第13章 卑劣漢

 駅前のビジネスホテルで一夜を明かした麗子は、始発の新幹線に乗った。乗客は少なく、麗子は真ん中あたりの窓際に腰を下ろした。
 沢渡の元を飛び出てからずっと考えていたことをもう一度頭の中で復唱した。
 (亡くなった沖中さん自身がコーヒーの中に睡眠薬を入れるとすれば自殺だけど、会社での成績も良好で自殺する動機がない。うん、これは確かだ。もし自殺する動機があったとして、可愛がっていた娘を道連れにするだろうか? 道連れにしないこともないか。だけど、自殺するのなら、真正面からぶつかればいい。いや、あの時刻に車があがってくるなんて考えられない。崖から飛び出せばいいんだ。睡眠薬など使う必要がない。となると、睡眠薬をコーヒーに入れたのは、沖中さんじゃない。赤の他人、沖中さんに恨みのある人間がコーヒーの中に入れることができただろうか? 可能性は少ない。すると、コーヒーに睡眠薬を入れられる可能性のある人間は一人しかいない。沖中さんの奥さんだ。奥さんが、沖中さんを殺そうとした。あの山まで走りに行った沖中さんが山頂でコーヒーを飲む。帰り道で薬が効いて事故を起こす。うまく行って沖中さんは亡くなった。動機は? 保険金? 男ができて邪魔になった? 警察に調べて貰おう)

 「亡くなった沖中愉司の車にこのレジャーポットがあって、中に睡眠薬が入っていたというのか?」
 警察署に出向いた麗子が、レジャーポットをあの事故の担当だった填原という巡査に見せて説明すると目を丸くして言った。
 「はい、そうです」
 「どうしてまた、中身を調べて見ようなんて思ったんだ?」
 「さあ、なんとなく・・・・」
 「なんとなくねえ。・・・・もし睡眠薬が入っていたとして、困ったことをしてくれたものだな」
 填原は腕組みをして不満そうな口調で言った。
 「どうしてでしょう?」
 「このレジャーポットが沖中さんのものであるという証拠がない」
 「沖中さんの奥さんに聞けば? 助かったお嬢さんでもいいわ」
 「ふん。それはいいだろう。しかし、中身についてはどうかな?」
 「えっ? どういうことでしょうか?」
 「あなたが入れたのかもしれない」
 「どうしてわたしがそんなことをしなければならないんですか?」
 「真田弘勝さんの罪を軽くするためだよ」
 「そんなことはないです。わたしは、ポットを見つけてそのまま中身を分析して貰ったんですから」
 「それが事実だとしてもだよ。沖中の奥さんが、わたしは入れていない、あなたが入れたんだと言えば、どうしようもないんだよ。証拠能力がないんだよ」
 「奥さんが沖中さんを殺す動機を調べれば?」
 「動機があっても、証拠がなければ、どうしようもないよ」
 「わかりました。もういいです」
 麗子は立ち上がって出口へと向かった。
 「松浦さん、このポットはどうするんだ?」
 「それは沖中さんのものですから、奥さんにでも返してください。失礼します」
 犯罪の検挙率は年々下がっていると聞く。事件性なしと判断されたが、実際には殺人が行われたというような事例があるのではないだろうか? 佐賀で息子を殺した事件で捕まった女が、夫を保険金目当てで殺していたのは最初は事件にはなっていなかった。警察官の能力が落ちているのかもしれないと麗子は思った。
 警察署を出ながら、こうなったら自分の手で確たる証拠を掴んでやると麗子は心に決めた。

 バスを降りてアパートに向かって歩いていった。顔見知りになった近所のおばさんたちが麗子に向かって頭を下げた。このアパートに住み始めてまだ半年あまりだというのに、みんな優しくしてくれる。麗子が本物の女でないという事実はここまでは伝わっていないとホッと胸をなで下ろした。病院側は、決して口外しないと約束してくれていたけれど、人の口には戸を立てられない。そのうち噂となってこのあたりにも話が伝わり、ここには住めなくなるだろうなと思うと気が重くなった。
 アパートの前にスーツ姿の男がたばこを地面で踏みつぶしていた。どこかで見たようなと思いながらも麗子は思い出せないでいた。
 「よう! 調子はどう?」
 麗子の姿を認めると片手をあげて挨拶してきた。
 「あっ! 先生」
 顔を見て誰だかわかった。坂井医師だった。いつも白衣姿だったから、顔をはっきり見るまで気がつかなかったのだ。
 「おかげさまで、もう、どうもありません」
 「そうか。それはよかった」
 病院にいるときとは雰囲気が違うことに麗子は戸惑いを覚えていた。それは白衣を着ていないせいだけではないようだった。

 困ったような表情を浮かべる麗子に、坂井は入院していたときと違った魅力を感じていた。
 (この女が男だったなんて、ホント、信じられないな)
 事故当日、手洗いをして手術用ガウンを着て手術室に入ったとき、看護婦が戸惑いの表情を浮かべて坂井に耳打ちした言葉を思い出す。
 「先生、この患者さん、おかしい」
 「おかしいって何が?」
 「この人、女じゃないわ」
 「何を馬鹿なことを」
 そうは反論してみたが、看護婦が冗談や嘘を言っているとは思えなかった。
 「ご覧になって下さいよ」
 促されて坂井はフォーリーカテーテルの入ったそこを見た。一見すると女性のものに見えたが、腟前庭から膣に至る部分の構造が正常ではないことがすぐにわかった。
 坂井は手術台の上の人物を見た。全裸でされて横たわるその人物が女ではないなどとはとても想像できなかった。
 開腹して肝臓と脾臓からの出血に対処したあと、坂井は内性器を確かめてみた。女性としての構造物は何一つなかった。
 (信じられない・・・・)
 ICUそして外科病棟にいる間も、この人物は女ではないと思いながら見ていた。しかし、自分で確かめたことなのにその事実が本当ではないように思われた。
 (女としての機能はどうなんだろうか? 確かめてみたい)
 そんな考えられない思いが浮かんだのを否定してみたが、否定すればするほどその思いは膨らんでいった。
 麗子が退院したあと、どうしてもその思いを遂げたくなって麗子のアパートまでやってきたというわけだった。

 坂井は腕時計を見遣った。それからちょっと考えてから麗子に言った。
 「ちょっとお茶でもいかがですか?」
 「はあ?」
 思ってもみなかった坂井の言葉に麗子は戸惑いを深くした。
 「ご迷惑だったでしょうか?」
 「あ、いえ。・・・・先生はわたしのこと、ご存じですよね」
 麗子は坂井の目を覗き込んでみた。
 「あ、ああ。あのこと。もちろんですよ。ぼくが確かめたんですから」
 確かめたという言葉に、麗子はちょっとドギマギした。そのことに気づいた坂井は言い訳をする。
 「お腹の中から調べたんですよ」
 麗子に安堵の表情が浮かんだ。
 「表通りに喫茶店がありましたね。そこでいいですか?」
 「え、ええ」
 ふたりは肩を並べて表通りへと歩いていった。麗子は坂井がお茶に誘ってきた理由を考えていた。
 (坂井先生は、わたしがホントの女ではないことを知っている。そのことを知れば大抵の男は逃げ出してしまう。知っていて近寄ってくる男の目的はひとつだ。坂井先生もそうなのだろうか?)
 坂井の横顔を見上げた。いい男かも知れないが、麗子の好みではない。できれば、お茶だけにしたいところだと思っていた。

 喫茶店に入ると坂井は麗子に確かめた上でコーヒーをふたつ注文した。待っている間、そしてコーヒーが運ばれてきたあとも坂井はひと言も喋らずに麗子の顔をジッと見つめていた。麗子は時々上目遣いに坂井を見ながら、ほとんどテーブルの上の木目模様を見つめていた。
 (まるで見合いみたいだな)
 モジモジしている麗子を見ながら坂井は思う。
 (ホントに魅力的だ)
 坂井の目から見れば、麗子は美人には違いないが際だった美人とまではいかないと思っている。
 (中の上と言ったところか)
 しかし坂井は何故か麗子に惹かれていた。坂井自身それがどうしてかわかっていないようだが、彼女が元は男だったということが付加価値を与えていたのだった。
 「あっ! もうこんな時間か」
 時計の短針が一目盛り進んでいた。
 「そろそろ出ましょうか?」
 「え、ええ」
 ふたりは揃って立ち上がった。
 「ぼくが払いますよ。ぼくが誘ったんだし、男が払うのが当然だから」
 財布を出そうとする麗子を制して坂井は支払いを済ませた。
 「辛いものは大丈夫ですか?」
 喫茶店を出ながら坂井が麗子に訊いた。
 「はあ?」
 「いや、うまい四川料理を食わせてくれる店があるんですよ」
 このまま解放してくれそうもないことがわかって麗子は、ちょっと陰鬱な気持ちになった。ホテルで睡眠薬のことをずっと考えて眠れなかった麗子は、アパートに早く帰って休みたかった。しかし、坂井の申し出に従わなければ、麗子の秘密がばらされるのではないかという恐怖に怯えた。
 行方をくらましてしまえばいいのだけれど、睡眠薬の件を解決しておきたかった。麗子は、坂井に従って歩き始めた。

 日本国内にある中華料理店の多くは日本人向けにアレンジしてある。しかし、坂井の連れて行った店はひと味違った。
 「これがホントの四川料理なんですよ」
 そう言って笑顔を向けてくる坂井に、表には出さない無言の圧力を麗子は感じていた。麗子が感じていたとおり、坂井は麗子を最後までつき合わせるつもりだった。麗子の弱点を握っているわけだから、どのようにでも料理できると思っていた。しかし、そのことを直接言わない方がいいだろうとずるい目算を立てていた。
 「ホント、美味しいです」
 どうせなるようにしかならないと判断した麗子は、料理を楽しむことにした。
 「紹興酒は?」
 「紹興酒はあまり好きじゃないんです」
 麗子は以前紹興酒で悪酔いしたことがあった。それに坂井を相手にあまり強い酒を飲むのは躊躇われたのだ。
 「それなら、ハスで作った中国ワインでも注文しましょう」
 その酒は甘くて口当たりがよく、最後の料理が出る頃には麗子はほとんど一本を空にしてしまっていた。
 店を出たとき、麗子は足元がふらついていた。ハスで作った中国ワインは、甘くて口当たりがいいものだから、ついつい飲み過ぎてしまう。実のところ紹興酒に匹敵するアルコール濃度があるのだ。坂井は、女をものにするとき、時々この中国ワインを飲ませていた。麗子に関しては、そんな必要もあるまいとは思ったが、緊張し一種の怯えがあるように思えたから、それを解きほぐそうとしたのだった。
 タクシーを止めると、坂井は少し郊外にあるシティーホテルを指定した。麗子は、坂井の肩により掛かって小さな寝息を立てていた。
 支払いをしてタクシーを降りるとき、タクシーの運転手が坂井に向かってニヤリと笑った。坂井も表情を緩めた。

 坂井に支えられてタクシーらしい車から降りて歩いていくと、明るい雰囲気のエントランスが目に入った。ラブホテルではなく、普通のホテルらしいとわかった。麗子は坂井の腕を取り、凭れるようにして歩いていった。
 フロントで坂井は『大石弘基』と書き込み、さらに『妻・麗子』と続けた。麗子は『麗子』という名前を使って欲しくないなと思った。
 ホテルの部屋はそれほど広くなく、これならラブホテルの方がよかったなと麗子は思った。しかし、窓から見える夜景が綺麗で、ラブホテルだったらこんな夜景は見られなかったなと思い直した。
 麗子が夜景を見ている間に坂井はシャワーをすませてバスルームを出てきた。
 「汗を流して来いよ」
 口調が違った。妻か、愛人か、ともかくそんな近しい仲の女に言うような口調だった。麗子は黙って頷きバスルームへ入った。
 冷たいくらいのシャワーを浴びた。酔いが抜けていくのを感じた。
 (いまさら拒否できないわね)
 ふうとひとつ大きな息を吐き出してから、決心したように麗子はシャワーを止めて体を拭いた。
 鏡に化粧を落とした自分の顔が映った。今日はいつもより綺麗だと思った。体が火照っていた。それはアルコールのせいばかりではないようだった。乳首は立ち、股間に潤いを自覚していた。麗子は男を求めていた。
 麗子は少なからずセックス中毒の気があった。男に接すれば、ホントの女じゃないと見破られたりあるいは本物の女として結婚を申し込まれたりして、結局はその場所を去らなければならなくなることがわかっていていた。しかし、麗子には男が必要だった。男に抱かれ、女としての喜びを得ることで、女であることを自覚できたからだ。女であろうとするあまり、セックスに溺れていたのだった。
 バスタオルを胸の高さに巻いてバスルームを出た。ふらつきはすでに治まっていた。窓際で坂井が手持ちぶさたの様子で夜景を見ていた。たばこを吸う男なら、こんなときは紫煙をくゆらせているのだろうけれど、坂井は医者はたばこは吸うべきでないという信念の持ち主だった。だから、夜景をぼんやりと見ながら、麗子がバスルームから出てくるのを待っていたのだ。
 「お待たせしました」
 そう言うと坂井が視線を麗子に向けた。
 「君は化粧していなくても綺麗だ」
 近寄ってきてそんなお世辞のような言葉を呟き、麗子を抱きしめた。坂井の唇が麗子の唇に重ねられ、やがて坂井の舌が麗子の唇を割って入ってきた。すでに覚悟を決めていた麗子はその舌を吸った。
 長い口づけの間に、麗子が身体に巻いていたバスタオルが床に落ち、坂井のバスタオルも外れた。麗子は太股の付け根に坂井の怒脹して天を向いた男根を感じ取っていた。
 坂井はなかなか唇を離さない。怒脹した男根を押しつけてくるばかりだ。礼子は坂井が暗に求めていることを察して、自ら唇を離してゆっくりと膝をついた。
 (大きい・・・・)
 これまでつきあったどの男の持ち物より大きなものが天を向いてその雄々しさを誇っていた。それを目の当たりにした瞬間、麗子はそれまでの経緯など、どうでもよくなった。
 (大きいだけじゃイヤよ。わたしに女の喜びを与えてね)
 麗子は、舌先を使ってカリの部分やひもの部分をなめ回した。しばらくそうしてから、口をいっぱいに開けて飲み込んでいった。油断すると歯が当たりそうになる。顎をしっかりと開いて歯が当たらないように、唇はすぼめるようにして包み込むようにしながらゆっくりゆっくり頭を前後させながら飲み込んでいった。
 先端がのどの奥に突き当たったけれど、まだ一握りほどの長さが残っていた。麗子は強く吸いながらカリの部分まで引き抜き、舌先でコチョコチョとヒモの部分を刺激してから再び飲み込んでいった。
 坂井は麗子の髪の毛を両手でつかんだまま立っていたが、しばらくすると自ら麗子から離れて麗子をベッドの上に抱き上げて寝かせた。
 右手で麗子の左の胸をもみながら、右の乳首を吸った。
 (いい感触だ。これは上げ底なのだろうか? それとも自前なのだろうか?)
 セックスの真っ最中に聞くわけにもいかないと、坂井は余計なことを考えずに集中することにした。
 右手を麗子の股間におろしていった。
 (ほう! こんなに濡れるのか!)
 坂井は医者だから、性転換した場合でも性的に興奮すれば濡れてくることは知っていた。しかし、予想以上のそのぬめりに驚いていた。さらに、指先で感じる麗子のそこはこれまで経験した本物の女と変わりがないように思えた。
 坂井は、乳房への攻撃をやめると、麗子の体をなで回しながらその股間へと下っていった。
 (手術室で見たのは間違いだったのか?)
 坂井にそう思わせるほど、麗子のそこは女そのものだった。坂井は麗子の股を抱き、その部分をじっくりと見つめた。
 (こうしてヒダが開いてくると、やはり違うな)
 麗子が男であったことを知っていて、しかも灯を落としていないからこそそう言えるわけで、そうでなかったら、まず気がつかないだろうなと坂井は思いながら、麗子のそこに舌を這わせ始めた。
 麗子の口からうめき声が漏れてきた。下唇を噛み、上半身をよじる。腰を浮かせたり左右に振ったりした。
 粘液がさらに湧いてくるのを坂井は舌先で感じていた。
 「お願い、先生、もう来て・・・・」
 そんな麗子の声に坂井は這い上がった。麗子は坂井を抱きしめてきた。可愛い女だと坂井は思った。
 坂井は入り口あたりで躊躇っているようにうろうろしていた。麗子は早くと心の中で叫んでいた。
 「はうっ!」
 坂井が入ってきたとたん、何とも言えない喜びが湧いてきた。
 (これよ。これ。女になって一番よかったのはこうされることよ)
 坂井のすべてが麗子の中に飲み込まれた。坂井の方は、自慢のものが根本まで挿入されたことに驚きを覚えていた。
 (これだけ深い腟を作ることができるのか・・・・)
 ゆっくりと挿出を繰り返すと、麗子は坂井の背中に爪を立て、頭振り乱し腰を振った。
 (ああ、たまらん・・・・)
 楽しんでいる余裕がなくなってきて、坂井は腰を激しく動かし始めた。
 「ああ、いい。先生! もっと激しく!! もっと、もっと」
 麗子の手が坂井から離れて、糸の切れた人形のようにのたうち、半開きになった麗子の口からよだれが流れ出てきた。坂井は耐えられなくなった。
 「うぐぐぐぐ・・・・」
 その瞬間、麗子は仰け反って体を震わせた。すべてを吐き出した坂井が麗子の上に倒れ込むと、麗子は再び坂井の背中を抱いた。

 しばらくして、坂井は体を起こした。麗子は坂井を見つめていた。
 「先生、よかったわ。先生は?」
 「よかったよ。きみはまるで本物の女だ」
 「わたしは、女よ。生まれたときから」
 麗子は坂井の目をしっかりと見据えてそう言った。坂井は、一種怖くなるようなその視線にタジタジとなった。
 「わたしは女なの。そうでしょう? 先生?」
 坂井は麗子を見つめる。そうしてから答えた。
 「ああ、きみは立派な女だ。間違いない」
 その答えに麗子は涙を流しながら坂井を抱きしめてきた。
 「ぼくは医者として、いや、人間として最低のことをしてしまった」
 「え? 何が?」
 「きみの弱みを使ってぼくの欲望を満たさせてしまった。すまない・・・・。きみのことは忘れる。もう二度とこんなことはしない。だから許してくれ」
 「許すも許さないもないわ、先生。恨んでなんかいないから」
 「ほんとに?」
 「ええ」
 坂井はしばらく麗子を見つめ、それから意を決したように麗子から離れて服を着始めた。
 「ぼくで役に立てることがあったら言ってくれ。何でも協力するから」
 そう言い残して部屋を出て行った。