このコーナーは最近劇場で観た映画をあーだこーだと喋るところです。
最近ビデオばかりなのでなかなか更新は進まないかもしれませんがご了承くださいな。(^^ゞ

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<2010年に観た劇場映画>


「エクスペンダブルズ」
一言コメント「アクションで生き返る男」


全米で大ヒットらしい。スタローンの出演映画中で過去最高のヒットだとのこと。
CG全盛のなか、痛みが伝わってくる迫力あるアクション映画のお手本のような作品だ。
難しい内容ではない、単純だ、そこに味がある。
金でも名誉でもない戦いに臨む、ここにわかりやすい内容を求める観客が魅せられる。
これでいいと思う。 観客が気軽に迫力を堪能出来る、アクション映画が大衆ウケするのはここにある。

1970年代、極貧生活のなかでシルベスター・スタローンは「ロッキー」の脚本を執筆。
自分が主役を演じる!と製作会社を廻る際、頑として譲らなかった。
製作費が1億と、当時のハリウッドでは考えられないほどの低予算のこの映画がアカデミー作品賞を受賞する。
それからの彼の活躍は皆さんがご存知の通り。
優れたアクション映画を次々と産み出して来た。
イメージチェンジでコメディやシリアスに走ったが、そっち系はすべてオシャカ。
結局のところスタローンはアクションの世界に戻っては息を吹き返してきた。
御歳還暦を当の昔に過ぎている。
だがプロの彼は観客が自分に何を求めているか知りすぎるほど知っている。
ジャッキー・チェンと同じ境遇。
皆、彼にアクションで躍動する姿を見せてほしいのだ。

映画には爽々たるアクションスターが勢ぞろいだ。
ドルフ・ラングレン、ジェット師匠、ジェイソン・ステイサム、現役の格闘家ランディ・クートゥア、ストーン・コールド、ミッキー・ロークまで。
特別出演として筋肉州知事といつも厄介なメに遭うハゲ刑事まで参戦だ。
セガールさんとヴァン・ダムにもオファーしたらしいが大人の事情で今回は不参戦。
顔ぶれを見ただけで観客も満足する映画っつーのもそうないなぁと思うよ。
どうやら続編も作りたそうな予感、難しい社会派ドラマもいいけれど時にはこういうジャンルの映画もいいのですよ。


「ソルト」
一言コメント「爽快体当たり」

いつしかアクション映画には強い女が現れた。
B級映画やテレビドラマにはいくつかあったが、そのほとんどがお色気振りまきながらの
好色的な見られ方をしたものだ。
アクションの迫力も幼稚なレベルであった。

いつしかアクション映画には、かっこよく、シャープな強さを持つ女が現れた。
それは「ターミネーター2」のリンダ・ハミルトン演じるサラ・コナーが最初かもしれない。
男が見ても女が見てもかっこいい、ため息が出るほどキマッてるかっこよさの女が現れた。
過去、ハル・ベリーやミラ・ジョボヴィッチらが挑んだアクション女優の世界。
「ソルト」を演じるアンジェリーナ・ジョリーはその持ち前の美貌とスタイルと、
その【役者根性】がにじみ出る【眼ヂカラ】でその地位を決定的にしたと思う。
危険なシーンはスタントウーマンを使ったところもあるだろう。
だがほとんどのシーンを彼女が希望してやったという。
逃亡する走り方、バイクで疾走する姿勢、接近戦での身のかわし、
アイドルが擦り傷だらけでアクションに挑戦してるのと次元が違いすぎる。
恐らくは持って生まれたセンスもあるだろうが、相当に訓練を重ねてきたのだろう。
アクションのキレが違うのだ、一夜漬けではない迫力がガンガンと伝わってくる珠玉のアクション映画だ。
男に比べて見劣りするというレベルじゃない、
一流の秘密工作員イヴリン・ソルトはスクリーンの中から「これでもか」というくらい魅せてくれる。
ましてやアンジェリーナ・ジョリーは演技派女優、アカデミー賞まで獲れるほどの役者根性の持ち主だ。
鍛え上げられた工作員の姿に時折みせる愛する人への想い、感情。
それをこの女優は微妙な表情と【眼ヂカラ】で魅せてくれる。

当初、この企画は主演トム・クルーズで決定していたという。
「ミッション・インポッシブル」のおかげで変更を余儀なくされたものだが、
一週間後には設定を女性に変え、彼女に決定したという。
功を奏すというのはこういうときに使う言葉なのだろうね。

残念ながら邦画の器では到底出来ないジャンルの映画だ。
圧倒的な現実感、迫力、ハリウッドの映画さんが羨ましく思う。
映画の結末をここでは言わないが、決してハッピーなエンドではない。
ソルトはどこへ向かうのか、それはご覧になる皆さんで想像していただきたい。

久しぶりに体当たりのアクションを見た。

爽快。


「トイ・ストーリー3」
一言コメント「後々に語り継がれる名作」

初めてピクサーのアニメをご覧になったときの衝撃を皆さん、覚えておられるだろうか。
今までアニメといえば、セルに描きこむ2次元もの、少しづつ人形を動かしてコマ撮りするモーションアニメ。
ところがコンピューターの発展と共にCG、コンピューターグラフィックスのそれはそれはもの凄いスピードでの進化。
そう、発展というよりも進化ですな、それによって映像は革命的に飛躍的に進化したのです。
子供だまし、とも言われていたアニメという世界に金字塔を打ち立てたといっても過言ではないのが、この「トイ・ストーリー」でした。

おもちゃが意志をもって動く。
子供の側に立って、大人が大真面目に描いた作品だ。
何度も何度もこのサイトで書いてきたが、このハリウッドのアタマの柔軟さにはほとほと脱帽だ。
当たり前のようにウッディが、バズが躍動する。
それが技術の品評じゃない、大の大人を感動・興奮させるわけだ。

今回トリーズも三作目、すべて見ています、そしてこれが最終作。
案の定、乙くんの涙腺はゆるみっ放しです。
子供の頃、経験した大切な大切なおもちゃ、いやいや友達との別れを描いた佳作である。
恐らくは映画史に其の名を残すであろう名作となった。

そして映像は3Dだ。この臨場感には「アバター」も敵わないかもしれないぞっ。
さあ、劇場へ!! ウッディたちの最後の冒険を見届けろっ!!


「第9地区」
一言コメント「傑作」

この作品はまったく無名に等しい出演者で作られたSF映画である。
しかし、この作品が本年度のアカデミー賞の作品賞にノミネートされた、これはSFというジャンルではとても稀有なことだ。
南アフリカに突如異星人の巨大円盤が飛来、星からの難民だという。
政府は彼らを移民として受け入れる、当然ただでさえ治安の悪い状況がますます混乱する。
政府は異星人たちを第9地区に居住していたが、それも限界。治安維持のために新たに第10地区に半強制的に移住隔離することにした。
そんな聞くからにSFちっくなストーリーを、この作品は非常にシリアスな、世界のどこにも起こりうる危機的状況として描いていく。
ネタバレはここではしないが、この異星人の難民という設定に脱帽だ。
機会あったら是非見ていただきたい。非常に心に深く残る話だ、そして深く深く考えさせられる傑作だ。
この深さは言葉で言い表せない、実際に見ていただくのがイチバンだ。
CGはもはや描けない描写がないほど進歩している。
しかし、最後に最先端の映画技術に勝てるのは、やはりアイデアを起こす人間の力なんだなぁ。


「アリス・イン・ワンダーランド」
一言コメント「行ってみたい森」

映画に求められてきたもののひとつに【臨場感】というものがある。
はるか昔、映画という芸術が世に現れた頃からそれは日々進歩してきた。
【音】というジャンルでは、サイレントであったものがトーキーになり、モノラルであったものがステレオになった。
それがサラウンド効果という手法になり、ドルビーという革命的な飛躍になった。
【映像】は、モノクロがカラーになり、デジタルという画期的な次元で最終形と思われたが、
「アバター」をご覧になった方はご承知の通り、3Dというこれまた驚愕の世界にまでたどり着いた。
すべて【臨場感】を我々に与えてくれる人間が作り出した苦心の手法、努力の結晶だ。

奇才ティム・バートン監督の描く世界はいつも新鮮で斬新、時にはダークな描写も取り入れて観客をその世界に引きずりこむ。
「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」も彼の作品だ、今回の「アリス・イン・ワンダーランド」もこれに似たダークでもあり、不思議全開だ。
そう、彼の得意とする【臨場感】タップリの世界にデジタル&3Dの映像で、これでもかと魅せてくれる。
「アバター」とはまた違った【臨場感】、パンドラも幻想的な夢の世界であったが、このワンダーランドはそれとはちと違う【行ってみたい森】だった。
ジョニー・デップの映画でもなく、迫力のあるアクションというほどでもなく、とにかくその世界に行ってみたい、入ってみたい森だった。
彼の描く世界は不思議と違和感なく入り込める。これが不思議、まさに不思議の国のアリスなのです。

初めてルイス・キャロル原作のアリスを見たのは、誰もがそうであろうディズニーのアニメだ。
ハリネズミのボールをフラミンゴのクラブで打つ顔デカの女王、トランプの兵隊、もろもろ。
ああ、デジタルはこうもまた違和感なく(特にヘレナ・ボナム・カーターのデカアタマ)描くことが出来るものなのか。
まだまだ映画の最終形を見るのは先の話になりそうだ。
ありがとう映画さん、またひとつ映画の偉大さを感じたよ。

追記・・・宿敵ジャバーウォッキーの声は稀代のドラキュラ役者クリストファー・リーの声だったのね♪


「ハート・ロッカー」
一言コメント「言葉がない」

【ハート・ロッカー】とは、「行きたくない場所(棺桶等)にお前を放り込む」といったスラングだという。
人は危険なものを察知すると、出来るだけその場所から遠くに逃げようとする。
だが、ここに出てくる人間たちは、多くの命を守るために接近するよう訓練された爆弾処理の兵士。
尋常な精神力では到底無理であり、平和ボケした世の中に暮らしている俺には理解も出来ない。
理解も出来ない俺に対してそれを臨場感たっぷりに、世界で今何が起こっているのかを確実に伝えられるのが、映像の凄いところだ。
本作はご存知の通り、大方の予想に反して本命「アバター」を打ち破りアカデミー賞主要部門を独占した。
アカデミー協会の好きそうな題材だが、よくぞこの過酷な使命に携わっている世界中の兵士に着眼した。

普通大作を撮る場合、観客の嗜好と動員を見込んで主役級には有名俳優を起用する。 それが普通。
だが主役の3人はほぼ無名に近い若手俳優、これがブレるカメラワークと合わさって非常に臨場感と戦場での緊迫感、不安感を募らせる。
監督は皮肉にも「アバター」のジェームズ・キャメロン監督の以前の嫁さんらしい。
驚くことである、この異常なまでの緊迫感あふれる映画を撮ったのが女性だ。
恐ろしいほどの冷徹な視点で戦場と化したイラクの街を淡々と描く。
片足をケガして通り過ぎる猫、爆発テロが起きているそばで冷めた視線を送る住民たち、屈託無く遊ぶ子供たち。
死と隣り合わせなのに街にとっては、いつものことのように溶け込んでいる。
これが実に怖い。この怖さも映像という力は俺に世の中はこうなんだぞと教えてくれる。
演出上の音楽らしい音楽もない、映画を見てて時々息を止めている自分がいた。
それほど見る側をも緊迫させる映画だ、久しぶりにこんな経験を映画さんにさせてもらった。

もう一度言おう、アカデミー協会よ。よくぞこの映画を選んだ。
この映画を世界中の人が見ますように、そして早く世の中から大量に命を奪う争いが無くなりますように。

今回はイラストなし。


「インビクタス/負けざる者たち」
一言コメント「イーストウッドらしからぬ感動」

クリント・イーストウッド監督作品というと、「グラン・トリノ」や「ミリオンダラー・ベイビー」のように
人の生き方に対して淡々と、時には冷酷に描写してきた秀作が多い。
今回の映画は、次回サッカーワールドカップが行われる南アフリカが舞台、
ましてやネルソン・マンデラ在任時の実話がバックボーンとなっている。
果してどんな作品になるのだろう。

と、これが今まで彼の監督作品にはないほど、と言っては失礼になるかもしれないがかなりの感動作。
見るものを熱くさせる壮大な感動作だ。
とは言っても実話、背景にはとてもとても大きな大きな問題を背負った国家の物語だ。
アパルトヘイト政策が終わりを告げた南アフリカ新政権を担う黒人大統領ネルソン・マンデラ。
彼が虐げられてきた民衆に説いた大きな政策は、「ひとつの国民ひとつの国家」であった。
自身も30年近くロベン監獄島に囚人として服していた時代、重労働や虐待に遭ってきた。
仲間も大勢死んだことだろう、妻や子供たちとも離れ離れになりながらも信念は揺るがなかった。
その彼が「今までのことをすべて赦してひとつの国家になろう」と言う。
その心の器の大きさにはかなわない、ラグビーチームの主将を演じるマット・デイモンは心底そう感じた。

イーストウッド監督の描写も素晴らしい、熱狂のラグビーW杯を通じて最初は交わることもない白人と黒人の社会が
次第に協調していく様、シークレットサービスの連中が最初は別々の車で移動していたのも同席する描写、
ラジオ実況に耳を傾ける黒人の子供と白人の警官の描写、そしてまとまりのまったくなかったラグビーチームの結束力。
すべてがひとつになったとき、それはそれは大きな力となり誇りになる。
嗚呼、なんとスゴイ映画に出会えたことか。
ネルソン・マンデラを演じるモーガン・フリーマンのそっくりなこと、まさに熱演という言葉がふさわしい。

常日頃から俺は映画には世界を変える力があると公言してきた。
この「インビクタス/負けざる者たち」もそういった作品の一本になるだろう。
ありがとう映画さん、またステキな作品に出会えました。
大迫力の決勝戦、是非劇場で見ていただきたい。


「アバター」
一言コメント「すげぇ」

その昔、映画のジャンルの中に【特撮】というものがあった。
怪獣や空飛ぶ円盤、天変地異や、迫力の戦闘シーンなどなどどうやって撮ったんだろうと子供ながら興奮して見たものだ。
月日は流れ、特撮の世界からCGの世界へ。
「スター・ウォーズ」や「ジュラシック・パーク」、「インディペンデンス・ディ」などで、
もう世の中には撮れない映像はないな、と思わせた。
それ以上の世界は描くっつっても【似たりよったり】だろうと、勝手に思い込んでいたものだ。
そう、もうCG表現の世界は処理能力の向上はあれども感動の世界は頂点に達したな、と勝手に思ってたもんだ。

はい、俺は間違えてました。 映画さん、恐れ入りました。

開いた口がふさがらない。
観終わった後、席からなかなか立てない。
これをサイトにアップしている現在でも興奮というか、感動というか、たぎりというか、収まらない。
これは何だろう、映画の行く末を予想しかかった自分へ対する【目からうろこ】状態とでも表現すればいいか。
ただ、ただ恐るべきは驚愕の表現手段だ。
その昔、映画はサイレントからトーキーへ
モノクロからカラーへ
35mmからシネマスコープへ
モノラルからドルビーサラウンドへ
人形アニメからCGへ
アナログからデジタルへ
そしてスクリーンから3D映像へ
映画という芸術が生まれてたかが100年とちょいだ、しかし映画さんは着実に進化している。
「殺人魚フライング・キラー」でメジャーデビューしたジェームズ・キャメロン監督は、「ターミネーター」「エイリアン2」
「ターミネーター2」「タイタニック」を経て、「アバター」へたどり着いた。
この映画を一言で表すなら「すげぇ」
こればかりは観なければわからない、「すげぇ」のである。
公開後数週間で収益が全世界で1000億円を超えたという。
史上第二位にまで登りついたという。
第一位はくしくも同じジェームズ・キャメロン監督の「タイタニック」だという。

何もかも「すげぇ」のである。
どうか、皆さん映画館に足を運び、この驚愕の世界を3Dで体感していただきたい。
とにかく「すげぇ」と連発している俺の気持ちが少しはわかっていただけると思う。

映画の頂点はまだ先だ、まだまだ進化していくぞ映画は。
それがわかった、なんて素晴らしいことだ。 ありがとう映画さん。


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