14

 榊は久しぶりに大阪にある古巣のマンションへ戻ってきた。ドアを開けて部屋に入ると、窓際の椅子に女が座って物憂げに窓の外を眺めていた。
 「待たせたな」
 「待ちくたびれちゃった」
 「分かってるだろうが、今日は俺の奴隷になってもらう」
 「仕方ないわね・・・・。どうしたらいいの?」
 榊は、どっかと椅子に腰を下ろす。
 「そうだな。手始めに、ストリップと行こう。部屋の真ん中で踊りながら服を脱げ。できるだけ、艶めかしくな」
 「分かったわ」
 女は椅子から立ち上がって部屋の中央に腰を振りながらゆっくりと歩いてきて、ジャケット脱いだ。
 「いいぞ、いいぞ。次だ」
 ブラウスのボタンをひとつずつ外し、外国映画でよく見るヌードダンサーのように踊りながら、するりと脱ぎ捨てた。
 「黒のブラジャーか。俺の好みを忘れてないな」
 「当たり前でしょう?」
 榊はフンと薄笑いを浮かべる。女はさらにスカートを脱ぎ捨て下着姿で踊りまくる。
 「次だ! 次!!」
 女は、榊の座っている椅子に右足をあげて、ストッキングをゆっくり降ろしていく。
 「パンストなんて、無粋なものより、ガーターにストッキングと言うのがいい」
 「そう言うと思ってたわ」
 右のストッキングを脱ぐと、次は左足を椅子の上にあげて脱ぎ捨てた。さらに、後ろ手にブラジャーを外し、榊にぽいと投げてよこす。
 榊は、そのブラジャーを椅子の後ろに放り投げた。さらにショーツを降ろそうとする女を榊が制した。
 「そのまま、しばらくそこで踊れ」
 女はショーツ一枚で、くねくねと体をくねらせて踊った。
 「もういいでしょう?」
 「最後の一枚だ。感情を込めて脱げよ」
 まるでオナニーをするように、女はショーツを脱いでいった。
 「よし。こっちへ来い」
 全裸になった女がゆっくり歩いて榊に近づいてくる。
 「次はどうするか分かっているだろうな」
 返事をせずに女は榊の前に跪いて、榊の穿いているパンツのジッパーを降ろし、屹立した榊の一物を取りだした。
 「シャワー、浴びなかったの?」
 「忙しかったからな」
 「そう・・・・」
 「綺麗にしてくれ」
 「・・・・分かった」
 女は、それに舌を這わせる。ゆっくり、丁寧に。
 しばらくして、榊は立ち上がり、服を脱ぎ始めた。女は、その間も榊の一物をくわえ込んだままだ。
 「ベッドに行くぞ」
 榊は、女を抱え上げてベッドルームへ連れて行き、ベッドの上へ放り投げた。
 「早く来て」
 「時間はまだたっぷりある」
 「焦らせないでよ」
 「俺をどれだけ待たせたと思っているんだ」
 「・・・・ごめんなさい」
 榊はグラスにブランデーを注ぐと、グッと飲み干した。
 「さあ、プレー再開だ」
 ベッドの中にいる女を抱き寄せて、キスしながら乳房を弄ぶ。女の口から、少しずつ喘ぎ声が洩れ始めた。
 「ああっ、たまらないわ」
 榊の舌が次第に目標に向かって降りていく。そして、固く勃起したものを刺激した。
 「い、いいっ!!」
 榊の責めは執拗に続く。しばらくして、榊が女の耳元で囁く。
 「何か言いたいことは?」
 「あなたが欲しい」
 「はっきり言え。どうして欲しいんだ?」
 「早く、早く入れて。あなたのペニスを、わたしの中へ・・・・」
 榊はふっと笑い、両足を大きく広げた女の股間に腰を埋めた。
 「あうっ。いい・・・・。いいわあ・・・・」
 「京子。二度と浮気するんじゃないぞ」
 榊は、ゆっくりと腰を動かし始めた。
 「わ・か・って・る・・・・。ああっ!」
 「あの大男のものと、俺のものと、どちらがいい?」
 「あ・な・た・の・よ・・・・」
 榊の腰の動きが早くなる。
 「いいか?」
 「い・い・・・・。は・や・く・・・・。は・や・く・いっ・て・・・・」
 「だめだ。俺を待たせた罰だ。もっと苛めてやる」
 「お・ね・が・い・・・・」
 「もっと大きな声で頼め」
 「お・ね・が・い・・・・は・や・く・・・・」
 「もっと大きな声だ」
 「お・ね・が・い・よ・・・・」
 焦らせていた榊も、耐えられなくなって京子の中に放出した。
 「あううっ・・・・」
 京子は、榊の下で痙攣する。京子の痙攣が収まるやいなや、榊はすっと引き抜いて、京子に命令した。
 「うつ伏せになって、腰を上げろ」
 「もうだめ」
 京子は、喘ぎながら答えた。
 「言うことを聞かないか!」
 榊の激しい口調に逆らえず、京子はのろのろと起き上がってうつ伏せになり、腰を上げた。榊は、再び京子の中にペニスを突き立てた。
 「ああっ!!」
 榊は激しく突く。京子は涎を流して声も出ない。再び、榊が果てた。
 「ああ、あん」
 二人ともベッドの上に突っ伏してしまった。
 「久しぶりに満足したぞ」
 「・・・・わたしも・・・・」
 「今度浮気したら、殺す。いいな」
 「もう、二度としない・・・・。わたしはあなたのものよ」
 榊は、安心したように頷くと、服を着て部屋を出ていった。