〜わが輩はジュンである〜


11月 30日 晴れ

今日は事務所のなかで
皆の仕事ぶりを指導し、
監督をした。
そのうち眠くなってウトウトした。

奇人・変人の部族の一員だと思うゼ

ニャーニャーと泣く声に目を覚ました。
ポチ兄イが追っかけまわしていた
子猫ちゃんだ。
いつもは物静かで、
何も考えてないくせに、
考えているように見えるポチ兄イ。
ところが卵売りのオッサンが
毎週お寺に来た時は、
帰るまでケタタマしく吠えて
ほえて・・・・。
血相を変えて、眦をつり上げて
威嚇するんだ。

高い処に逃げた小猫ちゃんを
ウラメシそうにながめているポチ兄イ

俺様より小さいんでなんだか弟が
出来たようで可愛いんだけどモ〜
それと、猫の姿を見かけると、
これまた口をへの字にまげて、
奥歯噛みしめて
追っかけまわすんだ。
追っかけまわす姿は
一見強そうだけど、
追い込んで面と向かい合って
ケンカになると、
きまってヘッピリ腰になる。

先日は顔をひっかかれて、
和尚さんに薬を塗ってもらっていたヨ。
ポチ兄貴と猫は天敵ダ。
その猫を和尚さんが
抱いているんだから、
さぞかし驚いたろうと思うゼ。
ショックで寝込むかナ?

ビックリしたゼ
「家の中に入れちゃいけん」て
和尚さんが言ったゼ

猫ちゃんのお尻だ。 わかるかナ?
橋本のお嬢
(こう呼ばないとニラマレル)
が「可愛いネ」って
マッコト嬉しい顔をしているワ。
鬼の笑顔って奴ダ。
そこへ和尚さんがやって来た。
俺様が和尚さんをハタとニラミつけて
「猫は食べ物に口をつけるんで、
家の内に入れないって、
ご自分で言っていたでしょうが!!」
きつく注意をした。

「そうだヨ。
外につないで一緒に散歩しようネ」
えらく低姿勢だったので、
少し気味が悪かった。

弟かと思っていたら、妹だった。



俺様は可愛くて仲良くしようと思うんだが、
こいつは俺が近づくと
「フーッ フーッ」てなんだか
おっかない声を出して、近寄りがたい。
てな訳で、早速事務所の軒下に
連れてゆかれた。
名前は和尚さんの
5歳になるお孫さんの
慎太郎坊ちゃんが
「リンゴちゃん」とつけた。
それで和尚さんが「秦 臨子」と
正式名称をつけて入籍した。


「手羽ちゃん 僕の嫌いな猫を
和尚さんが連れ込んだヨ」
「ホッときなさいヨ」


「カラアゲちゃんヨ 僕は和尚さん嫌いダ」
「私も すぐカラアゲにするゾって
おどかすんだモノ いやネエ〜。」
臨済寺一統がまた増えた。
もののついでに
皆さんにご披露しますワン。
ポチ兄イの仲の良いウちゃん達の
仲間がまた増えたんだ。

もう一人は スープちゃんの
お腹の中にかくれたヨ


ヒヨコちゃんは可愛いネ〜
俺様が顔を近づけると
スープちゃんが「コオ コオ!」と
変な声で威嚇するんだ。
驚くなかれ。
エサばっかり喰って卵を産まんので、
スープにするゾって
いつも和尚さんに脅されていた
スープちゃん。
このスープちゃんが赤ちゃんを
2匹も産んだんだ。

赤ちゃんを産む前のスープは
気が強くて、よく喰ってボスだったんダ

「赤ちゃんはスープちゃんの
頭ぐらいの大きさだワン」
あれだけ喰っていたスープが、
お産に入ったら、21日間
ほとんど食べなかった。
座って座って・・・・身じろぎもせずに。
太っていたのが小さくなって・・・・。
産まれる前の頃は、
死んじゃうんじゃないかと
心配になってきた。
命がけで赤ちゃんを産んだ。
スープは偉い!感心だ!
「スープ」なんて呼び捨てにするナ。
「スープちゃん」と呼ぶんだヨ。
和尚さんが最近エラクほめているんだ。
この様な次第で
一族郎党が3人増えました。
皆、仲良きことはよきことだ

「食費がかさんで大変ダ」と
炊事の田北のオバンがこぼしていた。

              おわり