〜わが輩はジュンである〜

9月7日 曇り

尊勝院護摩堂のつくばい附近。
法師蝉が鳴き、
赤トンボが飛び交う、
すっかり秋の気配。


ここの水は、閼伽水から
汲みあげたもので、うまいんダ。
昔、尊勝院の下の方に造り酒屋が
あって、その水脈なので、銘水ダ。
本堂のお不動様にも、毎朝お茶を
あげるのに使っている。
お節介焼きの貴美ちゃんに抱かれて
会館の三階から、外界を眺めた。
吹く風さえも、もうすぐ秋本番!
を知らせているようだ。
読書の秋・スポーツの秋・食欲の秋
フルーツの秋ダ。
梨に栗、リンゴにブドウ
ミカンに柿・・・・・。
果物の美味しい季節がやってきた。
仏様のお供えも、
旬の果物が多くなった。
夏はビールや清涼飲水、
秋になると果物、冬は清酒と、
時節の変化にともなって
お供えも違ってくる。
お不動様より、生き仏様が喜ぶようダ。
僕はハムやチーズの方が嬉しいが
あまりお供えがない。
犬猫の供養堂を
造ってもらいたいと思うのダ。
きっとハムやチーズの
おさがりをいただけるから。 
先日、愛媛のだいすけさんが
「ジュンは王様みたいだネ」
とメールをくれた。
お世辞とわかっていても、
やはり嬉しかった。
この辺で、僕の出生の秘密というか、
ルーツをご披露しておこう。


僕は、「シーズー」という犬種。
シーズーとは、「獅子」と言う意味。
1645年に、清(中国)が、
チベットに侵攻したことから、
この犬種が生まれた。
「ラマ教の魔除の犬」として寺院に
飼われていたラサ・アプソンと、
清朝の貴族によって飼われていた
ベキニーズとが、交配されて
作り出されたもの。
シーズーのもとになった犬は、
どちらも高貴な人々に
飼われていたのダ。
清朝時代には、貴族だけが
この犬を飼っていて
貢ぎ物として用いる習慣が、
19世紀の終わり頃まで続けられた。
イギリスにこの犬が伝えられたのは
第一次世界大戦後の
1920年代のこと。
この犬の特長は、
神経質なところがなく、
寛容な性格。
小さな事でクヨクヨせず、
いつも楽しくすごしている。

吉澤 英生さんの
『犬の選び方ガイドブック』
に載っているのダ。
だいすけさんが 「王様みたい」
と言ってくれたのも、あながち
お世辞ばかりではないのダ。
「獅子」だモノ。
血縁も由緒正しく、
「厄よけ寺 臨済寺」
にご縁を結んだのも、
しかるべき因縁があったのダ。
皆、僕をもっと大事にせねば
ならないのダ。
いつも寺務所の軒下のベンチに居る
お兄ちゃんに
「僕は王様なんだゾー」と言ったら
「ジュンは裸の王様ダ!」と言った。
「・・・・・・・・・・・・・・?」

意味が分からないので
和尚さんに尋ねた。
「裸の王様が、ある意味では
一番偉いんダ
これから世の中の秋風にのって
不景気風が吹く。
みんな裸の王様の心持ちで
すごせばいいんだ。
何にもなくても 心は錦。
気持ちだけは、王様のゆったりした
生活をしよう。」

「・・・・・僕は裸の王様だって・・・?
だいすけさんは何の王様かな?」

まだまだ残暑が厳しいが頑張ろう。

              おわり