F
<「
幸福、不幸」について>

1「人間が不幸なのは、ただ自分の幸福なことを知らないからです。それだけのこと、断じてそれだけです、断じて!それを自覚した者は、すぐ幸福になる、一瞬の間に。」
(米川正夫訳。『悪霊』のキリーロフの言葉。第2編第1章の5。新潮文庫では、上巻のp371)

2
人間というものは、不幸のほうだけを並べたてて、幸福のほうは数えようとしないものなんだ。ちゃんと数えてみさえすれば、だれにだって幸福が授かっていることが、すぐわかるはずなのにね。」
(『地下室の手記』より。)


3「人間の情け深さと人間の相互愛を確信することよりも、大きな幸福はない。これは、信仰だ。まったく一生をかけての信仰だ!この信仰よりも大きな幸福があろうか!」
(『作家の日記』より。)


4幸福は快適な生活の中にはない。幸福は苦痛によってあがなわれる。人間は幸福のために生まれるのではない。人間は自分の幸福をあがない取るのだ。しかも常に苦痛によって。」
(
『罪と罰』の創作ノートより。)

「あらゆる偉大な幸福はいくらかの苦悩を内包している。というのは、それがわれわれのこころに、より高い意識を呼び起こすからである。」
(『作家の日記』より。)


5幸福幸福のなかにあるのではなく、ただその獲得のなかにのみある。」
(
『作家の日記』より。)


6「自己犠牲よりも大きな幸福はどこにもない。」
(『悪霊』より。)


幸福は徳行の中にこそ含まれているものである。」
(『スチェパンチコヴォ村とその住人』より。)


7「人間には幸福のほかに、それとまったく同じだけの不幸がつねに必要である。」
(『悪霊』より。)


8「いまのわたしにはあの人から受けるものなら、苦しみさえ幸福です。」
(『虐げられた人びと』のナターシャの言葉。)


9不幸なのは心のよこしまな人間ばかりです。私には、幸福とはどうも――人生に対する明るい見方と曇(くも)りのない心の中にあるものであって、外面的なものにあるのではないように思われます。」
(書簡より。)


10「よしんば(=仮に)まちがったものにせよ、美の理想をもつ者は、幸福である!」
(『未成年』より。第1部第5章の3内。新潮世界文学のp111)


11「キリストさまがおっしゃっておられるのは、そんなことじゃない。『行きて、汝(なんじ)の富をわかちあたえよ、そして万人の僕(しもべ)となれ』こうおしゃっておられる。それでこそ今までよりも百万倍も豊かになるのだよ。だって人間というものは、食物や、高価な衣装や、誇りや、羨望(せんぼう)幸福になるのではない、限りなくひろがる愛によって幸福になるからだよ。そうなれば十万や百万ぽっちの少しばかりの財産ではなく、世界中を自分のものにすることになるのだ!」
(『未成年』より。第3部第3章の2内。新潮世界文学のp464p465)


12「わたしにはいつも、最大の幸福とは、少なくともなぜ不幸なのかを知るということだと思われた。」
(『作家の日記』より。)
、気になる言葉です。


13「それにしても、喜びと幸福は、なんと人間を美しくするものか!なんと心は愛にわき立つものか!」
(『白夜』より。)1
14
幸福な人間はつねに善良である。」
(『未成年』より。)


15「家庭の幸福以上に大事なものはこの世の中にはなにひとつない。」
(書簡より。)

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G<「」について>

1]美しさを批評するのはむずかしいことです。私にはまだその用意ができていないのです。美しさというのは、謎ですからね。」
(『白痴』で、令嬢アグラーヤの美しさに対するムイシュキン公爵の言葉。新潮文庫の上巻のp142)


2「世界を救うものは、だ。」
(
『白痴』で、ムイシュキン公爵の言った言葉としてイポリートが述べる言葉。新潮文庫の下巻のp113)


3「こういう美しさは力ですわ。こんな美しさがあったら、世界をひっくり返すことだってできるわ!」
(『白痴』で、ヒロインのナスターシャ-フィリッポヴナの写真を見ての、
エパンチン家の令嬢アデライーダの言葉。新潮文庫の上巻のp150)


4「もっとも単純なものは、もうそれだけで美しい。」
(『未成年』より。)


5ってやつは、こわい、恐ろしいものだ!はっきり定義づけられないから、恐ろしいのだし、定義できないというのも、神さまが謎ばかり出したからだよ。」
(『カラマーゾフの兄弟』のドミートリイの言葉。新潮文庫上巻のp203
この分は、ルージンさんの投稿により掲載。)


6「―途中略―よく覚えておくがいい、イギリス人がいなくても人類はなお生存することができる、ドイツ人がなくても同様である、ロシヤ人なんかいなくてもそれこそなんの差しさわりもありやしない、科学がなくても平気だし、パンがなくても大丈夫だ。ただひとつがなければそれはそれは絶対に不可能である。なぜならば、この世にまったくなにもすることがなくなってしまうからである!すべての秘密はここにある、すべての歴史はここにあるのだ!科学ですらも、がなかったら
一刻も存続することはできないのだ。―以下、略―」
(『悪霊』のステパン氏の言葉。第3部の第1章の4内。)

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