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2004年7月25日〜28日:九州部子どもの集まりの記録
25日:ここは、熊本県矢部町の丸山ハイランド「ふれ愛館」です。ここをお借りして明日から九州部の子どもの集まりをします。
庭にはヤギの家族も住んでいます。
今日は、九州部の係と、子どもの集まりに一緒に係って下さる、自由学園の先生と生徒さんが先発隊として一日早くやってきました。たくさんの荷物も一緒です。
標高800m近いここ丸山はとても涼しい所です。早速、打ち合わせが始まりました。3日間の過ごし方を丁寧に話し合っています。
ここには、かまどがあります。ごはんを炊く体験をさせたいと学園生は早速、リハーサルを兼ねて、今夜のごはんを炊き上げました。
いつも自由学園でかまどでごはんを炊いている生徒さんです、とても上手に炊き上げました。熊本友の会の方が作ってきて下さったハヤシライスの夕食を頂きました。
26日:昨夜は激しい夕立でした。今朝も少し雲が多いですが、気持ちの良い朝です。
おいしい阿蘇の牛乳と、野菜スープ、パンの朝食を頂きます。
この「ふれ愛館」は、150年前の建物がここに移築されています。多くの方々が集えるようにと熊本のボランティアの皆さんによって支えられている建物です。
食後、気持ちの良い前庭を散歩しました。
あざみ、フジバカマ、などかわいい花が咲いています。
午後2時、九州部各地の子供達が元気にやってきました。
子ども30人、各地友の会から9人のお母さんたちが集まりました。
受付を済ませると、自分の住んでいる県に印を張っていきます。
開校式です、九州部から挨拶、そして、一緒に暮らして下さる、自由学園の生徒さんを紹介、各地の子供達も自己紹介をしました。
どこから来たのかな?地図を見ました。残念ながら沖縄からは来れませんでした。自由学園の先生と友の会中央部からの大人は東京から来ていることがわかりました。
班に分かれて、丸山での過ごし方を話し合ったりして開校式を終りました。そして、おやつに地元のおばさんたちが作って下さったお饅頭ととうもろこしを頂きました。
玄関は学園生が作ってくれた靴置きがあり、子供達の靴がきれいに並んでいました。
夕食は、地元のおばさんたちが作って下さったお料理を頂きました。赤米のおにぎりやぜんまい、たけのこ、椎茸などの煮物がたくさんたくさんありました。
今日も夕方から稲光と雨になりました。星の観測を計画していたのに、とても残念です。でも、望遠鏡を持って来て下さった熊本大学の大学院生・徳尾さんが、夏の星座についてお話をして下さいました。
夜の集まりのあと、子どもたちは、二階にある3つの部屋一杯にお布団をしいて、寝ました。
お母さん達は、明日の料理の準備をしました。その後、学園の生徒さん先生達と一緒に今日の様子を振り返り、明日の注意などを話し合いました。
明日はいろいろな体験をします、カマドの前には、薪の準備も先生達の手によってきれいにできました。
27日:今日もきれいな夜明けです。
朝食の準備です。卵10個を使って、野菜の一杯入ったスペインオムレツを作りました。
バターロールと地元の方が下さったトマトとスペインオムレツのおいしい朝食が出来上がりました。
子どもたちは、当番を決めて配膳をします、そして、班に分かれて頂きます。
朝食片付けの後は、自由学園の生徒さんからご飯の炊き方を教えて貰いました。
そして、班ごとにお釜でご飯炊きをしました。火をおこし、マキをくべて、お釜にお湯をわかし、洗ったお米を入れて炊き上げます。なかなか火を落とすタイミングが難しそうです。
炊き上がったごはんでおにぎりを作りました。それをお弁当にして今からサークルパークまでハイキングに出かけます。
ハイキングは筑波市からわざわざ今日のために帰省して下さった昆虫学者の立田晴記さん亜由美さんご夫妻(熊本友の会員・中村さんの娘さん夫婦です)が指導して下さいます。
出発の前に亜由美さんから、昆虫も一生懸命生きている、人間に害をしない昆虫を無闇に殺すのは止めましょうとお話をして下さいました。「いのち」について子どもたちも真剣に考える時間になりました。

歩いている途中でセミの脱皮を見ることが出来ました。
ゆるい上り坂を一時間弱歩きます。時々、休憩をしながら、草や木を見たり、セミの抜け殻を探したりしました。
立田晴記先生は、バッタ、それも羽の無いバッタの研究をしておられます。ここにも居ましたよ、と見せていただきました。蕗が大好きなので蕗バッタというそうです。
汗をかきかきそれでも元気に全員サークルパークに到着しました。
シンボルツリーがあり、丸く円を描くように、歩道が作ってあるサークルパークです。
ここまで来るときに集めたせみの抜け殻を並べています。抜け殻から何と言う名前のセミかわかるそうです。よく見ることを立田先生から教わりました。
この公園を作られた熊本友の会の中村さんが、何故サークルパークを作ったか、話して下さいました。ドイツに視察に行った時に、アルツハイマーの方に対する園芸療法を知り、お花の好きな中村さんは、この公園を作って役立ちたいと思われたそうです。

(高橋先生がラベンダーの苗を持ってくださっています。)
15センチ長さの木の棒が隙間なく歩道に埋め込まれています。はだしで歩く事で、刺激を受けます。そして、どこから歩いても元に戻る事の出来るサークルパークはアルツハイマー患者にとってはとても安心できる公園なのだそうです。
今日は、その公園に皆でラベンダーの苗を植える仕事をしました。
その後、皆で、はだしでサークルパークを歩きました。また、山の色が幾つある?と周りを取り囲む山を眺めました。
おやつはスイカです、冷たくてとってもおいしかったです。
ふれ愛館に戻ってきました。夕食は皆でバーベキューをします。お野菜を切りました。
大きなバーベキューコンロでお肉やさつまいも、かぼちゃ、ナス、キャベツなどを焼いて食べました。
食事リーダーの印具さんが大きな鉄板でヤキソバをたくさん焼きました。皆、行列をしてお皿に入れてもらいおいしいおいしいと食べました。
やっぱり今日も夕立になりました。しかし、地元の人が大きなテントを張って下さっていたので、あまり慌てることなくバーベキューを最後まで楽しむ事が出来ました。
28日:見事な青空の広がった朝です。蓑田先生の指導で体操をしました。
体操の後に頂く朝食はとってもおいしいです。
今日は野菜炒めにロールパン、地元の方が下さったトマト、そして牛乳、大人は紅茶があります。
さあ、今日で子どもの集まりもおしまいです。お世話になったふれ愛館をきれいに皆でお掃除しました。
その後は、「全体の集まり」をしました。羽仁もと子著作集の子ども読本から「先生はどこにでも」を学園生が読んで皆と一緒に考えるように話して下さる、その後、班に分かれて、どんなことをこの丸山で感じたか、何を先生と思ったかなど考えあいました。
今日は熊本友の会から4人の会員が来て、お昼のごはんを作って下さいました。
カレーライスと葡萄ゼリーです。おかげで係の大人もゆっくりと子ども達と一緒に「全体の集まり」に出席出来ました。
いよいよ、閉校式になりました。集まりの初めから壁に貼っていた北原白秋の「まつり」の詩を皆で大きな声で読みました。だんだん、心が一つになっていくようでとても気持ちが良かったです。
帰りの用意をして外に出て、全員で記念写真を写しました。
お迎えのバスに乗ってふれ愛館にさようならをしました。
矢部町まで降りてきて、有名な通潤橋を見に行きました。
これは今から150年ほど前に作られた水道橋です。この橋のお陰でこのあたりでもたくさんのお米が出来るようになりました。
見事に孤を描いて流れ落ちる水です。暑さを忘れて、昔の人の暮らしを思いながら皆で落ちる水を眺めました。
一昨年、昨年と「全国生活研究会自由学園那須農場での生活体験スクール」に九州部から4名が出席しました。しかし残念ながら九州部から子どもは遠くて出席できませんでした。そこで是非、九州でこのような集まりをしたいと願って準備を始めました。多くの皆さんに助けられて無事に集まりを終えることが出来ました。
出席者:九州部各地友の会からの子ども30人、九州部各地友の会員9人、自由学園生徒6人、自由学園教師2人、九州部委員と係6人、全国友の会中央部・深山さん、熊本友の会員5人、ふれ愛館藤本さん、熊本大学理学部大学院生・徳尾 尚史さん、筑波・立田晴記さん、立田亜由美さん、他、地元の方々のお陰で無事に子どもの集まりが出来ました。ありがとうございました。