幸 は           

 梅雨が終わると、一層暑くなったような気がします、 大光院では常に「一生一度の人生です、幸せに暮らしましょうよ」と常にお話をさせて頂き、お祈 りしていますが、なかなか難しい様です 人として本当の幸せとは何でしょうか、お金、物質、善意と色々あると思いますが、一番の幸せは その物質、お金の根本になるものは、何かと言えば、この身体があるから、お金が欲しくなり、物 質を求めるのですね、

 とすれば大切なのは、この身体でしょう、その身体を健康に保つには、何が必要か

 心の安らぎ、心の安堵、 安心出来る生活ではないでしょうか、

 法句経二〇四章に 「健康わ最上の利益 満足は最上の財産 心の安らぎは最上の幸せである」 と説かれています ではどの様にすれば最上の幸せである心の安らぎを得る事ができるのか・・・・・・・・・・

 一つには敵をつくらない事でしょう、 それには、先ず相手の事を先に考える事でしょう、 天台宗のご開祖伝教大師は「忘己利他」己を忘れ、他を利せよ、

 他人の利益を第一に考えよと説かれています 又東北岩手県の詩人、宮沢賢治は、この様に唄っています

 東ニ ヤマイノコドモアレバ イッテ看病シテヤリ 西ニツカレタ母アレバ イツテソ稲ノ束ヲ背負イ 南ニ死ニソウナ人アレバ イッテ コワクナイヨトイイ     

北ニソショウ スル人ガアレバ ムダダカラ ヤメロトイイ 

 ヒデリノトキニハ ナミダヲナガシ サムサノナツハ オロオロアルキ

 ミンナニ デクノボウトヨバレ ホメラレモセズ クニモサレズ

 ソオイウモノニ ワタシハナリタイ    農業生活の方には、夏の日照り続き、水不足は困ります また冷害、寒い夏も困ります、この様に先ず他人の事を先に考えた彼 宮沢賢治は徹底して人に尽くしました、 彼は農民のために、無料の肥料相談所を開設、一生岩手県の農民のために、尽くしきったのです、 しかも晩年の二年間病に罹りながらもです、 その彼も雨の降る日に、指導していた人のたんぼの見回りに出掛け、風邪がもとで再び病床に伏し、 昭和八年九月二十一日 三十八歳でこの世を去りました、

亡くなった枕のしたから一冊の小さな手帳が出てきました、 この手帳に記されていた文が有名な「雨にもまけず 風にもまけず 雪にも 夏の暑さにもまけぬ じょうぶな身体をもち」  賢治は丈夫な身体が欲しかったのですね、

 「欲はなく 決していからず いつもしずかに わらっている」と書いてありました、

 どうです ここ迄くれば不幸は無くなりますね、

 こおしてくれ ああしてくれ でなく 自分の方からしてゆく人生 そこに満足を感じる生き方、 人に施し親切をしてもらうのを待つ人生より 人に親切施しをしていく人生 物質だけで無くて

 心の施し お返しを期待しない施し ここに本当の幸せが 生れてくるのではないでしょうか