その他の短編小説 について

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( これから読む人は、以下、ネタ
ばれの箇所(
の箇所)に注意!) 


     


( 初期の短編 )   
 シベリア送りになる前での時期

                         
『プロハルチン氏』  
< 概要 >
長めの短編。徹底的に倹約してペテルブルグの下宿で貧窮生活を送るプロハルチン(中年の独り身の下級官吏)の生活ぶりを描く短編。病気で亡くなったあとの部屋に残されたものや彼の秘密が末部で明かにされる
《所収》
河出書房版全集(巻1)、筑摩版全集(巻1)
新潮社版全集(巻1・小泉猛訳)


『九通の手紙からなる小説』  
(、別のタイトル訳九通の手紙に盛られた小説
九通の手紙から成る長編小説」(中村健之介訳)
< 概要 >
やや長め短編。似通った名前の二人の紳士が、用件があってお互いに会おうとするもいつも行き違いになり、そのことをそのつど伝え合う9通の書簡で成り立っている書簡小説滑稽小説
《所収》
河出書房版全集(巻1「九通の手紙に盛られた小説」)
筑摩版全集(巻1「九通の手紙からなる小説」)
新潮社版全集(巻1「九通の手紙にもられた小説」小泉猛訳)

講談社文芸文庫(「九通の手紙からなる小説」小沼文彦訳)


『ポルズンコフ』
< 概要 >
長めの短編。ポルズンコフ(社交界で道化を演じている人物)が過去に地方で役人をしていた時の上司との間の失敗談の語りをわたしが描写するという形を採った短編。
《所収》
河出書房版全集(巻1)、筑摩版全集(巻1)
新潮社版全集(巻1・小泉猛訳)
前期短篇集



『ヨールカ祭りと結婚式』
(
、別のタイトル訳「クリスマス・ツリーと結婚式」「クリスマスと結婚式」等
「ヨールカ祭りと結婚式」は中村健之介によるタイトル訳。
< 概要 >
短編。クリスマスのパーティに招かれて金持ちの商人夫婦のに目を付けたユリアン・マスターコビチ(中年の紳士)その娘に付く持参金を胸算用して、その五年後に見事その娘を花嫁にして結婚式を挙げたという話し。
《所収》
河出書房版全集(巻2「クリスマスと結婚式」)
筑摩版全集(巻1「クリスマス・ツリーと婚礼」)
新潮社版全集(巻2「クリスマス・ツリーと結婚式」
木村浩訳)
前期短篇集


『他人の妻とベッドの下の夫』  
(
、別のタイトル訳「人妻と寝台の下の夫」等)

< 概要 >
長めの短編。浮気を突き止めようとした亭主(寝取られ亭主)と裏切られた妻の愛人たちのひょんなかち合わせとそのやりとりを面白おかしく描いた短編。                                  《所収》
河出書房版全集(巻2「人妻と寝台の下の夫」)
筑摩版全集(巻2「他人の妻とベッドの下の夫」)
新潮社版全集(巻2「他人の妻とベッドの下の夫」小泉猛訳)
講談社文芸文庫(「他人の妻とベッドの下の夫」小沼文彦訳)



『正直な泥棒』
< 概要 >

やや長めの短編。酒好きで恩人の物をこっそり盗んでは酒代にしていたエメーリヤ・イリッチ(浮浪者の男)のことを描いた短編。彼は死に際して恩人に対してその盗みを正直に白状したのだった。以前彼と同居していたアスターフィイ・イワーノヴィチ(裁縫職人の男)が彼のことを語りそれをわたしが聞くという形になっている。
《所収》河出書房版全集(巻2)、筑摩版全集(巻2)
新潮社版全集(巻2・工藤精一郎訳)


( 中期の短編 )   
 復帰後の40歳代前半の時期

『いやな話』
(、別のタイトル訳「いやらしい小噺」(中村健之介訳) 「いまわしい話」)
< 概要 >
長めの短編。ブラリンスキー(上級官吏の男)が上司の宴会で飲んで酔った帰りに部下プセルドニーモフの結婚式に飛び入りで出席してその席上で失態をおかして式が台無しになってしまうという話し。
《所収》
河出書房版全集(巻5「いやな話」)
筑摩版全集(巻4「いやな話」)
新潮社版全集(巻4「いまわしい話」工藤精一郎訳)

講談社文芸文庫(「いまわしい話」工藤精一郎訳)

 
(
後期の短編 )   

「作家の日記」に掲載された50歳代の時期の短編。

『ボボーク』
< 概要 >
長めの短編。ある日わたし(ある男)は道すがら遠い親戚の者の葬送の列に出くわし、彼らに加わって墓地へ行った。葬儀も終わってわたしが墓地に一人残って墓石の上に横になってうとうとしていると、墓の下の死者たちの声が聞こえてきて順に彼らの交わす会話を聞くという短編。 わたし(ドストエフスキー)が、ある男の手記を掲載し末尾でコメントするという形になっている。  
、「作家の日記」に掲載の短編。
、ボボークは、葬列に加わった時点からわたしに幻聴のように聞こえていた意味のない叫び声「ボボーク、ボボーク」のこと。

《所収》
河出書房版全集(巻14)、筑摩版全集(巻12)
新潮社版全集(巻17・川端香男里訳)
後期短篇集、作家の日記(ちくま文庫・巻1)



『百歳の老婆』
< 概要 >
短編。孫の家に行こうとして街の通りを休み休みして進んでいく年老いた老婆(百四歳の老婆)に出会ったことをある婦人から聞いたわたしが、そのあとの老婆のことを想像して物語った短編。そのあと、老婆は孫の家にたどり着いて床屋を している孫娘とその夫や子供たちと話しを交わしている最中、身動きが突如止まって息絶えてしまうという展開になっている。
、「作家の日記」に掲載の短編。
《所収》
河出書房版全集(巻14)、筑摩版全集(巻13)
新潮社版全集(巻18・川端香男里訳)
後期短篇集、作家の日記(ちくま文庫・巻2)


『宣告』     
(
、別のタイトル訳「判決」)
< 概要 >
短めの短編。自殺を行おうとするおれ(唯物論者の男)の人間の生に対する考察の言葉を書き並べるという形式をとっている。意識による苦痛と虚しさに満ちた生を私たちに与えた「自然」に対する糾弾が中心になっている。
、「作家の日記」に掲載。
※、江川卓氏が福武文庫「後期短篇集」に短編ふうの小品として選んだということで、当ページではこの作品は短編としました。
《所収》
河出書房版全集(巻1「宣告」)
筑摩版全集(巻14「判決」)
新潮社版全集(巻19・川端香男里訳)
後期短篇集(「宣告」)

作家の日記(ちくま文庫・巻3)


『現代生活から取った暴露小説のプラン』
< 概要 >
短編。最近見られる匿名を用いての悪口・罵詈という手法に注目しているわたし(ドストエフスキー)が、お上に対してある男が匿名で悪口の投書を行う一連の行為をデッサン風に描き、今後の創作にあらためてそれを盛り込んでみたいことを語っている。
、「作家の日記」に掲載。
《所収》
河出書房版全集(巻15「現代生活から取った暴露小説のプラン」)
筑摩版全集(巻14「現代の生活を槍玉にあげた暴露小説のプラン」)
新潮社版全集(巻19「現代の生活に取材した暴露小説のプラン」川端香男里訳)
後期短篇集、
作家の日記(ちくま文庫・巻4)


 

    



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