第2章 初体験

 そんな俺にチャンスが訪れた。秋の体育祭の準備をするために、俺は実行委員に選ばれた。静香は生徒会の書記をしていた関係で、実行委員に加わった。
 準備期間の約二週間の間、俺は幸せな日々を送った。スポーツ関係では俺の独壇場だった。俺の発言に静香が笑顔で賛成するのを見るのが、嬉しくて、楽しくて仕方がなかった。
 しかし、体育祭が終わって、静香と話ができるのではないかと思ったのは、思い過ごしだった。静香は勉強は好きでやっていたのだが、体育祭の実行委員はやむなくやっていたのだ。普段の静香に俺の取り入る島はなかった。
 ガックリ来てしまって、田岡のお蔭で少し上向きになりかけていた成績も、再び下降線をたどり始めた。そんなとき、俺の前に現れたのが、何とあの木村祥子だった。
 体育祭で縦横無尽の活躍をした俺は、女子生徒に注目され始めていた。成績は別として、結構いい男だったしな。嘘じゃないぜ。
 祥子は学業では静香に勝てないものの、容姿では絶対静香に負けないと自負していた。そんな祥子としては、俺が祥子を無視して静香のことばかりを気にするのが腹立たしかったらしい。静香が俺のことなど相手にしていないことは分かっているのに、俺の心を自分に向けさせて、優越感を得ようと俺に近づいてきたのだ。これは後に祥子自身から直接聞いた話だ。
 体育祭が終わって、二週間ほど経ったある日、田岡とだべっていて遅くなり、帰ろうとしたとき、正門前で祥子に声を掛けられた。
 「高田君、一緒に帰ってくれないかしら?」
 俺はその可愛らしい声の主が誰だか、初めは分からなかった。近づいてみると木村祥子だった。祥子は、俺の好みではなかったが、さすがに学年ナンバースリーにあげられる美人だ。首をちょっと傾げて、にっこり笑う祥子に、俺はくらっと来た。
 「おまえは、木村、木村祥子だったよな」
 「そうよ。クラスが違うのによく知っているわね」
 「おまえのことなら、全校の男子が知ってるさ」
 祥子はそれはそうでしょうね、というような顔でにこりと笑った。自信たっぷりの笑顔だった。
 「ねえ、一緒に帰ってくれない? 暗くなってきたでしょう? ひとりじゃ怖いの」
 祥子は甘えるような、くすぐるような可愛い声で、俺のそばにすり寄ってきた。髪の毛からシャンプーの淡い香りがした。
 「おまえは田中町だろう? 俺は三宅町だよ。ずいぶん遠回りになってしまうよ」
 祥子は、俺がふたつ返事でオーケーすると思っていたらしい。おそらく祥子は、男に頼み事をして断られたことがないのだろう。だから、そんな俺の返事に少し驚いたような表情を見せた。
 「高田君は、か弱い女の子が困っているのを助けてくれないの?」
 「いや、そう言う訳じゃあないけど」
 「お願い! わたしがもし襲われたりしたら、あなたの責任よ」
 そこまで言うかなとは思ったが、祥子のような美人の願いだ。無理を聞いてやることにした。
 「しょうがないなあ。送っていってやるよ」
 「わあ、ありがとう」
 俺は女の笑顔に弱い。その時の祥子の笑顔は、俺を落とそうと全魂を傾けた笑顔だ。そんな笑顔に、俺が抵抗できるわけがない。
 学校から祥子の家まで、お互いの自己紹介をしながら、ゆっくり歩いた。
 「わたし、一人っ子だけど、高田君は?」
 「三つ年上の姉がいるよ」
 「名前は何て言うの?」
 「美和って言うんだ」
 「高田美和さんね。・・・・何処かで聞いた名前だわね」
 「高田浩吉って言う、昔の俳優の娘と同じ名前だよ」
 「ああ、もうずいぶんおばさんの人でしょう? ワイドショーかなんかでちらっと見たことがあるわ」
 「それそれ。親父がその高田美和が好きでね。だからね、娘ができたら絶対美和って名付けるって、結婚前から決めていたらしいんだ。姉は嫌がってねえ。早く高田という姓以外の男と結婚したいって言ってるよ」
 「ふふふ。分かるような気がするわ。お姉さん、美人なの?」
 「そうだな。十人並みだな」
 「会ってみたいな」
 「何故?」
 俺は妙なことを言うなと思い、祥子の顔を見た。
 「高田君のお姉さんって、どんな感じかなあと思って」
 「どんな感じって言ったって。有り触れた普通の女だよ」
 「そのうち会わせてね」
 「いいよ」
 どういう意味で祥子はそんなことを言ったのか、俺はその時その理由を考えもしなかった。
 「俺の親父は、市役所に勤めているけど、おまえんちは?」
 「うちは銀行員よ。隣町の支店長をしてるわ」
 「支店長! すげえ」
 「支店長って言っても小さな支店だから」
 「それでもすげえよ」
 「そうかなあ」
 銀行の支店長の一人娘か。美人だし、普段は澄ましているように見えるけど、田岡が言ったように、話してみると意外に気さくな女の子だ。逆玉もいいなあと思った。
 「高田君は、何番くらいなの?」
 「成績のことか?」
 「そうよ」
 「成績のことは言いたくないなあ」
 「わたし、250番くらいなんだけど」
 「あんまり変わらないんだな。俺の方が悪いけど」
 「何番くらいなの?」
 「この前の実考は、280番くらいだったかな」
 この成績は、田岡に言わせればフロックだそうだ。そうだろう。200番台に入ったのはこの時が初めてだった。
 「それくらいなら、ほとんど変わらないって事ね」
 「・・・・そうだろうね」
 普段は320番くらいなんて、恥ずかしくて言い出せなかった。これでも入学時よりは少しは良くなっていたのだが・・・・。
 「ねえ、一緒に勉強しない?」
 「俺とか? 何故?」
 「静香と勉強すると悲しいのよね。自分がものすごく馬鹿に見えるの」
 「それは俺も同じだな。本間と何か一緒に勉強したくないよ」
 俺は大きく頷いた。
 「ふたりで一緒に勉強して、解らないところだけ、静香や本間君に聞けばいいでしょう?」
 今日初めて話したというのに、祥子が俺にそんな申し出をするとは思ってもみなかった。しかし、静香と別のルートで関わりが持てるかも知れないし、祥子のような美人と一緒に勉強するのも悪い気はしない。俺は祥子の誘いに乗った。
 「そうだな。いつからやろうか?」
 「明日からでも、どう?」
 「俺はいいよ」
 「じゃあ、授業が済んだら、図書館で待ってるから」

 と言うわけで、俺と祥子はその翌日から放課後になると図書館で勉強を始めた。成績は同じくらいだが、俺と祥子は得意の分野が違う。俺はどちらかというと理数系が強い。英語、国語の類はまったくだめ。祥子は逆に理数系はだめだが、英語と国語だけは静香にも負けないくらいだ。互いに補いあえるから、ふたりで勉強するメリットは大きい。
 一緒に勉強した成果がすぐに現れて、2学期の期末考査は俺も祥子も200番台前半だった。信じられない進歩だった。それまで一緒に勉強していた田岡は、俺に遠慮してか、次第に疎遠になっていった。
 ほとんど毎日のように祥子と図書館で勉強し、家まで送っていった。静香のことを忘れたわけではないが、祥子との距離は次第に縮まっていった。
 大晦日の夜、祥子と一緒に近くの神社まで初参りに出かけた。除夜の鐘を聞きながら、俺は祥子とうまくいきますようにと願った。祥子も同じ事を願ったと言った。その帰り、俺は初めて祥子とキスをした。甘かった。俺のジュニアが痛いほど勃起するのを感じた。

 そしてとうとう、その日が訪れた。
 一月のいつだったか? 大事なその日付を覚えていないと祥子に怒られるのだが、日にちはどうしても思い出せない。いつものように祥子を家まで送っていくと、祥子がお茶でも飲んでいかないかと言うのだ。何の躊躇いもなく、俺はいいよと答えて、祥子の家へ上がった。家の中には誰もいなかった。
 「お父さんは、新年会。お母さんは同窓会に出かけているの。寂しかったから、寄って貰ったの。それ飲みながら、ちょっと待っててね。着替えてくるから」
 祥子が入れてくれたジュースを飲みながら、ぼんやり待っていたのだが、祥子がおれ以外に誰もいない家の中で、セーラー服を脱いでいる姿を想像して、俺のジュニアはガチガチになってしまった。
 しばらくして、祥子は、暖房が利いているとはいえ、冬だというのに、タンクトップにショーツが見えそうなくらい短いミニスカートを穿いて降りてきた。
 俺はもう我慢できなくなっていた。祥子とふた言三言言葉を交わした後、抱き寄せてキスをした。祥子も初めからその気だったに違いない。ソファーの上で、やってしまった。
 祥子は処女だった。もちろん、俺も初めてだった。しかし、何の障害もなくすんなり事は運んだ。俺はその瞬間気を失いそうになった。男が気を失いそうになるなんてと思うかも知れないが、ほんとにそうだった。祥子も初めてだったのにすごく感じたと俺に囁いた。
 「しんちゃん、静香のことはもう忘れてね」
 俺の首に両手を回したまま祥子が言った。
 「静香のこと? 当たり前じゃないか。おまえと付き合い始めたときから、忘れているよ」
 「ほんと?」
 「ほんとさ」
 「ほんとに、ほんと?」
 「そうじゃなかったら、こんなことしないよ」
 祥子は喜びのあまり、俺に激しくキスしてきた。祥子には悪いが、俺に静香が忘れられるわけがない。だが、この状況で、まだ静香のことがまだ好きだなんて言えるわけがなかった。
 「白状するわ。ほんとはね。わたし、本間君のことが好きだったんだ」
 「えっ」
 「誤解しないで。今はしんちゃんだけよ」
 「それを聞いて安心した。しかし、どうしてまた、俺に近づいたんだ?」
 「最初は、静香からしんちゃんを奪うため。しんちゃん、わたしを差し置いて静香ばっかり見てるんだもの。女の自尊心が許さなかったの」
 「女の自尊心か? なるほどね」
 「それから、しんちゃんと仲良くなれたら、本間君に近づけるかなと思って」
 「ところが俺に、はまってしまった」
 「しんちゃんは優しいからね。わたしがどんなに頑張ってみても、本間君は見向いてもくれなかったわ。本間君は静香みたいな頭のいい子が好きなのよ」
 「そうかもしれないな」
 本間が俺に、祥子のことを好きだと言っていたことはその時話せなかった。話すわけにはいかないし、今更言っても仕方がないことだ。
 「あのね。静香は、本間君のことが好きなのよ。ふたりとも成績もいいし、お似合いのカップルになるわね」
 静香が本間のことが好きだって! 俺はすごいショックを受けたが、平静を保った。ついさっき、静香のことは忘れたと宣言したばかりだ。
 「そう、そうだね。ふたりは、いいカップルになるよ」
 そう言うのが精一杯だった。『静香は本間のことが好きなのよ。静香は本間のことが好きなのよ』その言葉が俺の頭の中をぐるぐると駆け回っていた。
 ふと時計を見ると午後十時を回っていた。
 「もう帰らなくちゃ」
 「そうね。お母さんもそろそろ帰ってくる時間だわ」
 制服を慌てて着た。祥子の着ていたスカートを下に敷いていたからソファーを汚さずに済んだが、そんな機転を働かせていなければ、片づけが大変だったに違いない。
 祥子の血液と俺の体液が付いたスカートをじっと見ながら、祥子はこのスカート気に入ってたのになあ、と呟いた。そのまま捨ててしまうのかと思ったら、祥子はそのスカートを大事そうに畳んで、自分の部屋へ持っていった。
 俺たちふたりの愛の証として、祥子はあのスカートを今でも何処かに隠し持っている。俺にとっては、血判状のようなものであり、足枷に過ぎないのだが、俺の口から捨ててしまえとは口が裂けても言えない。そんなもの気にすることはないと言われるかもしれないが、俺はほんとは気が弱いんだ。
 祥子にお休みのキスをして、玄関を出て表通りに向かって歩いていると、祥子の家の前にタクシーが停まった。振り向いてみると、和服姿の祥子の母親の姿が見えた。間一髪だった。
 帰り道、俺は浮き浮きしていた。『俺は大人になったぞ!』と大声で叫びたい衝動に駆られていた。
 翌日、朝早くから目が覚めた。早く祥子の顔が見たかった。
 「伸太郎、どうしたの? お母さんに起こされないで、こんなに早くに起きてくるなんて珍しいわね」
 「俺だって、たまには早く起きるさ」
 「ふうん、大雪でも降らなきゃいいけどね」
 「明日からも自分で起きるよ」
 「何日続くかねえ。楽しみにしてるわよ」
 「息子がやるって言ってるんだ。信用しろよ」
 「はい、はい。信用いたしましょう」
 まあ、おふくろの意見が正しいだろうな。自分でも三日も続けばいいと思っている。
 歯を磨いていると電話が鳴った。こんなに朝早くから電話なんて。どこからの電話だろう。そう思っていると、電話に出たおふくろの顔色が変わった。
 「母さん、どうしたの?」
 「お爺ちゃんが、今朝亡くなったんだって。今晩お通夜で、明日は葬式になったわ。急いで準備して出かけなくちゃ。お父さんを起こしてきて!」
 「起こすけど、俺も行くの?」
 「当たり前でしょう。あなたのお爺ちゃんなのよ」
 「そうか、そうだよな。でも、学校はどうするんだい?」
 「誰かに休むって連絡して貰って。早く、早く!」
 親父を起こしたあと、本間に電話した。ほんとは祥子に電話したかったが、祥子の家には電話をしたことがなかったし、クラスが違うのにそんなことを頼めば、特別な関係があるのかと不審に思われる。そう考えた。
 あとから思えば、そんなことを思われるはずはないのだが、その時は何故かそう思った。恐らく、前日あんなことがあったせいだろう。
 「もしもし、本間か? 俺だけど。実は今朝、爺さんが急に死んで、葬式に行かなければならないんだ。今日から一週間休むから、担任に連絡しといてくれないか」
 《分かった。一週間だな》
 「そうだよ。それから、祥子にも事情を伝いといてくれるかなあ。しばらく一緒に勉強できないって」
 《いいよ。放課後に図書館で会うだろうから、伝えといてやるよ》
 「本間、悪いんだが、朝学校に着いたらすぐに連絡してくれないかなあ」
 《放課後じゃあ悪いのか?》
 「悪いことはないんだが・・・・」
 《分かった。朝一番に連絡しておいてやるよ》
 「すまんな。恩にきるよ。じゃあ、頼んだよ」
 本間はふたつ返事で引き受けてくれたが、どう思っているのだろう。祥子と俺が一緒に勉強しているのは知っているが、何か勘ぐりはしないだろうか? ・・・・いや、大丈夫だな。あいつはそんなことに気が回るような男じゃない。
 電車と新幹線、バスを乗り継いで、親父の実家へ着いた。親父の実家は山間にある大きな農家だ。昔は名主だったと聞いたことがある。

 葬式なんて、疲れるだけだ。結婚式の方がましだ。騒ぐわけにもいかず、じっと項垂れていなければならない。俺が祖父に最後に会ったのは、2年前だったし、そんなに可愛がって貰った記憶がなかったので、別に悲しくもなかった。
 通夜の夜、寝付かれずにいると、おふくろと伯母の声が聞こえてきた。
 「道子。政次が大変なことをやらかしてしまって」
 「どうしたの、義姉さん」
 政次というのは、俺の従兄だ。確か二十二,三になると思うが。
 「付き合っていたお嬢さんを妊娠させてしまったのよ」
 「まあ!」
 「相手のお嬢さん。まだ、高校生なのよ。困ってしまって」
 「どうするのよ」
 「相手の親御さんにお会いして、平誤りなのよ」
 「堕ろさせるの?」
 「それが、どうしても産むと言って聞かないの」
 「じゃあ、どうするのよ」
 「仕方がないから、産むだけ産ませて、卒業してから結婚させることになったんだけどね」
 「それならいいんじゃないの?」
 「ここは田舎でしょう? 世間体が悪くて・・・・」
 「仕方ないじゃないの。できてしまったものは」
 「ちゃんと避妊しないから・・・・」
 「若いうちはそんなこと考えないからね」
 「道子のところは大丈夫よね」
 「美和には、きちんと避妊の仕方を教えているわ。伸太郎はまだ高校一年よ。まだまだ子供よ」
 「高校一年でも危ないわよ。あとで酷い目に遭うより、転ばぬ先の杖で、今のうちから教えておいた方がいいわよ」
 「そうね。帰ったら、早速教えて置くわ。伸太郎に限って、そんなことはないと思うけど」
 そんなことがあるんだけどなと思いながら、避妊か、確かに今できたら困るなとぼんやり考えた。ふと、昨日は大丈夫だったんだろうかと心配になり、朝までまんじりともしなかった。

 葬式から帰って初めて登校した日の放課後、俺は祥子のところへ飛んでいった。俺は声を潜めて聞いた。
 「祥子。妊娠の心配はないんだろうな」
 俺の心配を余所に、祥子は笑いながら俺に答えた。
 「大丈夫よ。次の日から生理になることが分かっていて誘ったんだから」
 「そうか、安心した」
 「馬鹿ね。そんなことで悩んでいたの?」
 「当たり前さ。今、できたらどうするんだよ」
 「わたし、基礎体温を毎日測っているから、大丈夫よ」
 「基礎体温って?」
 「知らないの?」
 「そんなもん知らないよ」
 「女は排卵があると少し体温が上がって、生理になると元に戻るの。だから、基礎体温を測っていれば、安全日と危険日が分かるの。理解できた?」
 「なるほど、便利なんだね」
 「しんちゃんが危険日にわたしを襲わなければ大丈夫よ」
 「分かったよ」
 「今日は終わったばかりで、安全日よ。どうする?」
 「いいのか?」
 「バレー部の部室知ってる?」
 「知ってるよ。それがどうしたの?」
 「あそこは運動場の外れにあるでしょう? しかも今は廃部中で人が来ないの。あそこでどう?」
 「それより、うちへ来ないか?」
 「えっ、ご両親は?」
 「ふたりともまだ親父の実家にいるんだ。明日、帰ってくる。だから、今日は俺ひとりなんだ」
 「じゃあ、すぐ行こうよ」
 俺と祥子は、ほとんど毎日図書館か、教室で一緒に勉強したが、月に二,三度は、人の来ないところを探しては、セックスを楽しんだ。ふたりともまだ学生だという意識があったから、勉学が第一で、セックスはそのご褒美のような感覚だった。
 成績も次第に上がり、一年最後の期末考査では、ふたりともついに200番を切ることができた。そう言うことだから、俺たちふたりが隠れてセックスしているなんて誰も疑いもしなかった。