[GOWの部屋][音楽の部屋]


ここでは私の好きな楽曲、最近気になるミュージシャンなどについて語らせていただきます。


 

066.fairy w!nk『天使はどこにいる?』(2017/12/15


01.はじめに

 

AKB48『じゃんけん大会』で優勝したHKT48荒巻美咲・運上弘菜によるユニット「fairy w!nk」の『天使はどこにいる?』が1213日に発売されました。

今回は【タイプA】【タイプB】の2種類が発売されていますが、僕はそのうち【タイプB】を購入。

以下その感想などを書いてみようと思いますので、読んで何か感じるものがあれば、どちらか1枚でもぜひお買い求めくださいませ☆

 

 

 

02.『天使はどこにいる?』

 

HKT48荒巻美咲・運上弘菜によるユニット「fairy w!nk」が担当した表題曲。

秋元康による作詞は「自分を愛してくれる運命の女性=天使」をひたすら待ち続けるという、ややどうしようもない男の他力本願で情けない心情を歌っています(笑)。

外山大輔作曲のノリの良いメロディーを、APAZZIがユーロビートでアレンジ。正直歌詞もメロディーもアレンジも、全てが「ありきたり」で、楽曲としては面白くも何ともありません。

ジャケ写を見ても、かの「WINK」をパロってるのは間違いないと思うのですが(笑)、なぜ秋元康はこのような歌詞と曲を選んだのでしょう?ジャケ写とは違い、楽曲にはどこにもウィンクらしさが感じられません。楽曲までウィンクぽくなってしまってはオリジナリティーが出せないと判断したのか、あるいは荒巻・運上がウィンクぽさを拒否したのかは分かりませんが、その結果、この曲は【タイプB】に収録された3曲の中では一番つまらない作品になっていると思いました。

MVを担当したのは田中のぞみ監督。48グループ界隈ではあまり聞かない名前ですが、ここでも2人を極めて「ウィンクぽく」撮っていました(笑)。

ただ前述のように肝心の楽曲がコレではあまりにももったいないと言うか、残念すぎた感じがしますね。

これは僕の勝手な印象ですが、本家「WINK」は、基本的に少女が背伸びした大人の女の心情を歌う、そのギャップに儚さと切なさとを感じるところがキモだったと思うんですよ。ところが「fairy w!nk」にはそれが全くありません。そもそも秋元康による作詞からして「男の気持ち」を歌っているワケで、そういう意味では企画からもうブレブレ。一体何がしたかったんだ?と思わずにはいられません。

ジャケ写に見られるように、もっと本家「WINK」に寄せた方が面白かったと思うのですが、あるいはそちらが活動再開しそうなことが影響を与えたのでしょうか?本家「WINK」がいなければ堂々とパクれるけど(笑)、そちらが出て来てしまうとパクった方にいきなりニセモノ感が出て来ちゃいますからねぇ。

とにかくいろいろ残念な作品でした。

歌ってる2人には何の落ち度も無いんですけどねぇ…。

 

 

 

03.『あばたもえくぼもふくはうち』

 

『じゃんけん大会』で2位になったNMB48矢倉楓子・村瀬紗英によるユニット「ふぅさえ」が担当した共通カップリング曲。

秋元康による作詞は恋愛を「幕の内弁当」になぞらえた内容になっていますが、タイトルに「まくのうち」を入れるのはさすがに気が引けたらしく(笑)、そちらは「ふくはうち」の方が採用されております。世の中には良い男もいれば悪い男もいるし、良い男の中にも良い部分もあれば悪い部分もあるよと。そういう状況を好きなおかずもあれば嫌いなおかずもある「幕の内弁当」だと評しているのですが、以前秋元康はどこかで「幕の内弁当はつまらない」と発言していたような…。

作曲はフジノタカフミが担当し、編曲は彼と島田尚が共同で担当。Aメロはもう完全に郷ひろみ『セクシー・ユー(モンロー・ウォーク)』で(笑)、そのせいかアレンジもまたブラスを多用したラテンフレーバーとなっていました。

個人的には歌詞もメロディーもアレンジも、表題曲よりはこちらの方が断然面白かったです☆あるいは本来はこちらの方が表題曲ではなかったか?と思ったほど。この曲に比べると『天使はどこにいる?』がどれほど平凡な作品かが分かると思いますよ。

MVは福居英晃監督が担当。歌詞と関係ない世界がMVで描かれるのは48グループのお家芸ですが(笑)、ここではやや同性愛チックな「恋に夢見る少女たち」が描かれていました。

表題曲MVが「子どもっぽい」のに対し、こちらのMVは「大人っぽい」仕上がり。そういう意味ではメリハリの効いたラインナップになっていたと言えますね。

ただし肝心の出ている2人に僕的にはそれほど思い入れが無いため(笑)、「ふ〜ん」という感じ以上ではなかったですけども。ふぅちゃんももう直ぐNMB48を卒業しちゃうしねぇ…。

 

 

 

04.『僕たちの地球』

 

『じゃんけん大会』で4位になった?AKB48大家志津香・宮崎美穂、NGT48北原里英によるユニット「kissの天ぷら」が担当したタイプ別カップリング曲。

秋元康による作詞は現状に満足できない、満足したくない男が「これから」についてあれこれ思い悩む内容になっていますが、もしかするとそれは秋元康自身の独白なのかも知れませんね(笑)。まぁ、それはないか。ただ歌詞を詳しく見ると良く意味が分からなかったりもします。「まだまだ青春だぜ、ロックンロール!」と歌ったかと思えば、「もう青春は終わった」と言い切ってしまう。馬鹿なのか利口なのか良く分からない男。だからこそ満足できないこの現状に立ち至ったのかも知れませんが、この歌詞では「あの場所」がどこなのかハッキリしません。青春が終わったあとの「静寂の地=死地」のようにも捉えられるし、青春だった頃のように再びバカがやれる頃のようにも捉えられる。前者ならただの定年=諦念ソングなので(笑)、おそらく後者だと思うのですが、だったら「もう青春は終わった?あの場所に連れて行け!」と「?」を入れた方が良かったかなと。

作曲は福田貴訓が担当。何となく斉藤由貴『卒業』に似てる気がするメロディーはノリが良いですから、この曲は昔のようにもっとバカなことがやれた頃に戻りたいという若返り願望ソングだったのだと思います。

編曲は僕の大好きな野中"まさ"雄一が担当。もう冒頭のギターからして「これぞAKB48だよな(涙)!」となること間違いなし(笑)☆キーボードこそやや弱いですけど、ドラムもおそらくは生音で、こういう元気の良さがあってこそのアイドルというか、AKB48だろうと改めて思いましたよ。

…改めてちょっと考えてみたんですけど、APAZZIは秋元康的に「使いやすい」編曲家だと思うんですね。限られた時間の中で一定以上の結果をきちんと出して来るのだから。でもAPAZZIは、それ以上のことをしないと思うんですよ。秋元康が例えば「この曲はスノーホワイトな雰囲気で」と発注すると、APAZZIはその通り一面真っ白に塗り潰したアレンジを出して来る。確かに一面真っ白ですからそれは「スノーホワイト」なんです。でも野中"まさ"雄一だと、その中に一点だけ赤を入れて来るんですね。その赤は雪原から昇る朝日のようでもあり、沈む夕陽のようでもある。あるいは吹雪の中でまさに絶命しようとしている遭難者のバックパックのようでもある。でもそのおかげで周りの白が逆に際立つのです。まさしくそこにあるのは一面真っ白の雪で、それはもうスノーホワイト以外の何物でもなくなるという!

僕はだからアレンジャーとしては野中さんの方が断然好きです。APAZZIは使い勝手が良いのでここのところ多用されているけど、編曲家としての代表曲はまだ無いような気がしますけどね。

MVの監督は樋澤与至也と戸塚富士丸が担当。3人組のガールズバンドが楽しそうに歌う、その様子を見事に捉えたPVになっていました☆途中なぜ3人が「魚のぬいぐるみ」を持っているのかずっと疑問でしたが、これは魚の鱚(キス)なんですねぇ(笑)。

楽曲が「これぞAKB48!」なら、それを演ってる3人もまた「これぞAKB48!」てな感じ。僕が知っている、あるいは知っていたあの頃のAKB48がここにあります(涙)。いや、ホント、マジで泣いたのよ。楽しげな作品なのに、泣ける。『天使はどこにいる?』『あばたもえくぼもふくはうち』と聴いて来て正直つまんないシングルだなぁと思っていたので、3曲目で初めて心震わされましたね。

ぶっちゃけ『天使はどこにいる?』はこの『僕たちの地球』目当てに買うべきシングルですよ!特にみゃおの歌声がとても良くて(ちょっと松田聖子みたい!)、一聴の価値あり☆

 

 

 

05.おわりに

 

今回僕は個人的に思い入れのあるメンバーで編成された「kissの天ぷら」楽曲が収録された【タイプB】を買いましたが、その出来は1曲目<2曲目<3曲目という感じです。【タイプA】には『じゃんけん大会』3SKE48白井琴望のソロ曲が収録されていますが、そちらはどんな感じなんですかねぇ?

個人的には本来このシングルには峯岸みなみ・柏木由紀・指原莉乃によるユニット「サンコン」が参加するはずだったと思っているのですが、空気を読まずにサンコンに勝ってしまったふぅさえが共通カップリング曲を担当。そんなワケでいきなり興味が半減したのですが(笑)、そういう思い込み(思い入れ)さえ無ければ『あばたもえくぼもふくはうち』も十分楽しめるでしょう。

それに比べると本来は表題曲でもっともっと注目されて良いfairy w!nk『天使はどこにいる?』は可哀相でしたね。こちらは秋元康を含むスタッフが彼女たちを面白く活かし切れなかったという感じ。たとえ世間的にはウケなくても、秋元康が心底楽しんでいれば今後のユニット継続もあったかと思いますが、今のこの感じだとそれも無いような気がしています。

 

 

 

『天使はどこにいる?』/20171213日発売

 

【タイプA

[CD]

1.天使はどこにいる?(fairy w!nk

2.あばたもえくぼもふくはうち(ふぅさえ)

3.誰にも言わないで(白井琴望)

4.天使はどこにいる?(off vocal ver.

5.あばたもえくぼもふくはうち(off vocal ver.

6.誰にも言わないで(off vocal ver.

[DVD]

1.天使はどこにいる?(Music Video

2.あばたもえくぼもふくはうち(Music Video

3.誰にも言わないで(Music Video

 

【タイプB

[CD]

1.天使はどこにいる?(fairy w!nk

2.あばたもえくぼもふくはうち(ふぅさえ)

3.僕たちの地球(kissの天ぷら)

4.天使はどこにいる?(off vocal ver.

5.あばたもえくぼもふくはうち(off vocal ver.

6.僕たちの地球(off vocal ver.

[DVD]

1.天使はどこにいる?(Music Video

2.あばたもえくぼもふくはうち(Music Video

3.僕たちの地球(Music Video

 

 

 

 

 


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