カール・ヒルティの思想について 
(作成18/06/27)

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○ カール・ヒルティ

1833
1909
「スイスの聖者」と称(たた)えられたスイスの法学者・思想家。


○ 主要著書

『幸福論』
『眠られぬ夜のために』
 
(
以上、岩波文庫 )

著者の立場としてのキリスト教の教えが各所で前面に出ている本であるが、勤勉と愛の効用を説く地に着いた幸福論・処世論として、知恵・励まし・慰めに満ちている。

ヒルティの言葉を集めた書として、
『希望と幸福 ― ヒルティの言葉 』
(秋山英夫訳編。教養文庫1992年刊。現在品切れ中。)
があり。

全集としては、過去に、白水社から、
『ヒルティ著作集』
(11巻、新版・19781979年刊、現在品切れ中。)
が出ている。


○ カール・ヒルティの言葉より。

人の生涯に憂(うれ)(=心配や気かがり)の伴わないことはありえない。憂いと共にありながら、それどころか往々にして(=しばしば)いくたの(=多くの)憂いを持ちながら、しかも憂いなしに生活していくこと、これこそ我々の修得すべき生活の技術なのだ。

愛なしに真の幸福はありえない。愛があれば完全な永続する不幸というものは決してないのだ。愛において最も感謝すべき点は、相手もまた愛をもってこたえてくれるということだけではなくて、愛し始めたとたんに自分自身の本質が強められ活気づけられるということだ。

諸君がからだを病み、心弱く、打挫(うちくじ)かれ、生活の幻滅を感じ、意気を喪(うしな)い、苦悩と孤独に陥る時、その時にこそ、諸君は愛への決意をとれ、その決意を新しくせよ。―――愛はすべてを克服する。

どんな信念・信仰の人にとっても、およそ人間を生涯見捨てず、あらゆる不幸に際して常に慰めてくれるただ二つのものがある、仕事と愛、これである。

人間の幸福の最大部分は、たえず継続される仕事から成り立つ。人間の心は正しい仕事を見いだしたときほど、晴れやかになることはない。

  〔 以下は、のちに、追加掲載します。〕

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