携帯電話水没から復活までの顛末記

kazuoのあやしいitem博物館別館
携帯電話(日立C-201H)を洗濯してしまった。
あれは、町の運動会の打ち上げの夜、いつもよりちょっと酔っぱらって帰ったんです。
ふつうは、家に帰ると携帯はすぐにパソコンの前に置くんだけど、風呂に入ってジーンズのポケットに携帯を入れたまま、そのまま爆睡してしまった。

翌朝、洗濯をしている妻の悲鳴が。
携帯を洗濯してしまったらしい。すぐにドライヤーで乾かしてみたけど、ウンともスンともいわない。
しばらく放っておいて、もう一度電源をいれてみたら、パネルのLEDはついてるみたいなんだけど、
でも、ダイヤルトーンは聞こえない。
どうやら電源は入ってコンピュータは動作しているみたいなんで、もしかすると電話帳データは「ケータイリンク」で吸い上げられるかもしれない、とかすかな希望が見えてきました。
早速、職場にいってケーブルを接続して実験。
祈るような気持ちで、データ吸い上げ操作開始。端末を認識してる!
しかし、結果は×。考えてみれば当たり前。一度電源が入らないくらいまで「気絶」してるんだから、無理もないですよね。
結局、内部のコンピュータ周りが動いていることを確認できただけでした。

しかたなく、機種変更をしてもらうため、セルラースポットへ。
しかし、お店は休日のためあいてない。仕方なく、じりじりしながら翌日まで待つしかないことに。

翌日昼休みを利用して、セルラースポットへ。
カウンターで、水没した旨を伝え、機種変更をしたと申し出たのですが、
ところが!、前回機種変更をしてから6ヶ月が経過していないので、新機種への取り替えはできないとのこと。
絶句!
できることは、
・古い機種(デジタル・cdma-One機)にとりかえ。
・解約して新規加入する。
解約は電話番号が変わるし、現契約が年契約なので違約金(3,500円)をとられるので×
確かに前のcdma-One機があるので、これに変更することは可能なんだけど、アンテナは折れてるし
電池は保たないしで乗り気がしないわけです。
でも、背に腹はかえられないので、とりあえず夕方に旧端末を持ってきて電番を入れてもらことで
店をでました。


半日仕事が手につきません。(^_^;
ところが、ふと、だれかが携帯を洗濯してしまったけど、平気だったという話しを思い出しました。
その話をくわしく聞くと、脱水までして干すときになって気がついたということらしい。
そうか!、洗剤が残ってるかもしれない!確かに、今回は洗濯機に入れてすぐに引き上げているので
洗剤が残っているはず。これが悪さをしてるんじゃないかと考えたわけです。
さっそく、もしかすると同じようなことを考えている人もいるんじゃないかと思い、インターネットで検索エンジンを使って「携帯電話 and 水没」で調べてみました。
あった、ありました。世の中には同じようなあきらめの悪い人もいるもんだと、妙な関心をしながら本文を読みます。
どうやらきれいな水で洗うことで、かなりの確率で復活するようです。
中には、ケースを開けてユニットをバラバラにして水洗いしている記事まであります。
ちょっと怖いけど、これを採用することに決定。

仕事が終わるとすぐに、まず携帯のふたを開けるためのトルクスドライバーを購入。
これは、近くのホームセンターであらかじめチェックをしていたので即ゲット。
次は、洗浄用の水をドラッグストアでコンタクトレンズ用の精製水と、乾燥を素早くするための消毒用アルコールをゲット。しめて1,300円也。
家に帰り、子供たちを遠ざけ作業開始。
まず、トルクスドライバでビスをはずしにかかります。まったく問題なし。
ケースを2分割するところで若干手間取って、精密ドライバでこじったのでかなり合わせ目に傷が入ったけど、基本的にだめもとだから気にしません。
何とか、ケースを開けて基板と対面。基板は大小2枚構成だけど、小さい基板を接続しているフレキシブルケーブルがはずれなくて、仕方ないのちょっとぶらぶらしてるけどそのまま作業続行しました。
いよいよ、水洗い実行。
よく水道水で洗ったトレイに基板を入れて、精製水をそそぎます。
だめもとと考えてはじめてはいるけど、さすがにこわい。
精密電子機器には水分は禁物という不文律が頭を駆けめぐります。
こんなコトしていいんだろうかという気持ちを抑えて、精製水を注ぎはじめます。
数回トレイを揺すって水を捨てて、また水をそそぐ。
これを5回ほど繰り返した後に、最後の仕上げにアルコールに浸してやりました。
消毒用アルコールで溶けたりするパーツはないとは思うけど、やはり不安。
すぐに乾燥作業に入ります。
ドライヤーで乾燥させるんですが、ケースには数カ所スポンジが使われていてこの中に水が残っていては大変なので徹底的に乾燥させます。

完全に乾いたようなので、おちついて組み立てて、いよいよ通電。
祈るような気持ちで、電源ON!
動いた!!液晶パネルの裏にわずかな水分が残っているようで、かなりムラがあって見づらいけどとりあえずダイヤルトーンも聞こえるので、実際の通話テストにはいります。
家の電話にかけてみる。ちゃんとかかります。つきあってもらっている子供の声も聞こえます。
ところが、ここで思わぬトラブルが!
子供が隣の部屋で「お父さん、声が聞こえないよ」といっています。
電話機を取り替え聞いてみると確かにものすごく小さな声が聞こえるだけ…。試しにイヤホンマイクをつないでみるとちゃんと話しができます。
どうやらマイクエレメントがやられてしまったようです。
あまりの結末にしばらく呆然としてましたが、このままあきらめたらせっかくの努力が水の泡になると思い、気合いを入れ冷静になって考えてみました。
そういえば、あるルートから壊れた携帯電話の基板をもらってたのを思い出しました。
2階の自分の部屋でジャンクボックスをあさってみると、あった!
でも、エレメントがちょっと大きすぎてだめみたい。でも、基板からはずしてじっくり眺めてるとマイクエレメントを構成しているプラスチックモールが外れそうな感じです。ニッパーでこじってみるとあっさり外れました。結果的には少し小振りのマイクエレメントをゲットすることができました。
さっそく、携帯のマイクエレメントと交換して再度組み上げ、またまた、祈るように家の電話にかけてみました。
子供が「おとうさん、ちゃんと聞こえてるよ」と答えてくれ、ホッとする一瞬。ここまで約2時間。
このあと、缶ビールで祝杯を挙げたことはいうまでもありません。(^_^)
(液晶パネルのムラは時間がたつと、乾燥したらしく全く見えなくなった。よかった、よかった。)

しかし、トラブルはこれだけではなかったのです。
この事故以来、何となく電池の保ちが悪いような気がしてました。
まあ、電池ごと洗濯しちゃったんだからしょうがないなと、あきらめモード。
ところが、復活から約1週間後、出張中にいきなり電源が切れてしまったのです。トラブルの直前の電池のゲージは満タン状態。
普通なら後1日して、ゲージのバーが1本減るタイミングだったので、バッテリー切れではないはずです。
電池をはずして、しばらく放置したりしていたらそのときはなんとなく直ってとりあえず出張中は事なきを得ました。
ところが、出張から帰ってまた電源が切れてしまったのに気がついたんだけど、もうきついのでとりあえず充電用ホルダにつっこんでその日は寝てしまいました。
翌朝気がつくと充電エラーのサインが!。あわててホルダからはずして電源を入れてみるが反応なし。
試しに、定電圧電源から定格の3.7Vを供給してみると、ちゃんと動いてます。やはり電池のトラブルのようです。
ここまできて、5,000円以上もする電池を買うのもしゃくだからもう一度だめもとで今度は電池のケースを開けてみました。
今度はジャンクのリチウムイオン電池(壊れたphs産)を入れてみようと思ったけど3mmほど大きすぎてはいりません。
最悪の場合は、電池の裏蓋にむき出しのまま外付けにしてやろうかとまで考えたんですがも、規格の違うリチウム電池は危険なので何とかおもいとどまりました。
そのとき、ふと充電端子を構成する基板をみると、10数個のICがついていてその電極の周りが白くなっているのを発見しました。
またもや、「洗剤」かもしれないとあたりをつけ、またしても水洗いを決行。バッテリーの本体に水をかけないように慎重に歯ブラシでこすり洗いを実行し、精製水ですすいで、アルコールで後処理の一連の作業の後にドライヤーで乾燥。再度組み立ててスイッチオン。
うごいたー!ラッキーです。
今回は出勤前だったのでビールでの乾杯はお預けでした(^_^;
紆余曲折をへて、何とか携帯を瀕死の縁から救うことができました。
まあ、今回はとてもラッキーだったワケなんでしょうが、筐体は傷だらけになってしまいましたし、当然メーカー保証も受けられない状態です。もしかすると電波法にも触れているかもしれません。
水没した携帯電話を救う方法は基本的にはないのでしょうが、アウトローなこういった方法もあるという実例としてまとめてみました。
もちろん、誰でもできる方法ではありませんので、もしこの文章を参考に試される方は当然のことですがご自分の責任で行ってください。
わたしも、ここまで苦労して復活させたこの端末には愛着がありますが、携帯電話の性格上安定していないとまずいですから、cdma-Oneの64k対応機がでるまでの、中継ぎで終わらせようと思っています。

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