仙崎に金子みすゞを訪ねる
2015.8.2
昨夏、縁あって金子みすゞ記念館館長・矢崎節夫さんの講演を聞いて以来、いっぺん訪ねてみんといかんなと思いつつ早1年。
時は来たのだ。

金子みすゞというと、震災のときにACジャパンのCMでさかんに流された「こだまでしょうか」が記憶に新しい。
でもいちばん知られているのは、「みんな違ってみんないい」の「私と小鳥と鈴と」かもしれない。

金子みすゞの詩を読むたび、その視点に驚かされる。
なんでこんなところから見ようなんて思ったんだろう。

金子みすゞは常に相手の立場から考える。
人間が大漁を喜んでいる一方で魚のたちは弔いをしている、とか。
その発想の最たるものが、「私と小鳥と鈴と」であろう。
命を慈しみ、弱者の立場でものを考える金子みすゞの粋が詰まったのがこの作品だろう。

さて、福岡のホテルを発って高速で一気に美祢インターまで。
インターを降りると仙崎まで1時間もかかならない。
途中、ほぼなーんもないけどね。
金子みすゞ公園
まずは、金子みすゞ公園。
仙崎を一望できる高台に詩碑があちこちにある。
んー、まあ、なんてことない公園ではあるんだけど。
プレートに何か書いてあるけど、風雪に劣化して読めない。残念。
金子みすゞ記念館
金子みすゞ記念館は、彼女が幼少期を過ごした金子文英堂という本屋さんを復刻させた建物にギャラリーや展示室を設けてある。
みすゞの部屋も再現されている。

みすゞのわずか26年間の生涯をたどると、どうにも腑に落ちにないのが、自ら命を絶ったということだ。
いくら最愛の娘を取り戻すためとはいえ、あれだけ命をうたってきた詩人らしからぬと思ってしまうのだ。
そこは当事者でなければわからないあれやこれやがあるのだろうけど。
弟との関係ももつれた糸のような複雑さをほどき得ない。
プロジェクトM20000
記念館を出て、みすゞの墓がある遍照寺へ向かう。
600mほどであるが、この暑さ。
うだる。

途中で、金子みすゞをモチーフにしたモザイク画のアートプロジェクト「M20000」を見る。
メッセージが書かれたかまぼこ板20000枚を使ったビッグイベント。
ライトの切り替えで、「大漁」の詩と魚の群れが浮かび上がってきます。
なかなかインパクト大。
ひっそりやってます、みたいな感じでちょっともったいない。
遍照寺
遍照寺で金子みすゞのお墓にお参り。
ここにも詩碑がありました。
ショップ青海島
よしよしこれで金子みすゞをめぐる旅はよかろう。
暑いもんね、なんせ。
そこで仙崎といえばかまぼこ。
海辺の海産物土産物を売ってる小さなショップアーケードを訪ねる。
かまぼこ、ちくわを買って、早速道中かじりかじり帰途に向かう。

それにしても、途中で寄った山口銘菓ういろうの「豆子郎(とうしろう」さん。
なんでういろう屋さんなのに売り切れてるんだ。
そんなに売れてんの?とも思えないが。
まあ残念なこともある。
旅のしめは高速の道の途中、壇ノ浦PAで遅い昼食。
これはなんちゃらいう高速SAグルメの賞をとったというふくから揚げのどんぶり。
開運招福丼1000円なり。湯引きを揚げたのがトッピングされてていい食感をかもしてるのだ。
reported by miyashu
風に吹かれて