第14章 女の正体

 唐突に女がくすくすと笑い始めた。
 「ごめんなさい。嘘よ。みんな嘘」
 「何だって!」
 「許して! お願い!」
 女はベッドの上に正座して、俺に向かって手を合わせた。女は何も身につけていなかった。完全に萎えていた俺のジュニアが再び息を吹き返してきた。
 「どこからどこまでが嘘なんだ?」
 「みんな嘘よ」
 「ええっ!」
 「あなた、完全に酔いつぶれてしまって。わたしが送って行くからと言って、ラムールのマスターにタクシーを呼んで貰ったの」
 「住所はどうして分かったんだ?」
 「あなた名刺をくれたでしょう? それも覚えてないの?」
 そうか。女に名刺を渡したんだ。不覚だ。ナンパするときには名刺を渡すもんじゃあない。
 「そうだったな。それから?」
 「玄関の郵便受けであなたの部屋番号を確かめて、ポケットの鍵を取り出してこの部屋に入ったわ」
 「君がスリだったらとんでもないことになっていたね」
 「スリと一緒にしないで」
 「ごめん。それから?」
 「部屋に入ったら、あなた、少し元気が出て、シャワーを浴びたの」
 「シャワーを浴びた? 覚えてないなあ」
 「ベッドで待っているから、シャワーを浴びて来いって言ったのも?」
 そう言われてみると、それは言った覚えがある。いや確かにそう言った。思い出した。だが、そのあとは・・・・。
 「シャワーを浴びて、ベッドに戻ったら、あなたはごうごう鼾をかいて寝ていたわ」
 「何もしないで寝てしまったのか」
 「そうよ。帰ろうかと思ったんだけど、ここからだとタクシー代が一万以上かかるし、終電も過ぎていたから、泊まらせて貰うことにしたの。今日は仕事も休みだし」
 「じゃあ、何にもしてないんだね」
 「そうよ。一緒に寝ただけ。文字通りの意味で寝ただけよ」
 俺はほっとした。力が抜けてしまった。しかし俺ともあろうものが、女を目の前にしながら眠ってしまうなんて。男子一生の不覚だ。
 「処女って言うのは?」
 「処女が初めての日から感じる訳ないでしょう?」
 そうかな? 祥子は感じたと言っていたが・・・・。
 「そりゃそうだな。しかし悪い冗談だったな」
 「許してくれる?」
 もう、怒る気にもならなかった。それに女の笑顔に俺は負けた。俺はやっぱり女の笑顔に弱い。
 「仕方ないさ。ところで、君と前に会ったことがあるかなあ。会ったような気がするんだけど、思い出せないんだ」
 「ほんとに?」
 「会ったことあるのかなあ?」
 「あるわよ。ずっと前に」
 「いつ頃?」
 「そんなことどうでもいいでしょう? ねえ、抱いてくれないの? その気だったんでしょう?」
 女は俺のジュニアをまさぐり始めた。女が処女ではないというのは間違いないだろう。処女がこんな事をするはずはない。
 俺は返事をする代わりに女の唇を吸った。合意の上でのセックスだ。付き纏われることはなかろうという目算があった。女の胸はそう大きくはないが、張りがあった。小さな乳首がピンと立っていた。下腹は削がれたように贅肉がなく、ここにも張りがあった。女は感度が良かった。
 女と結合し、喘ぐ顔を見ているとき、やはり気になった。いつどこでこの女と出会ったというのだろう。女はずっと前にと言った。これまで出会った女の顔を思い出して、目の前の女の正体を思い出そうとした。だが、どうしても思い出せなかった。そうしているうちに俺は萎えてしまった。
 「どうしたの。元気なくなったじゃないの」
 「ごめん。君のことを思い出そうとしていたら、急に」
 「わたしが誰かなんて忘れて専念してよ。済んだら教えてあげるわ」
 そう言うと女は俺の下半身に顔を埋めた。女は急所を心得ていた。俺のジュニアは元気を取り戻し、再度合体すると役目を全うした。
 「あなたとわたしは同級生よ。高校のね」
 そう言って女はバスルームへ入っていった。シャワーの流れる音を聞きながら俺は考え続けた。高校の同級生だって? 俺は同級の女の顔はみんな覚えている。一人ひとり思い出しながら、この女ではない。これでもないと消していった。
 「ひとつヒントをあげるわ。わたし、二重瞼の手術をしてるの」
 バスルームから女の声がした。なるほど、形成手術をしているのか。垣間見た女性週刊誌の一ページに二重瞼の手術をした女の写真が出ていた。手術前後の変わり様に驚嘆した覚えがある。もう一度、じっくり考えた。
 ・・・・やはり分からない。
 しばらくして女が髪を拭きながらシャワールームから出てきた。女の裸の姿は眩しい位に美しい。ベッドの端に腰掛けると俺に向かって微笑んだ。
 「まだ分からないみたいね。もう一つヒントをあげましょうか? 同級だったのは一年生の時よ」
 「違う。君は一年の時は一緒じゃあなかった。ぜんぜん覚えがない」
 「じゃあ、もう一つヒントをあげるわ。あなたの高校時代の渾名はのび太だったわね」
 「そうだけど・・・・」
 俺のあだ名を知っているってことは、間違いなく同級生だろう。しかし、思い出せない・・・・。
 「その渾名はわたしが付けたの」
 「えっ!」
 俺は女の顔を見た。
 「もう分かったでしょう?」
 「まさか・・・・」
 「そのまさかよ」
 そんなはずはない。あいつは死んだはずだ。葬式にだって行った。
 「嘘だ! 質の悪い嘘だ。あいつはもう死んでいる」
 「理由は言えないけど、わたしは死んでないの」
 「いや、昨夜の話と同じで、俺を騙そうとしているんだ。誰が俺にのび太という渾名を付けたかは、高校時代の同級生なら誰でも知っている!」
 「嘘なんか言ってないわ」
 「だけど、君は女じゃないか!」
 「女だと言ってくれて嬉しいけど、ほんとなの。わたし、性転換したの」
 目の前にいる女が、あいつだというのか? 俺は女性経験は少ない方じゃあない。そんな俺が騙されるはずはない。
 「絶対嘘だ。君はあいつの姉妹だろう?」
 「わたしの妹は知ってるでしょう? 和代はわたしよりずっと背が低いわ」
 あいつには和代という妹がいたが、確かにあいつよりずいぶん小さかった。それに、目の前にいる女は、葬式で会った彼女とは、似てはいるが別人だ。
 「さっきのわたしのやり方で分からなかったの?」
 俺は認めざるを得なかった。女は俺とあいつだけの秘密を知っている。動かぬ証拠を突きつけられて、俺は動揺していた。
 「あの夜のことを覚えてるでしょう?」
 忘れはしない。俺とあいつの秘密だ。あれは一年の夏休みだった。

 両親は、法事で横浜へ出かけ、姉はすでに大学へ戻っていた。あいつは、夏休み中の課題として出されていたプリントを仕上げるために、俺のうちに泊まり込んでいた。風呂から上がって、寝床に入ったとき、あいつが俺に話しかけてきた。
 「のび太。おまえ、フェラチオって知ってるか?」
 「それくらい知ってるさ」
 「されたことあるか?」
 「ある訳ないだろう。キスだってしたことないのに」
 「キスもしたことないのか」
 ちょっと馬鹿にしたような顔で俺の顔を見た。
 「悪かったな」
 「フェラチオは気持ちいいぞ」
 「おまえ、されたことがあるのか?」
 「もちろんさ」
 あいつは胸を張った。
 「そんなに気持ちいいのか?」
 「最高だよ。舌で嘗められる感じが堪らないね」
 「誰にやって貰ったんだ?」
 「内緒、内緒」
 「そんなに気持ちいいのか」
 「やってやろうか?」
 「馬鹿言うなよ」
 「やってやるよ。フェラチオは男がやっても女がやっても同じさ」
 「いいよ。断るよ」
 「遠慮するな。気持ちいいんだから」
 性的なことに一番興味のある頃だ。俺は気持ちいいんだからと言うあいつの言葉に負けた。俺が小さく頷くと、あいつは俺のトランクスを下げて、両手で握るとむしゃぶりついてきた。俺は興奮のあまり、あいつの口の中にぶちまけてしまった。
 「どうだった?」
 「うん、気持ちよかったよ」
 「女にされるともっと気持ちいいぞ」
 「そうか」
 「俺にやってもらったんていうなよ。ホモだって思われるからな」
 「もちろんだよ」

 誰にも言えない、あいつとの秘密だ。思えば、あの時のあいつは俺の放ったザーメンを飲み込みながら恍惚とした顔をしていた。あいつはホモだって思われたくないと言っていたけれど、ホントは・・・・。
 俺は女の顔を見た。女のやり方はあの時のあいつのやり方と同じだった。普通の女とはちょっとやり方が違うのだ。目の前にいる女があいつ、田岡である証拠だ。
 「覚えているさ。だけどあのとき、確か、して貰ったことがあると言ったよな」
 「あれは嘘よ。わたし、女とはキスもしたことがないわ」
 「君は嘘が多いな」
 「もう、金輪際嘘は付かないわ。あのとき、あなたが好きだったから、あんなことしたの。本当はわたしを抱いて欲しかったのだけど、あなたはまともな男でしょう? そんなこと頼めるはずがなかったわ。だから、女になることにしたの」
 「俺と出会わなかったら、君は女にはなっていなかったのか?」
 「それは分からないわ。でも、高校であなたに出会ったのは、わたしの運命だと思っているわ」
 「本当なんだな? ホントに田岡なんだな?」
 「ほんとよ」
 「確認させてくれ」
 俺は突きつけられた事実が間違いないとは思いながら、まだ疑っていた。あのやり方を田岡から教えて貰ったのではないかと。女が『また騙されたわね』といって笑い出すのを期待していた。
 「恥ずかしいわ」
 「この目で見てみないと君の言うことが信用できない」
 「仕方ないわね」
 女はベッドの上に横たわった。俺は女の上に馬乗りになって、前髪を手で払いのけて、真正面から女の顔を見た。昔の田岡の顔を重ねてみる。眼瞼を二重にして、眉の形を変える。もう間違いがなかった。女は間違いなく田岡だ。会ったことがあると思ったはずだ。
 俺は女の乳房の感触を確かめた。俺の手に隠れるくらいの乳房だ。ちっちゃな乳首が勃起した。
 「あんまり触らないで。感じちゃうわ」
 女は体をよじった。
 「小さい乳首だな」
 「それでも少しは大きくなったのよ。毎日摘んで刺激してね」
 「そうか。Bカップくらいか?」
 「ピンポーン。さすが経験豊富ね」
 「82,3くらいかな」
 「すごい。感心しちゃう」
 「上げ底じゃないのか?」
 「自前よ。上げ底するなら、Dカップくらいにしてるわ。変なもの入れるのいやだから手術はしてないの。これで充分でしょう?」
 「そうだな」
 俺はゆっくりと女の下半身へと体を滑らせた。女は、膝を立てて足を開いた。少し濃いめの茂みがそこにある。俺はその茂みを左右にかき分けて、女の恥ずかしい部分をじっと見た。
 黙っていれば、誰も気づかないだろう。知った上で見ている俺でさえ、区別が付かないくらいだ。しかし、その目でよくよく見てみれば、確かに違う。それに茂みの中に隠れてはいるが、微かな傷跡がある。
 とても作り物とは思えない。良くできている。俺は信じられない面持ちでボーっと眺め続けた。
 ふと見ると、襞の間にキラリと光るものがあった。じっと見ていると、それはゆっくりと肛門の方へ向かって流れていった。光るものは、じわりじわりと沸いてくる。それは女の中から分泌された粘液だった。女は、俺に見つめられて興奮しているのだ。
 どんな味がするのだろう? 本物の女と同じなんだろうか? 何て事を考えるんだ。そう思ったときには、俺はすでにその粘液に舌を付けていた。少ししょっぱい味がした。その時、女の腰が少し仰け反った。
 俺はもはや自制心をなくしていた。気がついたときには、溢れ出る粘液を激しく吸っていた。そして、襞と堅くなった小さな隆起に舌を這わせていた。俺のジュニアは、かつて経験したことがないほど、緊満しそそり立っていた。
 俺ははい上がり、女の唇を吸いながら、女を貫き激しく突いた。女の叫び声にも似た歓喜の声とともに俺は爆発した。女はひくひくと痙攀しているようだった。こんなに興奮したのは、祥子と初めてしたときと、静香をレイプしたとき以来だった。
 女の胸の上に倒れ込んだまま、しばらく動けなかった。女が俺の耳元で囁いた。
 「わたしが誰だか分かっていて抱いてくれたのね」
 俺はこくりと頷いた。分かっているからこそこんなに興奮したのだ。
 「嬉しい」
 「ほんとに君は、田岡なのか?」
 女はこくりと頷いた。その顔は歓喜に満ちていた。
 「話してくれないか? どうしてこうなったのか」
 「話して欲しい?」
 「ああ」
 「あなたに抱かれるためよ。そう言ったでしょう?」
 「えっ!」
 「ほんとよ。だけど、それだけじゃあないわ」
 「それだけじゃない?」
 「そうよ。わたし、小さいときから自分は女だと思っていたの。父親が買ってくれる戦車や飛行機にはぜんぜん興味がなくて、縫いぐるみやお人形が大好きだったの。男の子と遊ぶことはほとんどなくて、女の子とままごとをよくやったわ。わたしの父親は知っているでしょう? あの人は家の中では激しい人だったわ。父親に男の子は男の子らしくしろって、何回殴られたか知れないわ。殴られるのがいやで、少しは男の子らしくしていたけど、内心はいやでいやで堪らなかったわ」
 「へええ、そうなのか」
 「高校に入って、もう諦めて男としてやっていこうと思っていたときに、あなたに出会ったの」
 「男の俺を好きになったのか?」
 「その通りよ。わたしはあなたに一目惚れしたの。わたしは体は男だったけど、心は女だったの」
 「信じられん」
 「でも、ほんとよ。だからあなたの世話を焼いたの」
 「そうか、そうだったのか。女になって、後悔してないのか?」
 「後悔? とんでもないわ。きっと今日の日が来ると思っていたわ。女になって良かったわ。あなたに抱かれることをずっと夢見てきてたんだもの」
 女は嬉しそうな顔で俺を見ている。恋する女の目だ。女は話を続けた。
 「あの後、わたしは中学2年の時知り合ったニューハーフのお姉さんに頼んで、女性ホルモンを飲み始めたの」
 「ニューハーフのお姉さんに?」
 「そう。この町にも結構いるのよ」
 「知らなかった」
 「休みになると、学校に内緒でバイトしてお金を貯めたわ」
 「性転換の手術をするために?」
 「違うわ。学生のバイトくらいの金額ではそれは無理よ。睾丸を取る手術のためよ」
 「睾丸を取る手術か」
 「そう。みんなそうよ。まず。女性ホルモンを飲む。それから、睾丸を取る。それでかなり女らしくなるから、次のステップに進まない人もいるけどね」
 「そうなのか」
 「高校2年の夏休みの終わりに、大阪の、ある泌尿器科のお医者さんで睾丸を取る手術を受けたの」
 「そんなことやってくれる医者があるのか?」
 「秘密よ。ばれたら優生保護法という法律で罰せられるから、確かな紹介がないとしてくれないけどね」
 「信じられない。君が高校生だと知っていたのか?」
 「知っていたと思うわよ。わたし、小柄で、自分で言うのも何だけど、可愛かったでしょう? もしかしたら中学生と思われていたかも知れないわね」
 「それでも手術するの?」
 「お金のためなら何でもやるんじゃないの? 医者ってやつは」
 「ふうん」
 俺は呆れてしまった。金のためには法律も犯すなんて。いいお医者さんもいるけど、とんでもない医者もいるものだ。
 「親にばれなかったのか?」
 「しばらくの間はね。睾丸がなくなった上に女性ホルモンを飲むから、どんどん女性化が進んだわ。普通は胸はこんなに大きくならないらしいんだけど、わたしの場合は特異体質かしらね。母も妹も大きいから、遺伝かも知れないけど。だから、正月前には親にばれてしまって」
 「それからどうしたんだ?」
 「あなたはあの頃祥子さんに夢中で、わたしには興味がなかったから知らないでしょうけど、家出したのよ」
 「おまえの母親は、病気療養のために田舎へ行ったと言っていたが、ほんとは家出したのか・・・・」
 「そう。家出して、さっき話したニューハーフのお姉さんに紹介して貰って、大阪のニューハーフのお店で働き始めたの」
 「ニューハーフのお店でねえ」
 「辛かったけど、女になるために頑張ったわ」
 女の目に涙が光った。どんな暮らしをしてきたのか知らないけれど、俺に抱かれるという目的のために女はかなり苦労したようだ。
 「いつ、性転換手術を受けたんだ?」
 「去年の暮れよ。シンガポールでね」
 「去年の暮れ?」
 「そう、まだ一年も経っていないわ」
 驚いた。ぜんぜんそんな感じに見えなかった。
 「そうなのか。よくできているなあ」
 「本物と比べて、どう?」
 「見た目はもちろんだけど、やった感じも変わらない。君が男だったなんて、信じられないよ」
 「ありがとう。辛い思いをしたかいがあったわ」
 女の目から涙がぼろぼろ零れていた。本気で俺を愛してくれていることが実感できた。
 「もしかすると、やったのは初めてかい?」
 「もちろんよ。わたしは処女だったわ。あなた以外の男に抱かれるつもりなんてなかったのよ。手術の前、お客さんに迫られたこともあったけど、決して許さなかったの」
 「そうか。初めてだったのか」
 喜びの反面、戸惑いが生まれていた。
 「心配しないで。あなたに付き纏ったりしないから」
 「そう言う訳じゃあないけど・・・・」
 「顔に書いてあるわよ。困ったなあって」
 「そんなことないよ」
 「わたしの方からは決して連絡しないから。気が向いたら、携帯に電話して。何があっても飛んでくるわ。ただし、午後6時以降ね。わたし、一応仕事してるんだから」
 女は明るい笑顔に戻って、枕元のメモ帳に電話番号を書いた。
 「スーパーのレジをしているというのは本当なのかい?」
 「本当よ。帰国して、水商売から足を洗ったの。お金を貯める必要がなくなったからね。こちらに帰ってきてから初めての仕事だけど、結構楽しいわ。男の人に声を掛けられる事もあるのよ」
 「そうだろうな」
 「本気でそう思うの?」
 「もちろんさ。君は美人だよ。それも俺好みのね」
 「嬉しい! でも、付き合うのはあなただけよ」
 「君が田岡だなんて、まだ信じられないよ」
 「その名前はもう捨てたわ」
 「今は何と名乗っているんだい?」
 「京子。赤木京子。赤い木に、京都の京、子供の子よ」
 「赤木京子か。どうしてそんな名前を付けたんだ?」
 「内緒よ」
 「教えてくれ」
 「内緒、内緒。今度会ってくれたら話すわ」
 「ずるいぞ」
 俺と京子は、裸でベッドの上で戯れた。そしてそのままやり始めた。性転換した親友とも言うべき男を抱いているという意識がそうさせるのだろうか? 俺のジュニアは元気だった。騎上位で一発、そのまま抜かずにバックスタイルになってもう一発。さらに正常位に戻って、一発やってしまった。