テレホン法話 平成14年11月  美しい人に 愛はほほえみから  

今月は読書週間にちなみ、一冊の本を紹介いたします、

岡山のノートルダム清心女子大学の学長を、昭和六十三年三月まで勤められた、渡辺和子さんが、書かれた『美しい人に--愛は、ほほえみから』という一冊です、

渡辺さんは、226事件の折、当時の教育総監てあった父を、目の前で、青年将校らに射殺されるという、

悲劇に立ち会った歴史の生き証人であります、

著者は、浄土真宗の信仰ある家庭に生まれ、修道院へ入り、キリスト教の信仰の中に修道女としての半生を送ってきた方です、

それだけに、その文章には、キリスト教、仏教という、とらわれ,さえも振り払う、心の底からの暖かさが、読む者の心を、ほんのりと,したぬくもりで、包み込んでくれるようです。

この本は、5ぺ―ジ位を一節にして、細かく分かれており、とても読みやすくなっています、しかし、その内容には、深く考えさせられるものが、ちりばめて、いるのです、

例えば「雑用」という章を見てみましょう、

修行中「あなたは、どんなことを考えながら、テブルにお皿を並べますか」と先輩に問われ、「別に考えないで置いています」と渡辺さんは答えました、

するとその先輩は「一枚一枚のお皿を並べて置く時、ここに座る人が「お幸せでありますように」と祈りながら、置きなさい、そうすれば、お皿を置くという、それだけの時間さえも、無駄に使うのではなく、生きた瞬間になるでしょう」と先輩に諭されたそうです。

このエピソ―トをお聞きになって、あなたは、いかが、お感じですか。

本当に、私たちの日常の生活にも、当てはめることが、できるでしょう。

これこれのことを、した、してやった、のでなく、してさしあげた、させていただいた、心の中に、潤いの心、微笑みの心を持ちながら、物事を処理してゆく、潤いの心、愛の心、此れを、慈悲(じひ)と申します、それには、心の中に余裕の心が必要ですね、今日、只今から、初めてみませんか、この心が、持てた時、あなた自身の幸が押し寄せて、くるでしょう。