ベルリンマラソン(9月10日)
●9月10日に行われたベルリンマラソン(85ヶ国から参加者総数27,017人)において男子はサイモン・ビオット、女子では日本天満屋の松尾和美選手が優勝した。レースコンディションは湿度無く、無風、曇りでスタート、途中から日差しがさすというものであった。気温は当初15度でありレース後半には20度へ上がる。 ビオットは当初ペースメーカーとしての参加であり、28kmでレースをやめるはずであったがそのままレースを続行し優勝した。

●ベルリンマラソン結果
男子

1 Biwott, Simon KEN 2:07:42
2 Pena, Antonio ESP 2:07:47
3 Kabiga, Jackson KEN 2:09:52
4 砂田貴裕(積水化学)2:10:08
5 Kiptanui, Paul KEN 2:10:43
6 Chebet, Elias KEN 2:11:06
7 Moiben, James KEN 2:12:31
8 Moeketsana, Motsehi RSA 2:12:47
9 Musyoki, William KEN 2:12:54
10 Taye, Moges ETH 2:13:35
11 Losian, Jacob KEN 2:13:44
12 鈴木博幸(富士通) 2:14:34

砂田選手は自己最高(これまで2:11:03
途中まで先頭集団にいた三木 弘(旭化成)は2:20:34で19位 に終わる。
柳橋友治(西鉄)は2:41:47と不調であった。

男子レース経過

5km:14:55
10 km : 30:08 ペースメーカーが非常に良いペースを刻みながらレースが進み、 この時点でトップ集団は16人。ペースメーカーであるJ・タヌイ他F・ロンセロ、三木 弘、E・キマイヨなど有力選手が続く。
15 km: 45:10でJ・タヌイが予定どおりレースをやめると、次のペースメーカー W・プカナカ(ケニヤ)がレースをリード。このペースにE・キマイヨを初めとして多くが脱落。先頭は5人になる。
20 km :1:00:09、W・プカナカがレースを終了。次の「ペースメーカー」のはずのサイモン・ビオットを先頭にロンセロ、J・カビガ(ケニヤ)、三木 弘が先頭を走る。
中間点:1:03:10
25 k m:1:15:04、カビガが飛び出し20m後続をはなして25kmを通過したがビオットとロンセロはほどなくこれに追いついた。残念ながら三木はこれに付けなかった。 このころ後方より、アントニオ・ペーニャ(スペイン)(先頭より遅れること30秒)が単独先頭を追いかけ始めていた。
30 k m:1:30:21、25kmまで調子の良さそうだったロンセロは29kmで突然後方に下がりはじめ31kmで棄権するというアクシデントがあった。
一方28kmでやめる予定だったビオットは予想以上に調子が良く、またロンセロが不調であるのを見て取ったのかレースを続行、32kmでスパートをかけ後方を50mほど引き離した。まもなくペーニャがカビガをとらえ、33kmでこれを抜き去った。ビオットは35kmで「これは優勝できる!」と思ったそうだがそのころペーニャが徐々にビオットに近づいていたのである。
あと1.6kmのところでついにペーニャはビオットに追いつき、しばらくデッドヒートが繰り広げられたが、最後の300mでビオットがスパート。これにペーニャはついていけず優勝はビオット(2:07:42 )5秒おくれてペーニャ(2:07:47)は二位でゴールした。

●ベルリン・コースレコード(男子)

1.  R・ダコスタ(ブラジル) 1998  2:06:05
2.  J・キプロノ(ケニヤ)  1999  2:06:44
3.  犬伏 孝行 (日本)   1999  2:06:57
4.  S・レレイ(ケニヤ)   1995  2:07:02
5.  V・ルソー(ベルギー)  1995  2:07:19
6.  J・キプロノ(ケニヤ)  1998  2:07:27
7.  E・ラガト(ケニヤ)   1997  2:07:41
8. S・ビオット(ケニヤ) 2000  2:07:42
9.  E・キマイヨ (ケニヤ)  1997  2:07:43
10.  A・ペーニャ(スペイン)  2000  2:07:47

10傑がすべて8分以内となってしまった。

女子

松尾さん、日本人女子としては海外都市マラソンで久しぶり(あるいは初の)優勝です。おめでとう。
( 追記:93年山本 佳子さんアムステルダム、94年高橋三代子さんロッテルダム、あるいはパリの小島、吉田、谷川さん以来、6人目でした。)

1 松尾和美(天満屋)2:26:15
2  Fiacconi, Franka ITA 2:26:42
3  Zhang, Shujing CHN 2:27:14
4  下司則子(九電工) 2:27:41
5  Kraus, Melanie GER 2:27:58
6  Sampaio, Helena POR 2:29:34
7  五十嵐ひろみ(ホクレン) 2:29:39
8  Ivanova, Alina RUS 2:31:26
9  Ferrari, Sara ITA 2:31:48
10  Dallenbach, Chantal FRA 2:33:56
11  Shimizu, Midori JPN 2:34:56
12  Birra, Tadelech ETH 2:36:52
13  Reinsford, Sue GBR 2:36:57
14  Kuta, Krystyna POL 2:37:31
15  寺崎史記(デオデオ 2:39:55
16  Kusutani, Sayuri JPN 2:40:05

これまでの自己最高は以下の通り。松尾さん、下司さん、五十嵐さんは自己最高を上回っています。五十嵐さんは当然、北海道記録の更新ですね。女子の健闘が光る。

麓みどり(デオデオ)2:27:55
下司則子(九電工)2:29:23
寺崎史記(デオデオ)2:30:42

五十嵐ひろみ(ホクレン)2:31:22
松尾和美(天満屋)2:32:14

女子レース経過

10 k in 34:06
15 k in 51:15で通過後、中間点では松尾和美、F・フィアコーニ(イタリア)、シュジン・ツァン(中国)の三人がトップ集団を形成。
その後フィアコーニが飛び出すが、松尾よくこれを追いかけ逆にあと4km地点でスパートをかけフィアコーニとの差はどんどんひろがる。
結局松尾はベルリンマラソンで男女を通して初の日本人優勝者となった。松尾は自己記録をほぼ6分短縮するとともに、2度目のマラソンも優勝でかざるというすばらしい成績であった。

松尾和美選手(天満屋)のプロフィル

兵庫県出身/東京農大短期大学卒/平成7年入社
昭和49年4月18日生/164cm・47kg
<記録>15分43秒41(5,000m)
     2時間32分14秒(マラソン)
主なタイトル/'98札幌国際ハーフマラソン準優勝、'99北海道マラソン優勝。今回のベルリンが2回目のマラソン

●ベルリン・コースレコード(女子)

1.  T・ロルーペ(ケニヤ)     1999  2:20:43 WR
2.  C・マキャナン(アイルランド)1997  2:23:44
3.  M・レンダース(ベルギー)  1999  2:23:58
4.  M・ビクタギロワ(ロシア)  1997  2:24:46
5.  K・ドーレ(ドイツ)     1994  2:25:15
6.  M・レンダース(ベルギー)  1998  2:25:22
7.  U・ピピッヒ(ドイツ)     1995  2:25:37
8.  M・レンダース(ベルギー)  1997  2:26:18
9.  松尾和美(天満屋)      2000  2:26:15
10.  R・ココウスカ(ポーランド) 1993  2:26:20