| =================================== 気ままな雑文の雑誌 ◆Into the Blue◆ http://www.coara.or.jp/~miyashu/index2.htm vol.2 2000.3.15 =================================== 2号です。やっとメルマガの方も配信され、これからどんどんイキオイにまか せて行きます!! どうもここのところ花粉症のイキオイにやられぎみです。夕飯を食べていると 鼻からきれいな水がつつーっとしたたり落ちたりします。鼻が詰まったままみ そ汁なんかすすっていると、息ができなくなり、みそ汁でおぼれたりします。 うんうん、とうなづいているあなた。花粉症鼻水涙目同志の会としてガンバッ ていきましょう。 では、怒濤の第2号お楽しみください。 ■■■■■■■■■■■■■■おしながき■■■■■■■■■■■■■■■■ ●音楽● クラシック音楽のすすめ 〜オルフ『カルミナブラーナ』第2回〜 岩崎 貴光 ● 詩 ● 〜この瞬間の本当〜 とも ●試乗記● やっぱり乗ってみたい 〜あるおやぢの試乗記〜 vol.1「トヨタ・Will」 門脇 邦明 ●ルポ● 自由からの逃亡 柱大星 ●映画● 1998年8月湯布院映画祭パーティー会場より 井上 尚志 ●お知らせ● 次号予告と編集後記 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■音楽■ クラシック音楽のすすめ 〜オルフ『カルミナブラーナ』第2回〜 岩崎 貴光 -----聞きどころを一曲ずつ紹介------ ●第1曲 おお、運の女神よ 泣く子も黙る、ノストラダムスもビックリ仰天、恐怖の大王が降ってきたよう な重厚な楽想ではじまります。その後、テンポがはねあがり、同じリズムを延 々と刻みながら、序々に盛りあり最後バクハツ。映画『オーメン』の音楽を思 わせ、ダミアンが登場しそうな気配がします(笑)。この第1曲は、テレビなど で頻々に流れているので「ああ、知ってる!」となること請け合い。かな? ●第6曲、おどり 1小節ごとに、4拍子と3拍子が入れ替わるという、とんでもない民族舞曲風 ダンス。ぼくが踊れば足が絡まるのは必死です。 ●第9曲 円舞曲 ぼくの空耳を紹介しましょう。「欲しいねポテト〜欲しいねポテト〜」こんな 風に第9曲目はきこえます。原詩は「Swaz hie get umbe,daz sint allez megede,(ここで輪を描いて回るもの、それはみな乙女たち)」自分でもかなり ヘンな耳の持ち主だと自覚しています(笑)。はなしは脱線しますが、本田美奈 子の『1986年のマリリン』は、ついこのあいだまで「♪マリリーン 死ねます か」と歌っていると思ってました。本当は「マリリーン、シネマスタア」です ね。ビゼーの『闘牛士の歌』は「オレはドンドンすずめ〜オレは首領(ドン)。 オレは首領」と空耳アワー。原詩は「Ah Toreador,en garde! Toreador! Toreador!(トレアドール、かまえ剣! トレアドール!トレアドール!)」。 一転して、すずめの大将の歌になってしまうという、いやはや……。 ●第10曲 たとえこの世界がみな ほくが幼稚園児のころ、家にあった東芝のオーディオ視聴用のサンプルレコー ドをききながらホウキとチリトリをもって弟とふたり、踊り狂ってました(笑) そのレコードの中にこの第10曲目が収録されていました。1分にもみたない 曲で、トランペットの槍のように突き刺さる爆音からはじまります。「たとえ 世界がみなわたしのものであっても」という過激で喜びにあふれた詩がすごい。 最後は「Hei!(Hey!)」でキメ。オルフがナチ党の党員であったことを思いおこ させてくれますね(笑)。 ●第12曲 むかしは湖に住まっていた けだるい序奏ではじまり、突然それがパンとはじけると、テノール(男性の高 音)がファルセット(裏声)で陰気でやるせない嘆きの歌をうたいます。卑猥 な男性合唱もすばらしい。『もののけ姫』の主題歌をうたった米良美一さんが 歌うとイケルる感じがするのだけど。 ●第13曲 わたしは院長さまだぞ オーケストラの合いの手ががんがん鳴りウルサイことウルサイこと。わしは悦 楽郷の院主さまだぞ。寺から出て行く時は身ぐるみはがされてるだろうといっ た内容を威張りくさった声でうたいます。院主さまが被害者の声色で「情けな いこった」と歌えば、男性合唱が「Haha」と合いの手をすかざず入れこみます。 ●第14曲 酒場に私がいるときにゃ みんな酒を飲め飲めという内容の歌。ヨーロッパ版「同じアホなら踊らなそん そん」かな?やたらと「Bibit」と繰り返し、最後に「IO io io io io io io io io!」と大絶叫。 ……次回に続く。 ※『カルミナブラーナ』の訳は呉茂一氏。『闘牛士の歌』は小林英夫氏の訳。 ■岩崎 貴光(いわさき・たかみつ) mail taicho@fat.coara.or.jp URL http://www.coara.or.jp/~taicho/ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■詩■ 〜この瞬間の本当〜 とも 空の不思議思い起こしてごらん さっき見たそれはもう見えなき影 今目の前に広がるそれは刹那の波雲 二度と同じ空には出会えない法則だね 自然の不思議 本当は錯覚からはじまった わたしの人生 適当な錯覚からはじまった この大地に足を下ろす一瞬 これから付ける足跡はこの世にたった一つだけ この土の温かさも柔らかさも 次の1歩はもう一つの感覚をつくり伝えるよ 私がここにいるのは誰の為でもなく この一瞬が不偏なことも誰のせいでもない この風を感じていられればいい 何かに導かれてたどり着いたこの大地に 憧れを抱き追い求めたこの空に 包まれていると感じたなら 笑っていられる ■とも mail tomoi@netvigator.com URL http://www.geocities.co.jp/Milkyway-Orion/9972 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■試乗記■ やっぱり乗ってみたい 〜あるおやぢの試乗記〜 vol.1「トヨタ・Will」 門脇 邦明 とある日曜日、willを見に、ビスタ店へ出かけた。 ***実写を前にして デカイ。 これが第一印象。少なくともかわいいクルマではない。 「これって、試乗できますか?」恐る恐る聞くと、「勝手に乗ってきていいで すよ」ってお答え。うーん、太っ腹。 ***走り出して・・・。 着座位置は結構高い。我が家のscenicとあまり変わらないんじゃない? でも、結構目立っている。後ろのクルマたちからの視線を感じる。 リアシートあまり良くないと、カミさん。カミさんが続ける、基本的な座面の 長さが全然足りないよぉ。特にドア側は乗り降りしやすいように座面をカット してあるから太股の下を全然サポートしないよぉ・・・。 どのくらいの時間だったら耐えられそう?・・・と運転しながらワタクシ。 そうねぇ、15分くらいかな、と厳しい答え。 でも、運転席はいい。 2CVを彷彿させるような、ざっくり沈むシートはサイズも大きめ。シート地 はプログレの布シートに似ているかなぁ・・・。 センターメーターを見ながら背筋を伸ばしてベンチシートに座って運転してい ると、なんだかタクシーの運転手みたいな気分にもなってきた。 上を開けてみようか。 そう、このwillにはオプション(約15万円)のキャンパストップが装備され ている。フロントガラス上の2箇所の金具を外して、思い切り屋根を後ろに押 しやると気持ちのいい空が広がる。 ちょっと窮屈な空間が、ぱぁー っと広くなる。もちろんヒーターは全開。 わぁ〜、今までのネガティブな面がかき消されたぁ。と、カミさん。 我が子2歳も喜ぶ。 70km/h程度では風の巻き込みはほとんど気にならないレベル。そしてこの開放 感。みんなニコニコだ。 調子に乗って、ガンとアクセルを踏んでみる。 グオーン、ATがキックダウンしてエンジンがうなり声を上げる。同然、それ なりの加速を期待する・・・・・・。 次の瞬間、笑ってしまった。音だけでぜーんぜん加速していかない。これは、 おとなしく走れということらしい。これはこれで安全運転に徹することが出来 そう^^) クルマの直進性はまずまず。一時期のトヨタ車のようなハンドルが中心付近のぶ らぶらは、だいぶ良くなっている。コーナー時のマナーは、リアのサスペンショ ンがフルストロークするまでは、ひたすらアンダーステア。それ以上は少し緊張 を強いられる。ハンドルからクルマの動きがわかりにくいので、ゲーセンのドラ イビングゲームの感触に近い。ワタクシはちょっと苦手。それに、リアのサスペ ンションのストロークの長さも足りない。 タイヤは、もう少し軟らかいタイヤの方がいいような気がする。ちょっと、燃費 重視すぎるのだろうか? 当たりが硬いと思った。 ***試乗を終えて。 運転席に関しては男が乗っても十分な広さ。車高も高いし、結構、大柄の男の人 の方が似合うのかもしれない。リアは、荷物置き。あそこに1時間以上客を乗せ るのは、客に失礼だ。あくまで前席だけのクルマ。後ろにチャイルドシートを置 くには問題ないでしょうけどね。 それだけ割り切って乗れば、いいんじゃないかなぁ・・・少なくとも損はないは ず。 もちろん、キャンパストップは付けること。キャンパストップがないwillなんて、 団子の入っていない団子汁みたいなもの。みそ汁でいいのだったら、他に選択肢 はたくさんある・・・だけど、先日乗ったBbよりは遙かにまし。 日本のコンパクトカーの中で比べると、結構いい出来です。ただ、ルノートゥイ ンゴや、プジョー206、フォードのKaに比べるとちょっと頭悪そうなのがたまにキ ズ。個人的にはちょっと高いけど、ランチャY(イプシロン)の方がいいなぁ・・・。 あなたはwillのかたち、好きですか? ■ 参考 トヨタ・will(トヨタ自動車) http://www.willshop.com/will-vi/ ルノー・トゥインゴ(フランスモータース) http://www.francemotors.co.jp/models/twingo/twingo.htm プジョー・206(プジョージャポン) http://www.peugeot.co.jp/lineup/206/index.html ランチャY(CINQ) http://www2.baynet.or.jp/~cinq/lyf1.html ■門脇 邦明(かどわき・くにあき) mail oitayori@art.coara.or.jp URL http://www.coara.or.jp/~oitayori/index.htm 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■ルポ■ 自由からの逃亡 柱大星 東南アジア独特の熱気が空港に着いた途端に僕にまとわりつく。 今、僕はタイのドン・ムアン空港にいる。なぜ?って。それは僕自身、良く解 らない。とにかく逃げたかった、日常に横たわるすべてから。そうでもしなき ゃ、自分がいったい何なのかわからなくなりそうで、いやそんなの初めから解 ってなかった、解ろうとも思わなかった、ただこのまま日本で生活していれば きっと僕は何者にもなれやしない。そう思ったから、外へ飛び出したのかもし れない。 タイでの珍道中を語る前に日本での僕の生活を話す必要があるようだ。しかし 書く程の生活などしてはいない。朝、起き、片道二時間の通学で大学に通うど こにでもいる大学生である。アルバイトはしておらず、親の脛をかじり、趣味 はカメラに読書。将来はロバート・キャパのような足を使い、自分の目を通し て、そしてファインダーを通し世界を感じたい。そう願う19歳である。恋人 もいる。いや正確にはいた。それもかなりの美人。大学で出会い即効で惚れた。 しかし男女間にはどんなに頑張ろうとも埋まらない溝がある。僕らもそれに素 晴らしく当然のように足をとられた。それからというもの坂口安吾よろしく白 痴になってしまった。そのくだりは旅をしていくなかで紹介しよう。 空港に着いたもののこれからどうしたものかさっぱりわからない。自分にも解 らないのにいったい誰が解ろうか。そう、そんなことどうでもいいんだ。なぜ ならそれが目的だから。何もしないことが目的。無主張こそが僕の主張だ。で も初めての海外がなにも解らないタイ、しかも予定すらたってない。でも不思 議と不安は抱かなかった、自分が望んだことであり、どうにかなるさ!精神の 持ち主の僕。行こう、市街へ。 バンコクへは一人のタクシーの客引きに連れてってもらった。値段を交渉それ からGO.たくしーの運転手はそれなりの英語がしゃべれた。 「タイは初めてか?」 「もちろん」 「どこに泊まる?」 「なにも決まってないんだ、とりあえず安宿のあるとこに連れてってくれ」 「じゃあ、カオサンだ。あそこはタイじゃないが、旅行者がいっぱいだ」 カオサンとは一本の通りで所狭しと安宿、レストラン、土産屋なんでもありの 旅行者天国の場所である。 カオサンに着いてから、早速宿探し。簡単にみつかった。パラダイス・ハウス とは名ばかりの宿だが、ここがなかなかいい。タイ人の夫婦が営業している、 小さな所であるがおかみさんのクーさんは見たからに腕っ節の強いおばさんだ。 今日は疲れた、手紙を書いて寝よう。 Y子、元気ですか? 僕は今、タイにいます。バンコクです。 本当は一言ぐらい君に残していこうと思ったんだけど、自分自身、何のために こんなことをしているのか良く解らなくて、結局何も言わずに来てしまいまし た。こういう形で手紙かくことなんて初めてだから、いったいどんな文体で書 いたらいいのか解りません。 別れた男からの手紙なんて読みたくなかったら、破り捨てて下さい。 Y子、今幸せですか? 僕は良く解りません。なんか解んないことばかりで、解ってることは、自分が なにも解ってないというくらいです。 今ですらなにを書けばいいのか・・・ とにかくみんなに元気だと伝えてください。 また手紙書きます。 P.S.付け加えることなんかないんだけど、これ一度でいいからやってみた かったんだよね。 ■柱大星(はしら・たいせい) mail michi123@pearl.ocn.ne.jp 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■映画■ 1998年8月湯布院映画祭パーティー会場より 井上 尚志 1998年の湯布院映画祭の思い出です。 吉永小百合・渡哲也主演の『時雨の記』という映画が上映されました。 エリートサラリーマンが恋に落ち、家庭も仕事も捨てて一緒になろうと するが、実現寸前に心臓の病で死んでしまうというお話です。 一方的に愛するだけでなく、お互いに影響を与え合う大人の恋を 描いていました。 監督は『Wの悲劇』(薬師丸ひろ子主演)で私を感動させた澤井信一郎氏。 撮影は日本を代表するベテランカメラマン木村大作氏。 お二人が湯布院にみえていました。 試写終了後のパーティーで監督の話を聞きたいのでソロソロと近づいて いったら向こうから声を掛けられました。 監督 :「君ぃ!僕の映画どうだったかね。」 INO:「あ。おもしろかったです。 渡哲也が吉永小百合を落とす手口は見事でしたね。 監督自身のご経験からですか?」 (何を聞いている>自分) 監督 :「ガッハッハ。そんなことないよ。」 そのあと、ひとくさり映画の感想などを話しました。 パーティー会場でひときわ大きな声でしゃべっていたのは木村氏。 この方は数々の名作を手がけ、昨年は『鉄道員(ぽっぽや)』の撮影も しています。 「みんなが言うんだよ。木村さんの唯一の欠点は絵が綺麗すぎるところです、 なんてね。何を馬鹿なこと言ってるんだ。綺麗にとってこその撮影だよ!!」 さすが第一線で活躍している方は強い信念を持っているようです。 INO:「映画の紅葉シーン綺麗でしたね。」 木村氏:「あれは雨が降っていたから下からライトで照らして撮ったんだよ。」 INO:「最後の延々と続く桜吹雪の並木道も綺麗でした。」 木村氏:「ああ、あれね。あれは全部造花だよ。」 INO:「?!!」 それからゲストの持ってきたプレゼントの競売が始まりました。 真木蔵人のポスターとTシャツのセットが1万円で売れるなどして大いに 盛り上がっていました。 そして澤井信一郎監督の番。 「はい。1000円から!」 司会者がみんなをあおります。 私は買う気はなかったのですが、盛り上げてやろうと思って 「2000円!」 「はい君!2000円!」 「??」 なんと監督がまっすぐ私を指さしていたのです。 「3000円!」「4000円!」という声もあがったのですが、 なぜか私が2000円で買うハメになりました。 どうしましょう? この「いまさら原田知世の似顔絵入り」Tシャツ・・・ ■井上 尚志(いのうえ・たかし) mail inoue@fat.coara.or.jp URL http://www.coara.or.jp/~inoue/index.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ■次号予告■ けっこう投稿が集まってます。この調子なら週刊でもいけるのではと、ひそかに 期待しています。次号見切り発進の25日発行で行きたいと思います。 3号用の原稿は20日までにお願いできたらいいなと思ったりなんかしています。 ■編集後記■ うーん。現在の状況ではどうも1号で予告した特集が組めない。そして、自分の 原稿も載せられない。うれしいことではあるけれど。 スポーツ関連のルポ、評論。書評や本の紹介など未開拓の分野もお待ちしてます。 ●御感想・投稿は メール miyashu@art.coara.or.jp 掲示板 http://www65.tcup.com/6504/miyashu.html 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 編集発行人:宮永 修治(みやなが・しゅうじ) ■Into the Blue■ http://www.coara.or.jp/~miyashu/index2.htm ■風に吹かれて■ http://www.coara.or.jp/~miyashu/ ■本箱の片隅で■ http://www.amy.hi-ho.ne.jp/s-miyanaga/ see you next! ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ |