治療日記



日々の治療の簡単な記録です。




【 平成17年12月】

【 平成18年 】


        12月 1日12月 2日12月 3日
12月 4日12月 5日12月 6日12月 7日12月 8日12月 9日12月10日
12月11日12月12日12月13日12月14日12月15日12月16日12月17日
12月18日12月19日12月20日12月21日12月22日12月23日12月24日
12月25日12月26日12月27日12月28日12月29日12月30日12月31日


★平成17年11月30日★ buck


Nさん(40代女性)

毎週1回の治療。疲労回復が目的。お子さんに重度の障害があり、介護と仕事で大変。
腰・背中・肘・手首の針治療。格安料金での治療。


Kさん(70代女性)

妹さんのSさんの膝が治ったと聞いて、自分も来たという。たいしたことはない。
痛みは、1回の治療で消えた。冬のあいだは定期的に治療に来るように伝えた。
肩も痛い、腰も痛いというので、ついでに治療した。「あちこち悪くて済みません」
と言う。この世代の人は遠慮深い。「うちに来る人はあちこち悪い人ばっかり・・・」
と思わず口に出た。

Uさん(40代女性)

首と肩の凝り。首筋の緊張感。頭皮のむくみ。
針で凝りを取り、丹念に揉む。「あら~・・・。すっきりした」とのこと。
悪くなったらまた来るように伝えた。

Mさん(50代男性)

3ヶ月前、強度の偏頭痛(緊張性偏頭痛。閃輝暗点なし)で治療に来た。10年ほど、
頭痛に苦しんでいるという。3回の針治療で痛みが消えたが、1回目の治療の翌日、
4時間ほど爆弾のような頭痛が続いたという。ただ、薬も飲まないのに、すうっと痛みが引いていったという。
それを聞いたとき、「たぶん、これで治るだろう」と思った。
その後、爆弾のような頭痛は起きていない。週1回の治療を継続している。
腰痛その他も一緒に治療するので、体に大きなトラブルは起きない。

Hさん(30代女性)

子供を抱き上げたとたん、ギクッと腰に来たという。触診してみるとたいしたことはない。
15分ほど、腰椎周辺に針をして治療は終わり。たまたま子供が同じ小学校だと言うことで
妻と意気投合。腰にホットパックを当てて、
「次のお客さんまでゆっくり話をしたら」と言って、私はひと休み。

Mさん(50代女性)

朝起きたら寝違いを起こしたのか首が回らないという。確かに寝違いである。疲労と
朝の冷えが原因であろう。マッサージをして針を3ヶ所打って、終わり。
「あら、痛くないわ」と言っていた。


★平成17年12月1日★ buck


Mさん(70代男性)

右肩から右の首筋にかけて痛んで、左を向けないという。また、左足の外側が痛んで
歩くにも不自由するという。この人は、1ヶ月前、腰痛の治療をした人である。
「どこに行っても治らん」と怒ったように言っていたのを覚えている。
そのときは2度の治療で治った。今回は、治療した腰は痛まないという。

右肩から首にかけて、筋肉が引きつったようになっていた。オートバイの修理を
自分でやったのが悪かったのだろうという。確かに、筋肉疲労と冷えが重なった状態である。
治療は、1寸の針で行った。触診して凝りに針を刺すだけの単純な治療である。
座った状態で左を向いてもらうと、まだ痛みがあるというので、同じように治療した。
これで、痛みも動きの制限も消えた。

足は、やはり疲労と冷えによるものである。同じく1寸の針で治療したが、こちらは、
ガチガチに固まった状態だった。20分くらいかけて針でほぐし、マッサージをした。
廊下を歩いてもらい、痛みが消えていることを確認した。
身体はいたって頑丈である。経済的にも不自由はなさそうだ。
「海外旅行にでも行ってはどうですか?」というと
「そうじゃ、生きているうちに楽しまんとな・・・」と言っていた。


Yさん(50代男性)

月に2度はマッサージに来る。会社勤めなので、いずれ転勤するだろうが、
どこに行っても月に2度はマッサージに通うという。それを20代から続けている
のだそうだ。「おかげで私は病気をしたことも、ぎっくり腰を起こしたことも
40肩になったこともない」という。治療は、普通のマッサージ、いわゆる按摩である。
いつものことであるが、治療中は、ほとんど眠っている。
この眠りが良いのである。この人は、無病息災であろう。
老いても惚けることはないだろう。


Nさん(81歳女性)


肩と首の凝り・両手の親指の付け根の痛み・それと口の渇き(ドライマウス)が
主な症状である。年齢からは信じられないくらい若々しい。本人は、自分を20歳
くらいに感じているという。実際それくらい姿勢も動作も若々しい。目には若干
白内障などが出ているということであるが、耳も滑舌も若々しく、老いを感じさせない。

初めての治療なので、親指の付け根に針をした以外は、マッサージで済ませた。
肩・首・親指の付け根の痛みは、近頃の寒さの中で庭いじりを
したことが原因だろうと思う。

ドライマウスに関しては、検査したところ内科的な異常は見つからなかった
ということなので、ちょっと様子を見ることにする。

一時しのぎの対策として、小さな携行用スプレーに薄いレモン水でも入れて
持ち歩いてはどうかと伝えておいた。
それとドライマウスの患者友の会を紹介しておいた。
同じ年齢で同じ症状の人と知り合うのが手っ取り早いし、なにより励みになる。

今日はインフルエンザの予防接種のため、午後4時にて、治療を終わる。


★平成17年12月2日★ buck


Kさん(50代女性)

難聴の治療に11月はじめから通っている。右耳が10年くらい前から聞こえづらくなり、
左耳が2年ほど前から聞こえづらくなって、最近は、会話に事欠くようになって
困っているということである。
むろん、耳鼻科を初めとしてあちこちの病院に通ったということであるが
成果は上がっていない。
私の治療でも、難聴は治る場合と治らない場合があり、治る場合でも完治は難しい。

治療は週2回。上部頸椎の凝りを針で除去し、丹念にマッサージをする。
治療のたびに左耳が少しずつ聞こえだしたというので、漢方薬を処方してくれる
市内のクリニックを紹介した。漢方薬との相乗効果は時にめざましいものがある。

この女性の左耳は、10回に満たない治療で、日常生活に支障ない程度にまで回復した。
治療中の会話も不自由なくなった。テレビの音も、普通に聞こえるようになったという。

右耳は、音は大きくなったが、何を言われているのかは分からないという。
あとすこし、左耳の聴力が改善すれば、治療としては上出来であろうと思う。
右耳に関しては、年単位の治療が必要であろうと思うが、
どこまでの回復が望めるかはわからない。


Kさん(70代女性)

妹さんのSさんの膝が治ったと聞いて、自分も来たという人である。
「調子はどうですか?」と尋ねると、「少し良くなったようだ」という。
ベッドに寝てもらって触診してみると、痛みを訴える部位はまだ悪いが、その周囲は
針治療の効果が十分に出ている。
治療のターゲットが疼痛部位に絞られただけでも十分な効果である。
今日は、痛みを訴えるポイントを治療した。
次回「調子はどうですか?」と尋ねたら、どういう返事が返ってくるだろう?


Sさん(40歳女性)

もう数年も治療している。最近は、思い出した頃に来るようになった。
何でも小学校のバザーかなにかでずいぶん疲れたらしい。
たしかに肩こりと、肩胛骨の内側の凝りがひどかった。
妻と話が合うので、ゆっくり治療をする。母親同士は、子供のこととなると
とたんに話が弾み出す。

この人を最初に治療したときは、たしか34歳だった。たぶん、長いお付き合い
になるだろうと思う。


Sさん(60代女性)

このところの寒さの中で庭の手入れをしたのが堪えたようである。
肩、首、左足が、痛むという。痛みをずいぶん気にする人であるが、とくに
問題のある状態ではない。要するに、筋肉疲労であるが、これが
ある限度を超えると、頭痛と吐き気がし出すので、疲れたら早めの治療が必要である。
いつものように、鍼とマッサージのごく普通の治療をした。


Oさん(30代男性)

もう何年も治療を続けている人である。最初は、左膝と手首の痛みであった。
左膝は半月板に欠損があって、それが関節周囲の筋肉に過剰な負荷をかける原因になっていた。
初めのうちは、かなりの頻度で治療に来ていたが、治療を繰り返すうちに、
ほとんど完治に近い状態になった。左の膝関節の周囲の筋力が必要充分なところまで増加したのである。
30代の人には、完治といえる状態まで回復する人がかなりいる。
30代の体力、快復力のなせる技である。
今日は、主として右足くるぶしを捻挫した後の痛みの再発の治療である。寒さが原因であろう。
この時期には、古傷がぶり返すことが多いが、ぶり返したときにきちんと治療をしておけば、
次のぶり返しはないか、あるいは、あっても軽く済む。
1時間の治療で、回復した。次に悪くなればまた電話がかかるだろう。


★平成17年12月3日★ buck


Tさん(60代男性)

ついこの間3ヶ月ぶりに腰の治療に来たのだが、また腰を痛めたという。
重いものを持ったわけでもないのだが、仕事で会社のトラックの横に5時間ほど
乗ったのが堪えたのだろうという。確かにそうである。
助手席に乗れば、左手でグリップを握るので、左側に力がかかる。体重も左側に
片寄る。その状態で揺れや振動をこらえるので、5時間となると、腰に堪える。

治療に使ったのは、いつもとは違って、1寸の短い針である。浅い筋肉を痛めて
いるので長い針は不要である。腰と首を触診しつつ、適宜針をし、
効果を確認しながら、移動していく。一針ごとに緊張が取れていくのがわかる。
1時間ほど治療して終わり。「あぁ、すっきりした!!」と言っていた。


Mさん(50代男性)

この一ヶ月、勤めが忙しく休みがなかったという。どこが悪いというわけではなく、
全身が疲労している。こういうときは、昔ながらの按摩に勝るものはない。
揉み始めるとすぐに眠り始めた。話しかけることなく、同じペースで全身を揉む。
首を揉むとき、ちょっと疲れを感じたので妻に代わった。
妻の首の揉みはなかなかのものである。
その後、うつぶせでホットパックを肩胛骨のあいだに乗せ、一眠りしてもらった。
値千金の眠りである。


Sさん(60代男性)

左の膝が悪く、左足の親指に痺れがあるという。週1回の治療を3ヶ月つづけているが、
嘱託職員としての仕事が忙しく、昼を過ぎると膝がしびれ出すという。
年齢と、仕事の内容からして、これ以上の就労は無理であろうと思った。
それとなく話を聞くと、仕事を辞めても、老後の生活に不安はないという。
「経済的な問題がないのであれば、仕事を辞めて、老後の生活のために
健康な足を残した方がいいですよ」と言っておいた。
奥さんも、無理をしない方がいいと言っているという。それならなおさらである。
老後のための健康作りをして、海外旅行、温泉旅行などをおおいに楽しんだ方がいい。


★平成17年12月4日★ buck


Yさん(40代男性)

9月以来の電話である。腰が痛いという。何でも海外旅行に行っていたのだそうだ。
飛行機が、腰に堪えたという。その通りである。
表層の筋肉の凝りであるので、1寸の針で十分である。
一通り治療をして、身体を動かしてもらい、残っている疼痛部位に針をして終わり。
2~3ヶ月したら、また来るだろうと思う。


Kさん(30代女性)

かれこれ4年治療している人である。このところは、育児疲れで治療に来る。
腰・肩・首の痛みと頭痛・吐き気を訴える。首の付け根の前面、鎖骨の上あたりが
凝ってくると、我慢できなくなるらしい。
そうなってから治療に来る。まだ若いから、1回の治療で症状は消える。
いかにも着物の似合いそうな体形であるが、このタイプには肩こりに悩まされる人が多い。


Hさん(50代男性)

長年腰痛に苦しんでいる人で、もう2年くらい治療をしている。このところ
ずいぶん良くなった。腰の状態は、私が治療してきた中でも最悪の部類に入る
去年・今年と忘年会がさほど苦にならなくなったし、酒も飲めるようになったという。


Yさん(30代男性)

溶接工である。これほど腰に悪い職業はない。もし、溶接工になったら、
定期的な治療を欠かさないことである。若いうちは身体が保つのであるが、
30歳を超えたあたりから、腰を患う。
この人は、月1度の治療をしていれば大丈夫なのであるが、その月一度の時間が
取れないことが多い。
仕事が終わった後、治療に来る気力もなくなっていることが多いらしい。
だから、限界まで悪くなってから来る。

それを何とかするのが私の仕事であるが、それが通用するのは、
この人の体力からして、30代のうちであろうと思う。


★平成17年12月5日★ buck


急な用事が出来て臨時休業。留守番電話にしていたが、1本しか入っていなかった。
12月から5月初めまでは、なんとなく客足が悪い。そろそろそういう時期に入ったと思う。


★平成17年12月6日★ buck


Kさん(50代女性)

難聴で治療に通っている女性である。左耳は順調に回復している。
10年来患っている右耳は、どこまで改善するかわからない。
456ショッピングストリートからヒアオールという
耳の老化に特化したサプリメントを紹介したところ、本人が希望するので
これを取り寄せてあげることにした。
効果があるにせよないにせよ、1ヶ月使用してみて特に問題がなければ1年くらい
続けると良いと思う。もともと専門医が手のほどこしようがなくなって来院した人である。
針やマッサージ、サプリメントなどのパラメディカル領域については
いいと思えることをやってみるしかない。
ダメでもともと、うまくいけば儲けものである。この人は、来年60歳になる。
60を過ぎてからだと、左耳も改善されないかも知れないので
まだまだ幸運だと言えるだろう。

ただし、サプリメントを安易に勧めるのはよくない。自己責任ということを
十分に理解してもらえないことが多い。ただ単に、"飲めばよくなるもの"と
受け取られた場合、副作用が出たときなど、対応に苦慮すると思う。
プリントアウトして渡し、電話で頼んでもらう程度にとどめておく方が無難である。
説明は、個人輸入の代行会社が適切に行ってくれるであろう。


Oさん(40代女性)

ひどい肩こりと首の凝りで、寝返りも出来ず、夜眠れないという。
大腸の手術をして「大腸をぜんぶ取りましたの・・・」という。
肩と首の凝りを触診したところ、明らかに、局所的な筋肉疲労としか思えなかったので、
大腸については何も聴かなかった。C型肝炎のキャリアということであるが、
手術の時に感染したものか、それ以外の感染機会に由来するものか、知るよしもない。
こちらとしては、自分に感染しないように、点状出血が指に
触れないように注意するだけである。もっともそれとて誰にでも行っていることなので
肝炎のキャリアだと言われたからといって、特別に注意するわけではない。

今日は、午後3時現在、外気温7度である。小荷物を持ってきた郵便局の人の
手が震えていた。こんな日にわざわざ治療院に来るのは、日々の苦しみに耐えかねている人である。


Fさん(40代女性)

金融関係で働いているという。とても仕事がハードで、パソコンを使う時間が長く
肩や首が凝って仕方がないらしい。治療には、2ヶ月に1回くらいの割合で来る。
いつもの通り、わるいところに針をして、丹念に揉む。
ホットパックで暖めていたら、ずいぶん楽になったらしく「もう、帰りたくない」という。
なかなかの美形なので、私も帰したくないのであるが、そうはいかない。
「調子が悪くなったらまたお電話して下さい」と言ってお帰りいただいた。


Yさん(70代女性)

若い頃からの無理がたたって、首・肩・背筋・肩胛骨の内側などが痛むという。
この人は、最初のうちは、膝の痛みを訴えていた。20回くらいは、膝の針治療を
したと思う。その膝はすっかり調子よくなって、いまでは痛いとは言わない。
だから、畑仕事など、いろいろと出来るようになって、あちこちを傷めるようになったのである。
しかし、多少無理をするくらいが、良いのである。無理のし過ぎは禁物であるが、
身体は甘やかしてはいけない。手入れを怠ってはいけない。
少し無理をしつつ、治療で手入れをするのが「元気で長生き」の秘訣である。


★平成17年12月7日★ buck


Kさん(70代女性)

「調子はどうですか?」と尋ねると、「少し良くなったようだ」と答えた人である。
今回も同じように尋ねてみたら、やはり「少し良くなったようだ」ということである。
ただし、声が明るい。触診してみると、かなり良くなっている。
治療は同じように行う。前回より良くなった。
80歳が近いというのにスクーターで来る。この年代の人は強いと思う。
今度は、土曜日の午前中に来るように伝えた。
治療するたびに良くなっていくので、言われたとおりに来る。


Tさん(60代男性)

トラックの助手席に5時間ほど乗って腰を痛めた人である。また悪いという。
確かに悪い。前回は、深いところまで治療しなかった。それがまずかったのであろう。
今回は、深いところの治療をした。30分くらいの治療で
「借りてきた腰のように軽くなった」という。前回、何本かでも、深いところに
針を通しておけば良かったと思う。
申し訳ないので、ちょっと安くしておいた。


Mさん(50代男性)

爆弾のような頭痛を抱えていた人である。このところは、腰痛や肩・肘の治療に
来ることが多い。日々の仕事の疲れが身体から抜けきらないまま次の日を迎える状態が
続いている。地元でも寒い土地に住んでおり、冷えから来る痛みもあって、
なかなかすっきりとした状態にはならない。


Hさん(50代男性)

腰痛の治療。きわめて頑固な腰痛である。凝りの芯は、針に対する反応が
非常に悪い。長く治療しているが、なかなか治らない。ひょっとしたら、
一生のお付き合いになるかも知れない人である。
それでもコルセットをする必要はなくなったし、スポーツタイプの車に
乗ることが出来るようになったし、朝、顔を洗うとき、膝を曲げる必要もなくなった。
それだけでも、上出来であると思う。


★平成17年12月8日★ buck


Nさん(81歳女性)

近頃の寒さの中で庭の手入れをして、肩・首・親指の付け根を傷めた人である。
いくらか良いということであるが、すっきりとした状態にはほど遠いようである。
今日は、1寸の針で、硬結点を狙って治療をした。肩胛骨のあいだを、丹念に揉むと
「おお、気持ちよい」という。次は、鍼の効果を聴いてみようと思う。


Nさん(30代女性)

育児の疲れである。肩と首の凝りがひどいという。肩を指圧しても、肩胛骨の
あいだを指圧しても、頭にビンビン響くという。丹念に治療をして、ホットパックで
暖めて終わり。「ときどきリラクゼーションを兼ねて治療した方が良いですよ」と
伝えておいた。しかし、次に来るのは、たぶん、2ヶ月か3ヶ月後のことであろうと思う。


Aさん(30代女性)

子供が同じ保育園に通っていたので、妻と話が合う。それで、この人の
治療は、妻の担当である。ながながと話をしながら治療をしている。1時間半くらい
かかっていると思うが、次の予約が入っていなければ、早く終わる必要はない。
女ふたりの話は、長くなるものである。


★平成17年12月9日★ buck


Kさん(50代女性)

難聴の治療に通っている人である。疲れてくると音が「ワ~ン」という響きを持って
聞こえることがあるという。もっともこの症状は、ずいぶん改善されている。
今日は、左乳用突起の硬結に2寸5分8番(針の長さ6センチ、ふとさ0.3ミリ)の
針を刺した。が、石のように固くておいそれとは、入らない。こういう凝りの針治療を
するとき「岩を砕くように」針をすると書いている本があるが、まことにその通りである。
まるでゴルフボールが一個入っているようなものである。5センチ近くまで通したところで
やめた。今日は、ここまでである。こんな針を毎日やっているものだから、
私の親指には、小さなタコができてしまった。

この針を「危険だ」という人もいる。確かに、危険に思えるかも知れない。
しかし、ここは、至って安全な部位である。治療もやり安い。
ステンレスのディスポーザブル針が、非常に良くなったので、こういう治療も
安心して出来るようになった。


Yさん(50代男性)

左肘を打撲した後、そのうち治るだろうと思って放置していたら、昨日まったく動かなく
なったという。この人は、3年くらい前、腰の治療をした人である。
腰はどうかと聞いてみたらもう何ともないという。
肘は疲労の極限で、ちょっと動かすと激痛が走るという状態である。
そこに針をする。1寸の針であるが、「ウッ」と声をあげるほど痛いらしい。
ちょっとさわっても痛いのであるから、針をすれば痛いに決まっている。
もう少し早めに来れば、痛みも少なくて済むのだが、忙しいのであろう。

おまけに明日から、泊まりがけでスキーに行くという。
この状態でスキーなんかしたら、またひどくなりますよ、と言っておいた。
せめて数日前に来れなかったものかと思う。

治療は痛かったものの、手は動かせるようになったし、痛みも大幅に緩和した。
しかし、スキーから帰ったときは、今日よりも悪化しているだろうと思う。
帰ったらまた来るように伝えたが、近いうちに今度は長野に行くという。
またスキーに決まっているが、聞かなかった。


★平成17年12月10日★ buck


Kさん(70代女性)

膝の治療に通っている人である。順調に回復しているので、言われたとおりの日程で
治療に来る。確実に前回よりも良くなっていく。4回の治療で、貼り薬は必要なく
なったと言うことである。半月板に少し傷があるらしく、膝を曲げるとガリガリと
音がする。この音も今よりは小さくできる。関節から出る音は、普通は消えないものと
思われているが、私は何度も消している。

この人は、春には花見を楽しめるだろう。


Aさん(50代女性)

久しぶりに治療に来た。このところの寒さが影響しているのであろう。あちこち
悪いという。確かにあちこち悪いが、全部は治療しきれないので、一番悪いという
ところから始める。1時間ほど治療して、私は次の人に変わり、あとは妻に任せる。
女ふたりの長話が始まって収拾がつかないが、楽しそうなので、
別に止めることはしない。超過料金をもらったりもしない。そんなことをすると、

妻の楽しみを奪うことになる。


Sさん(60代男性)

膝の治療に通っている人である。「治療」という手段では、この人の左膝は治らない。
とにかく仕事が膝に悪すぎる。
退職後に湯治に行くことを勧めた。近いところに別府という素晴らしい温泉町がある。
これを利用しない手はない。


Hさん(50代男性)

腰の治療に通っている人である。前回と変わらない。ちょっと仕事で疲れたようだ。
次のお客さんまでに時間があったので、少し長めに治療をした。


Oさん(30代男性)

捻挫した足首にまだ少し違和感があるという。手首にこわばり感があり、首も凝っている。
前回、首の治療をした日の夜は、10時間ぐらい眠ったという。
首の深いところの凝りを取ったから、今日も、よく眠れるだろう。


Nさん(40代男性)

久しぶりに来た。一時期、腰の治療に頻繁に通っていたが、仕事中はコルセットを
するように勧めてからぱったり治療に来なくなった。Nさんを知っている人に聞いてみると、
調子いいようですよ、ということであった。しかし、このところの忙しさと、
明け方の冷えが堪えているのであろう。午後から腰が痛み出すという。
触診してみると、以前治療していたときよりははるかに良い状態であるが、
第2腰椎の周辺に著名なしこりがある。これに丹念に針をしてマッサージをし、
ホットパックで暖めた。この冬は、何度か治療が必要になるだろうと思う。


Oさん(80代男性)

久しぶりの治療である。あちこち悪いという。それで病院でいろいろ検査をしたという。
しかし、痛みの原因は、凝りであった。それを出来るだけ針で取り除いた。
近ごろは、外科も、内科も、鍼灸院も、整骨院も、筋肉を見ない。
筋肉の正しい触診ができる人が本当に少なくなった。
たんなる腹直筋の痛みから、本人は内臓の病変を疑い、内科の医師はエコーで
内臓に異常がないことを確認した。それはそれで意義のあることである。
が、夜も眠れないというその痛みをどうすればよいのであろうか?
心臓にペースメーカーが入っていて、軽度のリウマチと診断されていることもあって、
かなりの薬を飲んでいる。その上に痛み止めを加えれば、胃を悪くする。
胃が悪いといえば胃薬が加えられるであろう。

この人には、せめて月に一度は治療に来るように伝えた。
80歳を過ぎた老人が、前回の治療から1年以上も経って
「病院やら接骨院やらあちこち行ったがどうにも治らん」と言ってこられても、
正直言って困るのである。


Kさん(60代男性)

年齢からは信じられないような体躯の持ち主である。もとボディービルダーである。
いまでもトレーニングを欠かさないという。
今日は、久しぶりに肘の痛みで治療に来た。ベンチプレスの疲労である。
針を20分ほどして、痛みは消えた。3キロの鉄アレイを持ってもらって
痛みが出ないことを確認してもらった。
3キロの負荷をかけて痛みが出なければ、完治と見なして良い。
そのほかに痛いところはないかと聞いてみると、肩が痛むという。
触診して痛みを発しているところに針をする。これで治った。
また2ヶ月か、3ヶ月すれば、治療に来るだろう。


★平成17年12月11日★ buck


Sさん(50代女性)

50肩の治療に通っている。週2回ペースで、1ヶ月ほど治療し、週1回のペースで
さらに1ヶ月治療し、いまは、2週に1回のペースで治療をしている。最初のひと月が
過ぎたときには、日常生活に支障は無くなった。しかし、既に肩と腕の筋肉がかなり
痩せており、それが元に戻るまでは、治療を続けなければならない。
それに関しては、2週に1回のペースで十分である。春までには、治ると思う。

今年は、楽しい花見が出来るだろう。


Nさん(50代女性)

仕事の疲労でときどき治療に来る。職場環境がストレスフルなので、一定期間をおいて
治療しないと身体が保たない。高血圧気味であることから、食事にカロリーと塩分の
制限がある。ときどき、胸苦しさを感じるらしいが、これは肩胛骨のあいだの凝り
が原因である。日常生活での対処法をいろいろ教えてあげた。基本的には、肩胛骨の
あいだを冷やさないことが大切である。冬になって空気が冷たくなると、
ここは、吸い込んだ冷気のために冷やされるし、放熱も盛んなので体温が逃げる。
そのため、不健康の悪循環を作りやすい部位である。
マスクをして冷気を直接吸わないようにするだけでも効果がある。
貼るタイプの使い捨てカイロをペタッと貼っておくだけでも効果がある。
わりあい、自家療法で対処できる場所である。


★平成17年12月12日★ buck


Kさん(50代女性)

難聴の治療に通っている人である。前回から2寸8番(かなり太く長いが、中国針として
は一番小さい部類)の針を使っている。ようやく、深部に針がとどきだした。
治療室でかけている音楽は、聴こえないという。ボリュームを上げると聴こえる。
聴力は、正常の5割くらいだろうと思う。疲れてくると、人の声が「ワーン」という
音とともに聞こえるようになるという。しかし、それも以前よりは少なくなった。
スピーカーのハウリングに似ているような気もするが、どんな音かは本人以外の
誰にもわからない。補聴器を付けるのも良いと思うが、この音が聞こえているうちは使えない。
本人も、補聴器には抵抗があるという。
「ちょっと高いけど、耳の中に入れるタイプのものもありますよ。」というと、
「そうですか、知りませんでした。」という。「ワーン」というハウリング?のような音
が消えたら、補聴器を試すのも良いと思う。

Kさんのご主人は、以前私が腰の治療をしたことがあるらしい。3年くらい前のこと
なので、忘れていた。「その後どうですか?」というと、「数回の治療ですっかり
良くなって、その後は悪いと言わない」ということである。カルテを見ると、腰に
2寸8番の針を使って、第2・第4・5腰椎近傍の治療をしていた。


Yさん(40代男性)

強度の偏頭痛で、2年ほど前に治療した人である。その後、ずいぶん楽になったが、
このところ、肩と首が張ってつらいということである。痛み止めは飲んでいるという
ことであるが、以前よりずいぶん少なくなったという。この人は、もう一生痛み止めと
縁が切れないと諦めていた人である。
ひととおり治療をした後、保険で漢方薬を処方してくれるクリニックを紹介した。
痛みが出てから鎮痛剤を飲むよりも、痛みが出ないように、予防的に漢方薬を飲む方が
身体に対する負担が少ない。保険がきけば経済的にも負担が少ない


Wさん(50代男性)

1ヶ月半に1回くらいの割合で治療に来る。仕事の疲れである。首から腰まで
筋肉が棒状に凝っている。この凝りに1寸の針を刺す。特にツボを定めるわけではない。
あくまでも触診所見に従って、どんどん針をしていく。それに連れて凝りがやわらいでいく。
そうすると深いところの触診が出来るようになるので、必要な長さの針に変えて、
その凝りに針をする。針をしたら揉む。この繰り返しである。
片方の凝りがやわらいだ頃には、もう、ウトウトしている。
全身の凝りが取るのに1時間かかった。いつもこういう治療である。

あ~、気持ちよかった。今日は眠れるぞ~。

といって帰って行った。もう5年こういう感じの治療が続いているが、
必ず期待されている効果を上げるというのは、それなりに難しい。こちらも
疲れているときがあるし、もうひとりお客さんが居て、かかりっきりになれないことも多い。
しかし、「よし、終わった!」という感じを私自身が持てたときは、
この人も、必ず満足している。


★平成17年12月13日★ buck


Kさん(70代女性)

膝の治療に通っている人である。今日は、痛むという。特別むりなことはしていないらしい。
そうであれば、急に厳しくなった寒さが影響しているのであろう。
ただ、何もしていないとは言っても、1日寝ていたわけではない。
こたつの番をしているだけといっても、立ち座りが膝に悪い。
冬あいだは、治療を続けなければならないだろう。


Yさん(50代男性)

スキーに行ってきたらしい。思ったほど悪くなっていない。年内に治したいと思う。
ただ、治療は相当に痛い。ここまで悪化させると、痛くて当然だろうと思う。
もうちょっと身体を大事にしてほしいものだと思う。
大分市の国民健康保険に入っているので、市から1100円の補助が出る。
肘の針治療なら2400円の支払いで済む。病院より安いはずである。
自分の身体に、月に2400円くらいの投資は必要である。


Hさん(50代男性)

腰痛の治療に通っている。凝りの深部の反応が極度に悪い人である。
若い頃は、腰には自信があったという。相撲などを取っても、強かったらしい。
ここまで悪化した直接の原因はわからない。骨に異常はないという。触診でも
変形は見あたらない。

今日も、いつもと同じ治療である。状態は変わらない。


★平成17年12月14日★ buck


Nさん(40代女性)

障害のある子供の介護と自分の仕事で疲れている人である。今日も、同じように
治療する。至って明るい人である。ワイドショーが大好きらしい。おしゃべり好きで
治療しているあいだずっとハイテンションのおしゃべりが続く。
そういう性格の人でなければ、精神的に潰れてしまうだろうと思う。


Sさん(50代男性)

かなり遠くから高速道路を飛ばして治療に来る。前回の治療からちょうど一ヶ月たっている。
最初に治療をしたのは夏であった。このときは、ネットで検索して私のHPを見つけたのである。
腰の治療には、ずいぶん苦労をしたらしい。福岡の専門病院にも行ったらしいが、
そのとき「これは腰痛症です」と言われて、アタマに来たと言っていた。
大分から福岡まで、腰が痛いから治療に行ったのである。その人に

「これは腰痛症です。」

はあるまいと思う。だれでもアタマに来ると思うが、こういう話を聞くのは珍しいことではない。
それから、4ヶ月になる。最初は頻繁に治療したが、
いまでは、月に一度治療に来れば、身体がもつようになった。毎日散歩が出来るように
なったので、ある程度は疲れを自分で取ることが出来るようである。


Aさん(30代女性)

友人の結婚式に出席するため、子供を連れてハワイに行ったという。ハワイにいるあいだ、
体重15キロのこどもをずっと抱いていたら、腰が痛くなったのである。
針は嫌いだというので、指圧とマッサージで治す。
1時間ほどで軽快したので、ホットパックで暖めて終わった。


Mさん(50代女性)

頑固な肩こりに悩まされているという。触診してみると、肩胛骨の烏口(うこう)突起という
突起部分の周辺が頑固に凝っていた。これは、よく見る肩こりで、なで肩の人に多い。
この部分の凝りは、しまいには吐き気と頭痛を生じる。貼り薬などいくら貼っても
何の役にも立たない。皮膚がかぶれるのがオチである。

市内の治療院でマッサージなどをしたが、2,3日たつと元に戻るという。
それは、この突起周辺の凝りをうまく取れていないからである。
針は嫌いではないということなので、針とマッサージのブレンド療法をすることにした。
およそ1時間後には、首と肩の凝りはウソのように消えていた。

あら! 肩がまわるわ!

と驚いていた。幸い、近くの人である。聞いてみると、お隣さんが私のお客さんであった。
このタイプの肩こりは、数度の治療でケロッと治るのが普通である。
その普通のことをやれる人が、どこにもいなくなったというだけのことである。
私が子供の頃、すぐ近くに針医さんが居て、近所の人は病院に行くより、その針医さん
のところに行っていた。私も良く通っていた。その先生の治療が懐かしく思い出される。


Mさん(50代男性)

爆弾のような頭痛を抱えていた人である。最近は、腰や肘が悪い。治しても仕事で
傷めて治療をすることになる。重いものを持つことが多いため、やむを得ない。
治療を継続しつつ、仕事が出来る状態を保つしかない。


Yさん(70代女性)

元気で長生きしてほしいお婆ちゃんである。無理はしていないのに肩と胸が痛むという。
胸というのは、大胸筋のことである。膝はすっかり治ったようで、少しも痛いと言わなくなった。
肩と胸の痛みは、家の掃除が原因であろうと思う。田舎の大きな木造住宅である。
たんに家の掃除といっても、労力は町中の狭小住宅の比ではないはずである。
「何か悪い病気じゃなかろうか?」というので、「ただの筋肉痛だと思う」と答えた。
何かの悪い病気の時は、皮膚や筋肉に不可解な反応を生じるし、針治療でその所見を
消しても、すぐに元に戻る。不可解な反応がもっとも顕著に表れるのは皮膚である。
筋肉の痛みは、基本的には健全な生活的反応である。針によって痛みが消失する場合、
それは、筋肉が健全な反応力を持っている証拠にもなる。


★平成17年12月15日★ buck


Nさん(80代女性)

肩と首の凝り・口の渇きなどを訴えている女性である。80歳とはとうてい思えない。
肩・首の凝り・口の渇きともに改善しているという。これほどの凝りがあると
首から上に何かの異常が出る。頭痛・不眠・目のかすみ・耳鳴り・難聴・鼻炎など、
人によってさまざまであるが、凝りを丹念に取り除くと、それらの症状は消失するか、
軽減されることが多い。今回も治療は同じである。どこまで改善されていくか楽しみである。


Oさん(70代女性)

お茶の先生である。一昨年、膝をひどく悪くして治療に来た。その時は、階段を歩くことも
ままならなかったが、週2回の治療を半年続けてほぼ治った。その後、月に1度、
1ヶ月の疲労を取るためと、状態を確認するためのメンテナンスを行っている。
膝以外に悪いところがあれば治療をするので、全身状態が悪くならない。

この人の膝の治療は、かなりハードで、ずいぶん痛がっていたが「治るなら我慢する」と
言っていた。2ヶ月、3ヶ月と治療していくうちに「もし治せなかったら困るな・・・」
という思いが浮かんだが、とにかく何とか治せた。
今では、日常生活に困ることはない。


Tさん(60代男性)

腰の治療に来ている人である。今度は自分の車で山口県まで行ってきたという。
そのせいで、腰を痛めている。長時間の運転は腰に堪える。
30分ほどの針治療で、痛みは消えた。


Yさん(50代男性)

月に2、3回、マッサージに通っている人である。治療時間中は、ほとんど眠っている。
今日も実によく眠っていた。


Nさん(20代男性)

仕事で長時間パソコンを使うという。首から肩、肩胛骨のあいだ、腰にかけて痛みがあるという。
痛みは、針で取れるが、身体が動くようになると、次々に深いところの痛みを訴える。
それを取り除くと、さらに深部の痛みを訴える。前回と今回は、本人が満足するまで
それを繰り返したが、1時間くらいたつと、これではまるでスポーツトレーナーだな
という感じがしてきた。日常生活に支障がないところまで回復させるというのが、
市井の治療院の仕事である。
この人は、元来スポーツマンで、水泳のインストラクターをしていたこともあるという。
今でも、サーフィンなどをするらしい。
それで、治療をしているうちに、日常生活動作の改善からスポーツ障害の緩和へと、
治療の内容が変わっていく。それにしても胸郭周辺の治療は難しい。
ここの治療は、別料金にしたいものである。


★平成17年12月16日★ buck


Kさん(50代女性)

難聴の治療に通っている人である。徐々にではあるが、確実に回復している。家庭内での
会話にはあまり不自由しなくなったという。「ワーン」というハウリングのような音も
小さくなっているという。3日に1度の治療を繰り返す。


Yさん(50代男性)

左肘の治療に通っている人である。針の痛みが相当に強いので、あまり無理な針操作ができない。
そのため、関節内部の治療が思うように出来ない。しかし、確実に前の治療よりは改善している。


Tさん(40代女性)

長く鬱病を患ったあと、首と腰の凝りで来院している人である。この人を通じて、
精神病院のひどさを知ることとなった。鬱病の治療のために精神科に入院して、抗鬱剤の
点滴をした後、錯乱状態に陥り、気が付いたらベッドに括り付けられていたという。
その後、症状は改善するばかりか、悪化の一途をたどり、家族が見ても「これはおかしい」
という状態になったらしい。家族が不安になって強引に退院させたが、そのとき担当の医師が
「この人は分裂病です。退院させられる状態ではありません」と言ったという。
しかし、分裂病(最近は統合失調症と言うらしい)は、経過を聞く限り、薬害性のものである。
現に、退院後かなり危ない時期はあったものの、ごく軽い安定剤を服用するだけで
通常の生活を送れるようになった。
入院したままであったら、ますます悪化して、退院できない状態になっていたかもしれない。
多剤大量処方は、どう考えてもおかしい。薬はどのような病気であれ、
必要十分量を超えてはならないはずである。

「毎朝、患者が一列に並んで、上を向いて口を開けていると、看護士が次々と口の中に
薬を入れていくの。ザ、ザ、ザ、って口の中に放り込まれると、水の入ったコップを並べた
お盆を持った人が付いてきて、そのコップをひとつ取って薬を流し込むの。何を飲まされているか
説明してくれないから、ぜんぜんわからない。いま思い出すと恐ろしいわ。」

似たような話を他のお客さんからも聞いたことがあるが、日本の精神病院の実態は、

正直言って恐ろしい。


Mさん(30代女性)

右肘の痛みで治療に来た。Tさんの友人である。病院ではリウマチと診断されて、ステロイドその他の
薬を飲んでいる。今年になって仕事が忙しくなり、その後、症状が悪化したという。

ひととおり針をして様子を見てもらうことにした。リウマチの人は、思わぬ反応をすることがあるので、
3日ほどして電話で様子を知らせてくれるように頼んだ。


Kさん(40代女性)

疲労のマッサージにときどき来る人である。妻がゆっくりと治療していた。


Sさん(50代男性)

仕事の疲労で来た。50肩で治療に来ているSさんのご主人である。針とマッサージで
疲れを取った。


Sさん(70代女性)

左耳の突発性難聴で11月7日に治療に来た人である。ステロイドの点滴やら、
星状神経節ブロックやらをずいぶん試したという。ブロック注射は、20数回行ったが、
まったく改善しないばかりか、最近は、自分の声が頭の中に響き渡るようになって困っているという。
左耳の上部頸椎(第1・2関節。環椎後頭関節)に2寸8番の針を2本刺した。
ひどい凝りがある。そこに針を刺して留置し、5分ほどして、
「耳鳴りはしていますか?」と聞くと、「いえ、今はしていません」という。
さらに5分ほどして、「声が響いていますか?」と聞くと、「あ~、あ~」と声を出した後
「少し響いているけど、だいぶ小さくなりました」という。
1時間ほどの治療で、症状は大幅に改善した。星状神経節ブロックをしている医師から、
針はしないようにと言われていたので、来なかったのだという。
「注射を打って良くなりましたか?」と聞くと、ぜんぜん変わらなかったという。
専門の医師はこれ以上治らないと言ったというが、それが2本の針と数十分の治療で
劇的に改善したのである。
「これからは、私の言うとおりに治療に通って下さい。」と言っておいた。
とうぶん、3日おきの治療を続ける予定である。
帰るときには、治療室で流している音楽が聞こえたらしく、

「あ、こんなきれいな音楽が流れていたんですか?」と言っていた。

( が、これはぬか喜びであったことが、次の治療でわかった。)

Mさん(50代女性)

首が右に回らなくなったという。近所の人である。左の僧帽筋上部繊維が固く強張っていたので
それを鍼で治した。胃が悪いということなので、12胸椎あたりを中心に強めに指圧すると、
「ああ、気持ちよい」という。子供も独立したことであるし、これまでの疲れが一気にあふれ出し
ているようである。しばらくは、調子が悪いだろうと思うが、ときどき治療していれば大丈夫である。


★平成17年12月17日★ buck


Kさん(70代男性)

もう7年近く治療している。最初の頃は、週1回のペースで通っていたが、最近は
年数回程度になった。それでも、あまりひどくはなっていない。が、年齢と腰と膝の
状態から、これ以上の回復は望めない。病院で手術を推められたと言うことであるが、
歩いて来ることが出来るくらい近くに住んでいるのであるから、無理に手術をする必要はない。
そのことは本人も十分承知している。

もう、76歳である。高齢者は骨折しやすい。骨折したら、手術しないわけにはいかない。
そういうリスクを考慮して、できるだけ、筋力・体力を温存しておいた方がよい。
そもそもこの人が腰痛で来院したのは、心臓のバイパス手術のあと退院してしばらくして
からのことである。手術は成功したが、筋力が低下していた。医師に言われたとおり、
毎日の散歩を欠かさなかったのであるが、低下した足腰の筋力では上半身を支えるのに
無理があったのだろう。それまで特に痛みのなかった足腰が痛み出したのである。


Sさん(60代男性)

左膝の治療に通っている人である。相変わらずである。もうあと何日かで仕事を
辞めるという。40年も働いたのである。しばらく身体を休めて養生するのがいい。


Hさん(50代男性)

腰の治療に通っている人である。変化はない。忘年会で畳の上に座る機会が増えているが
かなりの頻度で治療しているので、腰は悪くならない。今日は、治療のあいだ、よく眠っていた。


Kさん(60代女性)

肩こりの治療に通い始めた人である。前回の治療でかなり良くなった。実に頑固な肩こり
である。いままではどこに行っても撫でてもらっているような気がしていたという。
肩を回すとゴリゴリという音がしたが、関節周囲に針をして緊張を取り除いたら
音は消えた。数回の治療で、軽快する予定である。
その後は、違和感を感じたときに治療をすればよいと思うが、なにせ編み物教室の先生で
ある。パソコンを使ってデザインをするそうだ。思い通りには治らないかも知れない。


Nさん(40代男性)

アキレス腱の痛みで治療に来た。非常にスポーツの好きな人で、マラソン・駅伝・綱引きなどを
やっているという。頑丈ではあるが、40歳を過ぎてそれだけのスポーツをすれば、筋肉を痛める。
40分ほどの針治療とマッサージで痛みは消えた。来週、駅伝に選手として出場するという。
試合が終わったらすぐ治療に来るように伝えた。


★平成17年12月18日★ buck


Mさん(40代女性)

首と肩の凝りがひどくなって、我慢の限界に達したそうである。確かにひどく凝り固まっていた。
冬の寒さが堪えている。いろいろ話をしながら針とマッサージで治療をした。

この世代(40代から50代)の女性を治療していると、光の当たらない部分の皮膚と
光の当たる部分の皮膚の老化の進み具合がぜんぜん違うことに気づく。
光の当たらない部分の皮膚は、50歳を超えても20代とたいして変わらないひとがかなり居る。
化粧は、紫外線カット以外は必要ないのではないかと思う。健康な皮膚は、何の手入れを
しなくても美しいが、生活に忙殺される年代であることもあってか、
本人も気づいていないことが多い。


Oさん(60代男性)

実に久しぶりに治療に来た。近くまで来たのでついでに寄ったのだという。
以前は足のむくみを訴えて頻繁に治療していたが、その後、タイ式マッサージで
同じように足のむくみの治療をしていたらしい。そのうち心臓発作を起こして緊急入院し
バルーン治療・ステント留置で事なきを得た。以後、足のむくみもなくなり、身体の状態も
良くなった。足のむくみの原因は心臓にあったのである。しかし、当初はわからなかった。
今度同じような症状の人が来たら、心臓の検査をするように勧めようと思う。


★平成17年12月19日★ buck

Aさん(50代男性)

1ヶ月ぶりの治療である。腰と肩が悪い。仕事の疲れである。全身に彫り物のある人で
最初は、ちょっと気持ちが引いていたが、何度も治療をするうちに馴れてしまった。
体格は良く、筋肉も強い。しかし、50代も半ばを過ぎると、若い頃のような無理は
できなくなる。これからも月に1度くらいのペースで電話がかかるだろう。


Aさん(40代男性)

チェロの先生である。月に一度、大分市に来る用事があるので、そのついでに寄って
マッサージをして帰る。何の拍子か、話が結婚のことになったら、自分は独身だという。
結婚適齢期と音楽家として成長する時期は、重なるのだそうだ。それで自分は音楽の方を
選んだという。「ソクラテス言葉に"結婚はしてもしなくても後悔する"というのがありまし
たね」と言ったら、「後悔ではなく反省でしょうね」と言った。ギリシャ語は知らないので
後悔と訳すべきか反省と訳すべきかは知らないが、「後悔」という言葉を即座に「反省」
という言葉に置き換えた健全さに敬服した。


Wさん(70代女性)

Aさんと一緒に治療に来た人である。右股関節と左の首が痛むという。触診してみると
強張っている。1時間ほど治療して痛みと強張りは取れたが、右股関節は左膝の半月板損傷を
かばっているためのものなので、定期的な治療が必要である。左の首の凝りについては、
原因はよくわからない。しかし、長年の疲労と冷えによるものであろうと思う。月に1度
治療していれば、たいして悪くならない。


Nさん(30代女性)

不妊症の治療に通っている。特に病変はない。触診してみると、下部腰椎と骨盤が
凝りでガッチリ固められた状態であったので、とにかくこの凝りを取ることが必要であると
言った。最初の月は週1回のペースで治療をし、2ヶ月目からは、排卵日の3日前に治療を
する。それと、漢方薬を保険で処方してくれるクリニックを紹介し、服薬を継続している。

今日は、三陰交(さんいんこう)に切皮して、10分ほど置針した。ここは交感神経の
緊張を取るのに非常によいツボである。たいていの人はボ~っとして眠くなる。
経絡治療をしている人が好む効果である。

不妊症の治療は確率を高めるためのものである。いままで3人成功している。
短い人で2ヶ月、長い人で2年かかった。
もう出来ないと諦めていた子供が出来て、その子がもう小学生に
なっているという話を聞くと、何だか不思議な感じがする。
ただし、針をしなくても妊娠した可能性はあるので、「?人成功した」という言い方を
して良いものかどうかわからない。


Iさん(50代男性)

腰の治療を続けている人であるが、最近は、忙しいため、治療間隔が空いている。
左右とも、股関節周辺の筋肉が疲労し、固いしこりになっている。これを指でほぐすのは
ちょっと体力的にきついし、定期的な治療が出来ないのであるから、一時しのぎにしかならない。
それで針を奨めているのだが、どうしてもイヤらしい。
聞くと、整形外科で脊髄の造影検査をするつもりらしい。椎間板が薄くなっているので、
それが座骨神経を圧迫しているのだろうと、医師に言われたという。
私は、まず筋肉の凝りを取ってみることが先だと言ったのだが、どうも造影検査の方に
気持ちが向かっているようである。どう考えても、針の方が痛みは少ないと思うのだが、
針はイヤだと言う。はなはだ不可解である。「注射も針ですよ」と少し強めに言っておいた。


Yさん(50代男性)

左肘の治療に通っている人である。前回よりかなり改善していて、肘のやや深いところにまで
針を送れるようになった。次のスキーまでにあと2回治療する予定である。
スキーから帰ったら、すぐ治療に来るように伝えた。


★平成17年12月20日★ buck


Nさん(40代男性)

アキレス腱の痛みで治療に来ているひとである。駅伝まであと4日である。少し走ったら
痛むという。痛みを取る針をしたが、これで与えられた6キロの区間を走れるかどうかはわからない。
長距離を走る人が、綱引きのような競技をするということ自体が、そもそも間違っているのだが、
本人が好きでやっているのだから仕方がない。


Sさん(70代女性)

突発性難聴の治療に通い始めた人である。凝りが戻ってしまっている。症状も
戻ってしまった。左乳用突起の後ろにあるゴルフボール大の凝りに針がぜんぜん通らない。
かなり苦労して1本通したところ、耳鳴りは消えた。しかし、今日はここまでである。
漢方薬を処方してくれるクリニックを紹介して、内と外から攻めることにする。
補聴器を勧められたということであるが、音が割れて響く状態なので、使えるはずがない。


Tさん(60代男性)

腰の治療に通っているひとである。また傷めたという。年末なので車に乗ることが多いのが
原因である。仕事の合間を縫っての治療なので、手短かに治療しなければならない。
15分ほどで、とりあえずいま感じている痛みを消して、また痛んだら来るように伝えた。


Aさん(80代女性)

座ってばかりなので、肩も腰も首も膝も痛いという。白内障でほとんど目が見えない。
一日中こたつに正座してテレビを見ているという。それではあちこち痛くなるはずである。
ひととおりマッサージをして、痛みを緩和した。しかし、年齢からして、出来るのは
これくらいのことである。もし、週1度くらい治療に通えればもっと良くなるが、
送り迎えの段取りが取れないので、来ることが出来ない。


Sさん(70代女性)

1ヶ月ぶりに腰の治療に来た。もう3年ほど治療をしている。痛みがひどくなると
治療に来る。治療は、凝りを取って痛みを消すことだけである。
今日も、いろいろと世間話をしながら、針をして、最後に、痛みが取れているかどうか
確認してもらった。また来月くるだろう。


Hさん(50代男性)

腰の治療に通っている人である。忘年会もようやく終わったという。「疲れるでしょう」
と言うと「疲れるねぇ・・」と言っていた。忘年会も善し悪しである。
お酒を飲むことが好きな人もいるが、嫌々つきあっている人も多い。


★平成17年12月21日★ buck


Kさん(70代女性)

膝の治療に通っている。ずいぶん良くなっているのであるが、「調子はどうですか?」
という質問には、必ず「少しいいです」というような答えしか返ってこない。
治療しながら話をしていると、長く座れるようになったとか、貼り薬が必要なくなった
というようなことも言うのであるが、最初の受け答えはいつも「少しだけ」である。
ちょっとやる気が失せる。「おかげさまで大分よくなっています」とでも言ってくれれば、
こちらも張り合いが出るというものだ。
今日は、必要な治療だけしてサービス的なことはやらなかった。
気持ちが乗らないのである。
治療そのものは30分もかからない。あとはサービスである。
やってもやらなくても良い。それで30分で終わったら、不機嫌そうであった。


Nさん(40代女性)

毎週1回の治療。子供さんの介護と仕事で疲れている。週1回の治療で何とか持ちこたえている。


Fさん(40代女性)

久しぶりの治療である。右股関節が悪い。レントゲン所見でも、若干の異常が認められるそうだ。
しかし、自覚症状は針で消せる。以前、7回ほど治療をしてほぼ日常生活に支障はなくなったが、
寒くなったせいもあってか、このところ痛みがぶり返したという。1回の治療で症状は消えた。
しかし、股関節は、手術をするような状態になると手に負えなくなる。
月に1度は治療に来るように伝えた。


Tさん(60代男性)

初めての治療である。ネットでこのHPを見つけたという。40年前に腰の手術をしたというが、
この手術は成功していて、以後、問題はないという。今回は、大腿後部の筋肉の緊張に由来する
痛みと引きつりの治療である。これは1回で治った。腰の治療も少ししておいた。
わりあい近いところに住んでいるので、また悪くなったときに来ればよい。


Mさん(60代女性)

肩こりの治療に通っている。「どうですか?」と尋ねると「ふふふ」と笑って「あまり変わりません」
という。触診上は良くなっているのであるが、自覚的には良くなっていないのであろう。
明らかに改善しているにもかかわらず、それを感じないか、あるいは残っている痛みに神経が
集中してそれを同じように強く訴えるタイプの人がいる。Mさんがそうであるかどうかは
わからない。治療家としては訴えに引きずられて治療過剰にならないようにしないといけない。


Iさん(70代男性)

今年になって初めて来た。腰を痛めたという。1年前の治療の時よりはマシである。
1時間ほど治療をしたが、1回では治せないので、もう一度来るように伝えた。
高速で1時間半ほどかかるのであるが、持病の腰痛が、年に2度か3度の治療で
済むようになったのである。来るだけの値打ちはあるだろうと思う。
本人もそう思っているから、そんな遠くからやってくるのである。


Mさん(50代男性)

頭痛と腰・肘などの治療に通っている。頭痛はほとんど起きなくなった。しかし、
仕事柄、肘を痛める。今日も、治療は、かなり痛かったようだが、帰るときには
肘の痛みは消えていた。しかし、1週間後には、また肘を傷めているだろう。
根本的な解決策は、見あたらない。仕事を辞めれば治るが、それは無理というものである。
ようするに、治療を継続しつつ、肘に負担のかからないように仕事を工夫するしかない。


Aさん(30代男性)

斜頸の治療に来た。生まれつきのものではなく、社会人になってから徐々に症状が
現れ、このところ強く左に首が引っ張られるようになったという。
正面を向くのにかなり右の首の筋肉を使う。その状態があまり長く続くと、首が震え出すという。
外科、脳神経外科、心療内科、その他を経由している。首は学生時代にスポーツで鍛えていて
かなり太い。このとき頸椎を傷めたことがあるらしい。おそらくはその後遺症であろう。
体格も良いが、今の状態では仕事に差し支える。とりあえず、筋肉の緊張をほぐす針をした。
それでいくらか軽くなったが、経過は治療を継続してみないとわからない。
こういう症状の人に出会ったのは、初めてである。


★平成17年12月22日★ buck


Yさん(50代男性)

肘の治療に通っている人である。だいぶ良くなってきたが、肘の外側の痛みと
負荷をかけた状態での回旋ができない。状態が悪すぎるのでトントンとは治らない。
ただ本人は、トントンと治るものだと思っているようである。治療が終わった後、
痛みが残っていると、私の顔をじっと見る。手抜きをしているとでも思っているのかも知れない。
自分の身体が老化しているだけのことであるのだが、気持ちは若いままであるようだ。
こういう人は、結構いる。


Sさん(70代女性)

難聴の治療に通っている人である。針は通るようになったが、声が割れて聴こえる
という症状は、あまり変わらない。初回の治療の劇的な効果は何だったのだろうかと思う。
とりあえず、経過を見ることにする。


Nさん(80代女性)

首と肩の凝り、口の渇きを訴えている女性である。前回の治療がやや過剰であったのか、
4日ほど、首に痛みが残ったという。今は何ともないという。口の渇きは、八分は治ったが
あと二分が残っているという。残り二分がどうなるかわからない。治るかも知れないし
治らないかも知れない。いま飲んでいる薬が効き出したのかも知れない。
今日は、軽いぎっくり腰を起こしたというので、それも治療した。
きのう今日のことなら、すぐに治る。
左の腰を治療するとき、左を下にして横になってもらって、
針を下から上に刺すという方法をとった。これは触診で発痛部位がわかりにくいときに効果的である。
患側を下にすると、深いところの筋肉が指に触れるようになる。針を下から上に打つのは、
ちょっと技術が必要であるが、馴れれば何と言うことはない。
寝返りが自由に出来れば、たいていは治っている。ついでに身体をベッドの上に起こしたもらった。

「あら、こんなことになるんざますの?」

と、いつもながらの上品な口調であった。

来るときはタクシーで、降りるのも大変そうだったが、帰りは徒歩であった。


★平成17年12月23日★ buck


Hさん(50代男性)

腰の治療に通っている人である。経済的な不安がないこともあるし、また、将来的にも
健康であらねばならないこともあって、決して身体に疲れを溜めないように気をつけている。
疲労の蓄積は、あとあと利息付きで自分の身体に帰ってくる。
このことをよく知っている人である。


Kさん(40代女性)

友人がネットでこのサイトを見つけてくれたのだそうだ。左肩が凝って、手が上に
上がらないという。触診してみると、左の首から肩にかけて、また、肩関節から上腕部にかけて
疲労に由来する凝りがあった。自宅から車で40分くらいかかるというので
「針の方が治りが早いですよ」
と言って、1寸の針をした。凝りを取るのは簡単だった。
40代は、まだ体力がある。また悪くなったときはお電話くださいと言っておいた。


Kさん(60代女性)

久しぶりに治療に来た。年末は忙しい仕事である。背筋が凝って眠れないという。
治療は特に難しくない。途中でお腹がごろごろ鳴りだし、そのあと、ウトウトと
眠ってしまった。月に一度の治療を勧めたが、時間が取れないということであった。


★平成17年12月24日★ buck


Aさん(30代男性)

斜頸の治療に来ている人である。前回の治療で、首が左に引っ張られる症状はだいぶ軽くなったという。
今回も同じ治療である。首の深いところの凝りを取るのはさほど難しくない。
ただ、針を刺される人は、初めのうちは、かなり緊張するので、いろいろと
話をしながら針をする。主に、針をどこからどこに向けて刺すとか、いま針先がどこに行っている
というような客観的な内容である。気分が悪くなったらすぐに言って下さいとか、
首の後ろから刺す針は至って安全なものだから心配はない、というようなことも話す。
今日の治療でまた軽くなった。治療をしつつ経過を見ていくしかない。
外科で勧められた頸椎固定術の前にやってみる治療法はいろいろある。


Iさん(60代男性)

左膝の治療に通っている人である。筋肉の所見は大幅に緩和したが、痺れが消えない。
とにかく身体を休めてあげるのが一番である。


Mさん(60代女性)

肩こりと首の治療に通っている人である。この人も、手術を薦められたというが、
首の手術は最後の手段と考えた方がいい。針の痛みが4,5日残ったと言うことであるが、
それは自然に治る。肩こりは非常に頑固であるが、徐々に良くなっている。


Aさん(30代男性)

ベル麻痺の治療に2年以上通っている。ビートたけしと変わらない程度には回復した。
笑うと表情が左右非対称になる。食事をするとき涙が出る。逆に目が乾いたりもする。
これらの残遺症状については、経過を観察していくほかない。
最近は、十二指腸の具合が悪いということなので、下部胸椎の治療も行っている。いわゆる
胃兪のあたりである。右半分がかなり凝っている。この凝りが軽いときは、
胃部の具合も悪くない。凝りがひどくなると消化不良や潰瘍などの症状を起こすようになる。
どうして右側だけが凝ったのかわからない。ベル麻痺も右側に出ている。
この治療は、右乳用突起の周囲に出来た強固な凝りを取ることにこだわった。
針の後に、両側の三陰交に切皮して置針し、表情筋のマッサージを丹念に行う。
私が治療を始めたのは、ステロイド療法を受けた後である。手術も薦められたらしいが、
後遺症として耳鳴りが出るということがあるので、断念したという。一時期、症状が悪化
したことはあったが、現在は、食事の時にティッシュペーパーを離せないという以外は
社会生活に特段の支障はない。


Mさん(20代女性)

疲労回復のために来た。大変な美人であった。聞いてみると、結婚する予定だという。
幸せな男もいるものだ。


★平成17年12月25日★ buck

Uさん(40代女性)

ひどい肩こりを訴えて、1ヶ月ほど前に治療に来た人である。また肩が凝って仕方がないという。
「針とマッサージをお願いします」ということなので、要望どおりの治療をした。
帰りには、すっかりほぐれていたが、また1ヶ月もすると電話がかかるだろう。
長時間すわって事務的な仕事をするのが原因であるが、仕事なのでやむを得ない。
ときどき肩を回すなどの運動をすると良いのであるが、仕事に忙殺されているときは、
3~4時間も固まったように同じ姿勢を続けてしまうようだ。


Eさん(40代女性)

肩こりの治療である。2ヶ月ぶりであろうか。Uさんと同じような症状である。
針は嫌いだということであったが、さすがにたまりかねたのであろう、今日は
針をお願いしますということであった。帰るときに

これでやっと歳が越せる。

と言っていた。田舎に住んでいる人なので、大掃除その他で疲れたのであろう。


Yさん(50代男性)

月に2、3回はマッサージに通っている人である。ちょっと疲れたらマッサージをする。
もう30年近く続けているという。社会人になって病気ひとつしたことがないのは、
マッサージの効果であろうと思う。


★平成17年12月26日★ buck

Sさん(70代女性)

耳鳴りの治療に通っている女性である。最初の治療の効果は何だったのだろうかと思う。
自分で車の運転が出来ないので、定期的に通うのは難しい。効果も思ったように
上がらないので、紹介したクリニックの漢方薬を飲み続けるように伝えて
継続的な治療は中断した。

Sさん(40代男性)

腰を痛めてきた。月に1度か2ヶ月に1度くらいの頻度で来る。治療は難しくない。
1時間後には、快適な状態で帰って行った。


Iさん(70代男性)

腰の治療に遠くから来ている。だいぶ治ったが、もう1度治療しないといけない。
3日後に来るように伝えた。


Kさん(60代女性)

肩こりの治療である。前回の治療でずいぶん良くなった。今日は、針は要らないという
のでマッサージのみである。それでも前回の針治療が効いていて、ずいぶん楽に治療できた。


Yさん(50代男性)

肘の治療に通っている人である。ずいぶん良くなったが、まだ治療が必要である。
肘がまったく動かなくなって治療に来たのであるが、いささか無謀である。
もう若くはない。悪くなったらすぐに治療することである。針は相当に痛いらしいが、
確実な効果が出ているので、痛みに対して文句は言わない。
これに懲りて、ちょっと身体をいたわるようになってくれればと思う。


★平成17年12月27日★ buck

Tさん(30代男性)

2ヶ月ぶりの治療である。数回治療したが、最初はかなりひどかった。その後は、最初
ほどには悪くなっていない。主な症状は、背筋の張りと胃の痛みであった。胃の裏側に
しっかりと凝りが出来ていた。それを1寸の針で治療した。深いところは1寸6分の針
を使った。正月は郷里に帰ると言う。酒を飲み過ぎねば良いと思う。


Oさん(30代男性)

肘と膝の治療をしている人である。最近は、首が凝って寝付きが悪いらしい。
首に1寸6分の針をする。いわゆる完骨(かんこつ)あたりである。
針を刺しているときから強い眠気に襲われるという。これは私自身何度も経験している。
ほとんど意識を失うように眠ってしまう。針の痛みを感じながらでも、眠ってしまう。
「あ~、痛いな~」と思いながらも、一瞬のうちに眠りに落ちてしまう。
凝りが不眠の原因になるというよい証拠になるツボである。


Hさん(50代男性)

腰の治療に通っている人である。針に対する反応の悪さに泣かされてきたが、最近は、
ずいぶん良くなってきた。さしもの頑固な凝りも、そろそろ降参するのかもしれない。


★平成17年12月28日★ buck

Tさん(40代女性)

12年前から治療をしている人である。最初は、腰痛・生理痛の治療であったが、
最近は腰痛と耳鳴りの治療をしている。私の顧客の中で、この人ほど針に快感を覚える人は居ない。
ほとんど毎回、脳内モルヒネが出ているかのようである。
脳内モルヒネが出ると全身が溶けそうになる。私も一度だけ経験があるが、とにかく気持ちがよい。
全身がバターのようにダラダラ・ダラダラと溶けて流れるように感じる。
もし、この効果を狙って出せたなら、それこそ蔵が建つと思うのだが、
そんな状態になることは滅多にない。


Tさん(70代女性)

腰痛の治療にときどき来る。腰が伸びないという。触診してみると、これでは伸びない
だろうと思われるような状態である。針で凝りをほぐし、丹念に揉む。
1時間ほどの治療で軽快したが、そのうちまた悪くなるだろう。
近ければ、快適な状態を保つようにできるのであるが、なにせ遠い上に、車の運転が
自分でできない。月に一度は来てくださいと言っておいたが、運転する人の
都合との折り合いがあるから、次はいつ来られるかわからない。


Kさん(70代男性)

腰と膝の治療に通っている。最近は、これまでになく調子が良い。以前のように頻繁には
治療に来なくなった。近くに住んでいるので、いつでも来ることができる。


Yさん(70代男性)

両方の肩が痛いという。疼いて夜眠れないらしい。触診してみると、明らかな凝りがある。
いつものように針でこれをほぐす。最初は、回すとゴリゴリ音を立てていた関節が、
治療が終わったときには、滑らかに、音を出さずに回るようになっていた。
関節から出る音を消すのは、さほど難しくない。針だけで消すことができる。
治療に手間はかからなかったが、次のお客さんまでに時間があるので、
世間話をしながら足をマッサージした。


Mさん(50代男性)

緊張性偏頭痛・腰痛・肘の痛みの治療に通っている人である。いつもの治療である。
最近は、頭痛はほとんど起きなくなった。むしろ仕事で痛めた肘の治療をすることが多い。
頭痛を止めるだけの針は、今の状態なら月に1度で良いと思う。肘や腰は週1回の治療が
必要であったが、最近、重いものを持たないように仕事を工夫したらしく、前回ほど
悪くない。それで定期的な予約治療を2週に1回とした。


Yさん(60代男性)

久しぶりに治療に来た。1年ぶりであろうか。ゴルフ疲れに、昨日の餅つきで肩が痛く
なったという。治療は、針とマッサージによる圧通点治療で、いたって簡単である。
昨日ついたというお餅をくれたので、マッサージを長めにやった。

(仕事が終わって食べたのだが、杵でついた餅はやはりうまい。)


Yさん(70代女性)

肩と肩胛骨の間、それに大胸筋の治療をした。送り迎えの人が駐車場で待っているので
手短かに治療しなければならない。こういう場合は、長時間の治療は、なんのサービスに
もならない。サッと治療して、サッと終わる。この人もお餅をくれた。
お礼にちょっと安くしておいた。


★平成17年12月29日★ buck

Nさん(40代女性)

毎週1回、針とマッサージの治療に通っている。かれこれ3年になる。治療する場所は、
ほぼ決まっている。仕事と家庭での負担から、毎週同じように悪化させているが、
今のところ、どうしようもない。


Iさん(40代女性)

強度の凝りと、めまい・吐き気・右顎関節の疼痛を訴えていた。顎関節は、特に噛み合わせが
悪いとは思えなかった。歯の噛み合わせを見る限り、下あごが、奥に入りすぎていると言うこ
ともない。右耳に人差し指を入れて、軟骨の動きを見たが、問題はなかった。
触診上すると、咬筋に過剰な緊張が認められたので、これに針をして軽くマッサージをした。
帰るときに「あ、軽い!」と言っていた。めまいだけは、数日様子を見ないとわからないので、
来年また電話をして下さいと言っておいた。


Iさん(70代男性)

高速を飛ばして遠くから来ている人である。今日で治療を切り上げた。
また悪くなったらお電話ください、と言っておいた。
腰痛は、通常3回もあれば治る。


Sさん(50代男性)

久しぶりの治療である。右足の膝の上が痛むという。筋肉が盛り上がり、その周辺にむくみが
生じていた。かなり無理をしている証拠である。針をすると相当に痛がる。炎症がある証拠である。
痛みは、ちょっと我慢していただくしかない。30分ほどすると、針の痛みもやわらいだ。
その後は、ひと寝入りしていただくために、首をマッサージした。イビキをかいて、
気持ちよさそうに寝ていた。これで針の痛みを忘れられる。

たとえ治っても、「ああ、痛かった・・」で終わる治療は良くない。

どんなことがあっても、「ああ、気持ちよかった」で終わらねばならない。


Eさん(40代男性)

腰・肩・肘・首の治療である。前回と同じように治療する。肩を回してもらうと、ゴリゴリ
と音がするので、「関節から出る音は針で消せます」と言って、肩胛骨の回りの針をした。
音が出る場所がどこであるのか確認するには、肩胛骨に手のひらをペタッと当てて、肩を
回してもらう。そうすると手のひらに振動が伝わって、音が出ている部位がわかる。
案の定、肋骨に張りついたような凝りがあったので、針で消した。
音の原因となっている凝りは、必ず肋骨上にある。
最後は、2寸8番の針を、肩胛骨の内側に沿わせて、肩関節に向けて通した。
針が3分の2ほど入ったところで2,3度、針を操作して抜いた。
この針をするためには、何らかの方法で肩胛骨を肋骨から浮かせることができる人である。
肩胛骨が貼り付いたようになって居る人は、まずそれを治療することから始めねばならない。
最後の針で、最後の音も消えた。

ついでに言うと、ここは、元巨人軍の江川卓氏が引退発表の時
「肩に中国針を刺した。ここに針をしたら終わりだと言われた」
と言った部位である。確かにツボはあるが、刺したからと言って終わりになることなどない。


Oさん(80代男性)

せめて月に一度は来て下さい、と言った人である。病院通いが止まらないようである。
心臓にペースメーカーが入っている。高齢者にあまり刺激の強い針をするのは良くないが、
ペースメーカーが入っているのだから、心臓が止まる心配はない。
ただ、必然的に針も治療時間も短かくなる。

足の痛み、手の震えは、凝りに由来するものである。ただ、足先の冷え、痺れ、足の裏に
スポンジが入っているような感じなどは、心臓の拍出力の衰えに由来するものと思われる。
掘りごたつに足を入れても暖まらないというので、掘りごたつの中に足を垂らしていると、
足に血液が溜まってよくありませんと言っておいた。

この老人が訴えている症状の多くは、筋緊張という物理的なものに由来する。
従って、それを除去すれば症状も消える。
各科目の診察は専門医に任せるとして、全身状態の管理は、信頼の置ける市内のクリニックを紹介した。

80歳を過ぎた老人が、毎食後10数錠の薬を飲んで、内臓に負担がかからないはずがない。
針灸師の立場では何も言えないので、セカンドオピニオンを紹介した。

そのセカンドオピニオンは、2年来の私の顧客である。


★平成17年12月30日★ buck

Aさん(30代男性)

斜頚の治療に通っている人である。前回の治療のあと数日は良かったが、飲みごとが
続いたせいもあってか、少しぶり返した。それでも車の運転中、右を向くのが容易に
なったという。今日の治療でも、効果はあった。しかし、それがどれくらい持続するのか、
経過を見ないとわからない。
ボツリヌス毒素による治療なども考慮に入れないといけないかも知れない。


Sさん(60代女性)

交通事故の治療である。しかし、この3ヶ月で4回の治療しかしていない。今日の
治療は、明らかに事故とは無関係の部位である。それで賠償保険での治療を今回で
終了することにした。交通事故の賠償保険での治療は、ほとほとイヤになっていたが、
もう、絶対に、これっきりにしようと思う。


Mさん(50代男性)

腰の治療に通っている人である。針に対する反応が非常に悪い。経済的な問題のない
人なので、空いた時間に治療をして、仕事に支障が生じないようにするのが私の仕事である。

Tさん(60代男性)

大腿後側部の鈍重感の治療をしている。前回の治療は、直後に軽快したが、帰って散歩を
したらすぐ元に戻ったという。「あれま」である。触診してみると、前回より良くなっている。
こういう場合は、凝りの芯が残っているのである。それで芯をほぐす針をした。
実に石のように固くなっていて、ほとんど針先が骨面に当たっているかのようである。
針先がコツコツと固いものに当たるのを確認してもらいながら、

「これは凝りかも知れませんが、骨の表面かも知れません。
骨の表面なら針は通りませんが、凝りなら針が通ります。」

と言って、コツコツと針先を固い表面に当てる。このとき針を回すので、かなり痛いことが
あるが、この人は、痛みをあまり訴えない。

この凝りに針が通ると、そこから表皮までの全部の組織が一気にフワッと柔らかくなる。
あと何度か治療が必要になると思うが、遠からず快癒するであろうと思う。


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