平成19年12月 園便りより

    

  先日、札幌で保育全国大会が開催され、参加して参りました。 初めての北海道で、どこまでもまっすぐな道や、十一月初旬なのに午後四時には真っ暗になる日の短さなど、色々と新しい発見をしてきました。 ほとんどの街が明治以降に出来たもので、歴史の新しさも何となく感じられ、機会があれば厳寒期にもう一度行ってみたいと思いました。 北海道ほど日暮れは早くありませんが、ずいぶんと暗くなるのが早くなりました。 向洋では、子ども達にもの寂しい思いをさせないように薄暗くなる前に園舎に照明を入れ、園庭も水銀灯で明るく照らして暖かなお家のイメージを与えたいと思っています。
 さて、いよいよ間近に迫ったお楽しみ会、運動会が済んですぐに園全体でお楽しみ会モードに入りました。 保育士は振り付けを考え、どの様に子ども達に伝えればよいか考えて練習を行っています。 今までの衣装を見て、この遊戯にはこの衣装を使って…と考えて遊戯を選んだのですが、やはり衣装の追加や手直し、背景や小物の作成などが必要となり職員は連日夜遅くまで作業を行っております。  職員はもちろん、その職員のご家族の協力がなくてはお楽しみ会の素敵な衣装は出来上がらないと深く感謝しています。 でも、本当に子ども達は音楽にのって体を動かすことが好きなのですね。 どのクラス、どの遊戯も子ども達は自然に体が動いているようです。 
 遊戯でも、もちろん、子ども達の成長にあった振り付けを考えていますが、日常の保育の中では、なおさら発達の段階をふまえていなければなりません。 適切な時期にその時期にあった指導をすることが大切で、二歳児にひらがなを教えたり、小学校就学前に難しい漢字を教えてもあまり意味がないことが判っています。 ひらがなについて調査をしたところ、全部読める子と、全然読めない子に二分され、半分だけ読めるという子はほとんどいなかったという結果が出ています。 これは、その子どもが文字に興味を持つと、乾いた砂に水が染み込むように知識を吸収し、あっという間に覚えてしまうが、その時期が来るまではほとんど覚えることが出来ないという事実を物語っています。 子ども達にいろんな体験をさせることはとても大切ですが、フラッシュカードで文字を教えたり、三歳児に百人一首を暗記させたり幼児への英語教育などは知識の獲得にはなりにくいのだと思います。 
 向洋は一人一人を大切にし、基本に忠実で上質な保育を、これからも目指していきます。