水沼井(お水様)


三女神社の崖下の川からほど近くに井戸がある。
この井戸の水はいかなる干ばつにも涸れず、いかなる大雨や洪水にも満ちもせず、濁りもしない。
文化6年(1809年)宇佐の大蔵という者が足の病のため宇佐八幡に参籠して平癒を祈り、37日で霊夢を受けた。
白衣の神翁が現れて言うには、「これから南に3里木裳の里、水沼(みぬま)の神水がある」と。
夢覚めて水沼井に来て教えの通り潅いだら、果たして病は平癒した。
そこで、乗ってきた車を三女神社に奉納して帰ったが、このことによって世に現れ病気平癒を祈る者が引きも切らず、そのため木裳村では、旅宿を営む家がたくさなったという。
この井戸は三女神社が産湯を使った「天の真名井(まない)が三女神の後を慕って高天原から降ったのだという伝説があり、神格化して「お水様」と称して水沼宮として祀っている。