〜わが輩はジュンである〜
7月14日(土) 晴れ
正午まで信者さんのお相手をしていた
和尚さんが、お昼も食べずに、
広瀬の兄貴の運転する車に乗って、
そそくさと出かけた。
「仏の里」国東の香々地町にある、
霊仙寺というお寺に出かけた由。
広瀬の兄貴が撮ってきた写真で
わかったことだが、
国東町から国見町、香々地町にある
12ヶ寺のお寺の住職さんと、
各お寺の総代さん合計40余名の方々が、
集まったとのこと。


第二教部檀信徒総会に招かれて、
檀信徒会発展の為にどうしたらよいかとか、
住職と檀信徒の心の交流について、
一時間の講演をした由。
タンコブを頭につくって
どんな顔をして、話していたのかナ?


この仁王さんは、霊仙寺の境内にある。
和尚さんの話に
「フンフン」とお耳を傾けておられたのかナ?
「仏の里」と呼ばれる 国東の各寺には、
石像の仁王さんが山門の入り口で
「悪い奴は、この寺内には入れないぞ!!」
と威嚇しておられる。
僕に言わせれば、
悪い奴ほど寺内に招き込んで、
和尚さんがお説教して、
改心させねばならないのではないか、
と思うんだけどモ。


臨済寺にも、将来、南大門をつくって
大きな仁王様を木彫りで造るそうだ。
僕は、今から楽しみにしているのダ。
このお寺には、一つの石で刻まれた
大きなお地蔵さんがまつられている。
広瀬の兄貴が、お顔をあおいで拝んだら、
「よう来たナ。近頃頑張てるなア〜。
 ひたすらに、一途にが大切だヨ。頑張れヨ。」
こんな事をおっしゃったような
気がしたと言っていた。
お地蔵さんって、何処のお寺でも
言うことは決まっているのかなア〜。
大分のほうは、雨上がりの
まことに蒸し暑い午後だったのに、
霊仙寺さんの境内は
蝉が鳴く樹間から、涼やかな風が流れて、
心地よい爽やかな日であったとのこと。
和尚さんの講演に、参加者一同
熱心に耳を傾け、一語一句聞き漏らすまいと、真剣な会場の雰囲気であったと、
広瀬の兄貴が話してくれた。

しかし 真意の程はさだかではない。
僕は連れていって
もらえなかったのだから・・・・。
お寺の境内に咲いている花を
撮ってきたとの事。
「何処のお寺でも、名も知らぬ
小さな花を大切にするのだなア〜」
と、この写真を見て僕は思った。
夕べ読んだ本に、
作家の武者小路実篤という人が、
色紙に花を描いて

「人 知るもよし
 人 知らざるもよし
 我は咲くなり」 

と賛を入れたと書いてあった。

花が精一杯に咲いている。
人からほめられるとか、ほめられないとか、
関係なく、無心に命の限り咲いている。
こんな意味だと思うんだけれども
僕もかくありたいと、いつも思っているのダ。
この写真は、講演が済んだ後、
お寺のご住職さんや、総代さんと 
麦茶を飲みながら談笑したとの事。
本当はビールを飲んだと、
広瀬の兄貴が教えてくれた。

 

やっぱり・・・・と思った。
このようなことがあったとは何も知らない僕は
玄関で和尚さんの帰りを待った。
何をしてるのかなア〜
何処に行ったのかなア〜
・・・・・・・・・・・。
留守を預かる者に、行き先や
要件を言わないで出かけられるのが、
本当に困るのダ・・・・・・・・。
帰りが遅いと、事故にあったのではないか
何かよからぬ事に
巻き込まれたのではないかと、
いろいろあらぬ心配をする。
僕には、太るから喰うナ喰うナと言う癖に
自分では、うまいものを喰っているのでは・・・・・・・
と、つい考えてしまう。
頭の中を、日頃喰いたくても喰えない物が、
走馬燈のように浮かんでくる。
「喰いたいなア〜 腹一杯喰いたいなア〜」
色欲、食欲、そして睡眠欲。
この煩悩が一番困るのダ。
ただ撲は、平素の修行のお陰で
この三つに困るけれども、
今日も健康な証拠、ありがたいと、
明るく受けとめているのダ。

若い女性を見れば、
美しいなア ピチピチしている。
そっとさわりたいと思うのダ。

うまそうな物を見れば
胃がキューッと鳴く。

暁には眠たい目をこすりこすり
朝のおつとめダ。

けれども今日も元気だ!!
頑張ろう! と思うのダ。


だんだん睡魔が僕の処に近づいてくる。
クーラーや扇風機の人工的な風じゃ駄目だ。
樹間を吹き抜ける緑の風、
天地の香りを一杯に含んで
僕の頬をなでて通る夕べの風・・・・。
これに身を任せてのうたた寝。  最高ダ。
「お肉の次はお寿司か・・・・・・
もう喰えないヨ〜・・・・腹一杯ダ〜・・・・・・
カンボジアやベトナムの子供達にも
食べさせたいなア〜・・・・・・ムニャムニャ・・・」
「ボカア 幸せダ〜」

晩飯ま ぐっすりと寝込んでしまった。
和尚さんのことも忘れてしまった。
暑気に負けないように明日こそ頑張ろう。

            おわり