<ドストエフスキーの
主な伝記・評伝>


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は、研究のための基本文献。
は、おすすめの本。


読み物ふうの評伝

アンリ・トロワイヤ著『ドストエフスキー伝』
(
村上香住子訳。中央公論社1982年刊(絶版)中央公論文庫1988年刊。)
文庫本で全700ページあまりの大著。
ドストエフスキーの生涯をたくみに活写していて、読みごたえがある。


詳細な評伝

米川正夫・筆「第一部生涯」
(河出書房新社版「ドストエーフスキイ全集」の別巻のp8p197)

小林秀雄著
『ドストエフスキーの生活』
(
新潮社版「新訂小林秀雄全集第5巻」に所収。新潮文庫1964年初版(1971年改訂版))

E
H・カー著
『ドストエフスキー』
(松村達雄訳。筑摩叢書。筑摩書房1968年刊。)

小沼文彦著『ドストエフスキー』
(日本基督教出版1977年初版。)
ドストエフスキー全集の個人訳を成し遂げた人だけに、他の評伝では得られない独自のドストエフスキーの生涯の事跡についての情報や筆者の見解を数多く提供している。

K・モチューリスキー著『評伝ドストエフスキー』
(
1947年刊、1980年再版。松下裕・松下恭子訳。筑摩書房20005月刊。)
本国のドストエフスキー研究家によって書かれた定評ある評伝。

L・グロスマン著『ドストエフスキー』
(1963年刊、1965年改訂版刊。北垣信行訳。筑摩書房1978年刊。)
本国のドストエフスキー研究の大家によって書かれた定評ある評伝。

ヤーモリンスキー著
『ドストエフスキー―その生涯と芸術』
(1934
年。1937年刊。改訂増補版は、1957年にロンドンで刊。邦訳なし。)
定評ある評伝。

志水速雄著『ペテルブルグの夢想家』
(中央公論社1972年初版。)
シベリア流刑直前までの詳しい評伝。

スローニム著
『ドストエーフスキイの三つの恋』
(
池田健太郎訳。角川書店1959年初版。)
最初の妻マリヤ・愛人スースロワ・二番目の妻アンナを中心にドストエフスキーの女性関係について詳述している。

ミハイル・ニキーチン著
『ドストエフスキーの初恋』
(
佐藤清郎訳。一橋書房1957年初版。)
人妻だったマリヤ(のちにドストエフスキーの最初の妻となる)との1855(ドストエフスキー33)における恋を詳述している。


詳細な年譜

L・グロスマン編「年譜(伝記、日付と資料)
(
松浦健三訳。新潮社版1980年初版「ドストエフスキー全集」の別巻。)
最も詳細な年譜。

近田友一編「ドストエーフスキイ年譜」
(
河出書房新社1976年刊『文芸読本ドストエーフスキイ()』に所収。)

米川正夫編
「ドストエーフスキイ年譜」
(
河出書房新社版「ドストエーフスキイ全集」1970年初版の別巻に所収。)

松井茂雄編
「ドストエフスキー年譜」
(
筑摩書房刊・ドストエフスキー全集の別巻(1964年初版)に所収。)

ドリーニン編
「ドストエフスキー年譜」
(
水野忠夫訳。河出書房1966年刊『ドストエフスキー同時代人の回想』に所収。)

井桁貞義編
「ドストエーフスキイ年譜」
(
竹内書店1973年刊「パイデイア」16号の特集「ドストエフスキー」に所収。
『ドストエフスキイ文献集成』(大空社1996年刊)の巻22にも所収。)


ドストエフスキーの生涯を要領よく短くまとめているもの

池田健太郎「ドストエフスキイ小伝」
(
河出書房新社1976年刊『文芸読本ドストエーフスキイ()』のp10p21)

荒正人
「ドストエーフスキイの生涯」
〔『ドストエーフスキイの世界』(荒正人編著。河出ペーパーブックス。河出書房新社1963年刊。)に所収。〕

埴谷雄高著『ドストエフスキイ―その生涯と作品―』
(NHKブックス31。日本放送出版会1965年初版。)

中村健之介「ドストエフスキーの生涯」
(
岩波ジュニア新書『ドストエフスキーのおもしろさ』のp178p195)

原卓也「ドストエフスキー人と作品」
(
新潮文庫『カラマーゾフの兄弟』下巻の解説p498p505)


ドストエフスキーの生涯や「人となり」に関して多面的に紹介している本

中村健之介著『ドストエフスキーのおもしろさ』
(
岩波ジュニア新書。1988年初版。)

中村健之介著
『知られざるドストエフスキー』
(
岩波書店。1993年初版。)

加賀乙彦著『ドストエフスキー』
(
中央公論新書。1973年初版。)

原卓也著
『ドストエフスキー』
(
講談社新書。1981年講談社初版。)

井桁貞義著『ドストエフスキー』
(
清水書院1989年初版。)

森和朗著『ドストエフスキー闇からの啓示』
(
中央公論社1993年初版。)


身内や知人・同時代の人がドストエフスキーのことを記した本や回想記など。

ドリーニン編『ドストエフスキー同時代人の回想
(
水野忠夫訳。河出書房1966年刊。)
弟アンドレイの回想記、ヴランゲリ(シベリヤ兵役中であるセミパラチンスク時代の知人)の回想記、
友人ストラーホフの回想記、ソフィヤ・コワレフスカヤ(ドストエフスキーが求婚した女性の妹)の回想記、妻アンナの日記と回想記(共に抄録)、ソロビィヨフの回想記、を初め、生涯の各時期ごとに、親族・知人18人による回想記を収めている。

ネチャーエワ編『ドストエフスキー・写真と記録
(
中村健之介訳。論創社1986年初版。)
ドストエフスキーの生涯を時期別に分けて、事項ごとに、ドストエフスキーの言葉以外にも知人の言葉も列挙して紹介している。

アンナ・ドストエフスカヤ著『回想のドストエフスキー
※、
改訂新版として、
・松下裕訳
『回想のドストエフスキー1・2』
(みすず書房。全二巻。19999月・12月刊。)
旧訳として、
・羽生操訳・興風館1941年刊『夫ドストエフスキーの回想』(上・下)
・羽生操訳・三一書房1957年刊『夫ドストエーフスキイ』(上・下)
松下裕訳・筑摩叢書『回想のドストエフスキー』(上・下)19731974年初版、
があり。
ドストエフスキーの死後30年経った後に妻アンナが記した、ドストエフスキーとの生活の回想記。

アンナ・ドストエフスカヤ著『アンナの日記
(
木下豊房訳。河出書房新社1979年刊。)
速記による日記帳の内より、夫妻が欧州へ旅立った1867年の4(結婚した二ヶ月後にあたる。)からその年の12月までの分を「ふつうの文字」に直し、訳出したもの。欧州滞在中の夫婦の生活ぶりを詳しくうかがうことができる。

エーメ・ドストエフスキー著『ドストエフスキイ伝
(1926
年刊。高見祐之訳、アカギ書房1946年刊。『ドストエフスキイ文献集成』(大空社1996年刊)の巻17にも所収。)

ドストエフスキーの娘エーメ(幼名リュボフィ)による回想記。家族から聞いたことも参考にしている。

ドリーニン編『
ドストエフスキーの恋人スースロワの日記
(
中村健之介訳。みすず書房1989年初版。)
ドストエフスキーの愛人だった女性アポリナーリヤ・スースロワの日記、ドストエフスキーと交わした書簡と、二人の関係をそのまま描いているとされる彼女の創作小説『他人と身内』を収めている。





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