お彼岸とは        平成13年3月

「暑さ寒さも彼岸まで」とよく言われますが、寒さがゆるんできたと思ったら、もう春のお彼岸です、このテレホン法話でも、お話したことがありますが、覚えて頂きたい意味をこめ、ふたたび、お彼岸の意味について、お話させていただきます、

 お彼岸とは、インドの梵語「パーラミーター」を翻訳すると「到彼岸」、彼の岸に到るとなることから、起こった言葉であります、具体的にいうならば、彼岸とは「悟を得た境地」「理想的世界」「極楽浄土」などと、様々な言葉で、言い表すことが出来ます、

 この時期、春分、そして秋には秋分、といって、一年で二回の、昼と夜の長さの同じ日、

つまり太陽が、真東から昇り、真西に沈む、最も調和の取れた日であります、

その昔、聖徳太子は彼岸の中日に、大阪、四天王寺の門前で、真西に沈む太陽を合掌し礼拝されたと、言い伝えられています、

 『観無量壽経』というお経の中には、精神修行の方法が説かれています、心を統一し、一つ所に思いをこらし、沈み行く真西の太陽を、目を開けていても、目を閉じていても、共にその太陽の姿を見ることができるよう、しっかり見つめることによって、西方に極楽浄土のあることを、確かめよ、と説いています、大自然の、不思議な営みを、感謝することと、同時に自分自身が、生命を受けていることに,感謝の念をおこし、その思いを、先祖に振り向けることが

お彼岸の大きな意義であるといえましょう、

 今年の春のお彼岸は、お寺さんに、付け届けをする、という儀礼的なお詣りでなく、心底から、自然の中に生かされている、自分の生命に感謝しながらの、御詣りをなさってください、

 又古来より、実際に行われている、真西へ沈む太陽の観察の修行、なさってみてはいかがでしょうか、

 当山においては、十七日の彼岸入りより二十三日の彼岸明けまで、連日、先祖供養、水子供養、息災祈願の法要を執行、特には二十日の中日には、午前十一時より、諸霊供養、心願成就の為に、一切の餓鬼に施しを行う、大施餓鬼法要を執行致します、ご都合のつきます方ば、是非御来山下さいます様、お待ち申しあげます