35)1コーナー考 その3
 99/08/22


 しかしまぁ、ここでご紹介しましたような2段階の進入ラインは、今まで考えたこともないようなラインだったんです。だからこれに気づいたときは正直戸惑いました・・。(単に私が知らなかっただけ?)そりゃ本庄さんはフォーミュラカーですけど、でもだからってここまでラインが違うとは思えませんし。

 あるいはこれが、後続車をブロックするための実戦ラインって類じゃないのも間違いないです。なんせレース中、本庄さんはずーっと独走状態だったにも関らず、イン側をガバッと空けるラインは一度も見せませんでした。(ちなみに前ページの写真は決勝中のものなのに後続車がまったく写ってない!)

 ここで素朴な疑問。ではなぜ大外から回り込む教科書通りのラインじゃないのか?じゃあもっともっと奥まで目一杯突っ込むラインと比べたらどーなのか?そこら辺を私なりにちょっと考えてみました。(以下、本庄さんのラインを2段階ラインと呼ぶことにします)

ライン図 4KB

両者の相違点を整理すると・・

教科書ライン
2段階ライン
総 評
典型的なスローイン
ファーストアウト
ファーストイン気味な
ファーストアウト
ブレーキポイント かなり奥 さらにもっと奥?
ターンインの角度
大きく曲げる必要あり 浅く曲げればいい
前荷重の利用
利用しにくい 利用しやすい
安全マージン
あまりない 余裕がある

 ではさらに違った角度から。例えば図中の濃い灰色ラインは、「もしブレーキに失敗してオーバーランしたら?」って方向と位置を示した矢印なんです。これを見ると、あれだけ高い速度からなおかつぎりぎり奥を狙わなきゃならない走らせ方は、どうにも難易度が高いように思えるのです。(え、でも下の矢印はえらく短くないかって?いぇいぇどちらもブレーキ終了地点からは同じ距離なんです)

 つまりこの点だけ見ても、ここまで徹底的な教科書ラインは相当にシビアそうなんです。かと言って逆に速度を落とし過ぎると、今度はアンダーも出ちゃったりしますよね?(←私の得意技)一方これが2段階ラインだと、もし失敗しても何とかできそう!?これ実はすごーく大事な点じゃないでしょうか?

 しかもしかもです。この走らせ方は何も1コーナーだけじゃなく、他にも3コーナー・第2ヘアピン・ジェットコースター下60Rの、都合4ヶ所にも応用できそうに思うのです。こう考えてたら苦手だったこれらのコーナーの走らせ方も、なんだか急に展望が開けてきたような気がしてます。皆さんはどう思われますか?(まだまだ車が戻ってきませんが)


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