『賭博者』 について

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( これから読む人は、以下、ネタ
ばれの箇所(
の箇所)に注意!) 


     

 

< 概要 >
中編。
本国ロシアに住む伯母(=お祖母さん)の死後の遺産相続を見込んでドイツの賭博町に逗留していた将軍の一家の貧窮の生活の援助のために賭博を始めたアレクセイ(将軍一家の子供たちの家庭教師をしていた青年)が、賭博で大もうけした日に結ばれたポリーナ(彼が家庭教師をしていた将軍一家の義理の娘)にはねつけられてからは、ブランシュ(将軍に取り入る高級娼婦)と共にギャンブラーとなってフランスの賭博の町々を転々とする。しまいには、賭博で一儲けした金もブランシュに巻き上げられてしまうが、たまたま再会したアストリー(ドイツで将軍やアレクセイと親しくしていたイギリスの実業家)からポリーナが彼のことを案じていることをアレクセイは聞かされ、賭博から抜けきれない自分に向けて新たな出発を誓うのだった。 

※、アレクセイによる手記という形式をとり、賭博癖のあったドストエフスキー自身の賭博体験や愛人スース ロワとのヨーロッパ旅行の体験が生かされている。
※、『罪と罰』を連載していた時期に、期限までに一作品を書くことを出版人に約束し速記者を雇ってわずか27日間で書き上げたもの。その若き女性速記者(アンナ)とそのあとに結婚してアンナは生涯の良き伴侶となったことで知られる小説。

《所収》
河出書房版全集(巻8)
筑摩版全集(巻5)
新潮社版全集(巻6・原卓也訳)
新潮文庫(原卓也訳)