第4章 女のように犯されちまった

 フラッシュが光り続けていた。俺はポーズを取る。女装させられて。
 「お姉さん、メモリーがなくなったわ」
 「そう? じゃあ、いったんパソコンに落として、空にしなさい」
 普通のカメラのように見えたのだが、デジカメだったようだ。島本香はデジカメからメモリーを取り出してノートパソコンに差し込むと、手際よくデータを移してから、再びカメラを手に取った。
 「準備オーケーよ」
 「じゃあ、次に行きましょう」
 島本香から、『お姉さん』と呼ばれている女が俺に指図する。
 「まだ写すのか?」
 「まだまだよ。向こうを向いて手を後ろにやりなさい」
 「何するんだよ」
 俺はふてくされてみせる。
 「いいから、言われたとおりにしなさい!」
 『お姉さん』にナイフをちらつかされて、俺は言われたとおりに彼女に背中を向けて両手を背中に回した。
 細い紐のようなもので手首を縛られた。
 「その椅子に座って!」
 肩を押されて椅子の上に座らされる。縛られた両手が椅子の背もたれの後ろに回されウエストの高さに掛けられた紐で固定された。さらに足首が椅子の脚に紐で固定され猿轡を填められた。
 『お姉さん』が俺から離れると島本香がフラッシュをたき始めた。
 「頭を仰け反らして! 早く!!」
 有無を言わせぬ激しい口調で島本香が叫んだ。俺は指示に従った。フラッシュが再び焚かれた。
 『お姉さん』が俺に近づいてきてドレスの裾を捲り上げ、ショーツが見えるようにした。そんなことをすれば、男が女装して縛られているのがわかる。化粧しているから俺だとはわからないだろうけれど、やはり恥ずかしい。俺は身体をよじった。
 「ジッとしてなさい!」
 頭をど突かれた。フラッシュが焚かれる。俺のペニスが勃起してきた。
 (何故なんだ!)
 「あらあら、こんなことされるのが嬉しいの?」
 『お姉さん』にペニスをギュッと握られた。痛みというより快感が沸いた。虐められて喜びを感じている自分に俺は驚いていた。
 「次、行きましょう」
 手首に巻かれていた紐が緩められて、ドレスの肩ひもが外された。立ち上がれば、ドレスが脱げる状態になった。再び手首を縛られて椅子に固定される。
 「少しだけ脱がして」
 そんな島本香の声に、『お姉さん』は俺の着ているドレスを少しおろしてブラジャーの左側のカップが見えるようにした。
 「それでいいわ」
 フラッシュが光った。角度を変えて何度も何度も。
 「腰までおろしましょう」
 ドレスが下げられて、俺の上半身が露わになった。ブラジャーだけを着けさせられた半裸の状態だが。ブラジャーの端からパッドが覗いていた。
 「ほら! ポーズを取りなさい!!」
 どうしようもないので俺は首を曲げたり仰け反らしたりして島本香の要求に応えた。
 「ドレスを脱がしてしまいましょう」
 島本香が言うと、『お姉さん』が近寄ってきてから俺の耳元で囁いた。
 「足が自由になったからって言って、わたしを蹴飛ばしたりしたら、どうなるかわかってるでしょうね?」
 ナイフが首筋を這う。ゾクッとした快感のようなものが俺の身体を走り抜けていった。女装させられ縛られているという異常な状況が俺の頭をおかしくしている。
 足首の紐が解かれて着ていたドレスが脱がされた。足首が再び椅子に縛り付けられる。フラッシュが立て続けに焚かれた。
 「お姉さん、そのショーツ、もういらないわね?」
 「いらないわよ。こんなヤツが穿いたショーツなんて」
 「じゃあ、左側を切って」
 エッと思っていると、『お姉さん』が鋏を持って俺に近寄ってきてショーツの左側を切った。俺の腰が半分露わになる。ペニスがショーツによって右側に引っ張られた。フラッシュが焚き続けられた。
 「メモリーがなくなったわ。ちょっと休憩」
 島本香は、ノートパソコンにデータを移す。そうしている間に『お姉さん』が入れたコーヒーを一口飲んでから俺のそばに戻ってきた。そうして、俺のペニスを隠していたショーツの切れ端を取り除く。島本香は俺の顔を見てニヤリと笑った。彼女の目はサディストの目だ。フラッシュが光る。
 「ふにゃちんのままじゃ、面白くないわね。勃起させなさいよ」
 しばらく勃起していた俺のペニスは、今は萎えて縮こまっていた。
 「さあ、早く!」
 そんなこと言われても簡単に勃起させられるものじゃない。
 「しょうがないわね。お姉さん! しごいてやって!!」
 「ええっ? しごくの?」
 「そう。早く!」
 「わかったわよ」
 『お姉さん』が俺のペニスを掴む。
 「ただで女にしごいて貰うなんて結構なことね」
 そう言いながら俺のペニスをしごき始めた。俺のペニスは俺の意志とは別に勃起し始めた。ソープやヘルスに行ってしごいて貰ったことはある。それとは状況が異なるのだが、男というものはどんな状況であっても勃起してしまう。
 「わたしの顔を写さないでよ」
 「わかってるわ」
 フラッシュの嵐。もう少ししごかれたら射精してしまうと恐れていたら、『お姉さん』の手が離れた。
 「疲れたわ」
 「いい絵が取れたからいいわ。ショーツを取り除いて」
 俺はブラジャーだけ残して裸にされてしまった。裸の身体を女に見られていると思うと、俺は興奮していてペニスは勃起し続けた。
 「これが先走り汁って言うヤツね」
 『お姉さん』が俺のペニスの先端を指でなぞった。ぴくりとペニスが反応して射精しそうになる。『お姉さん』はそれに気づいていないようで俺はちょっと安心する。
 「ベッドに移しましょうか?」
 「そうね」
 『お姉さん』が妙な表情を見せた。どういう意味なのかわからなかった。後ろで縛られていた紐が解かれて、前で結び直された。ウエストを固定された紐、そして足を固定されていた紐が解かれて、俺はベッドへと移動させられた。『お姉さん』に突き飛ばされてベッドの上に転がされた。さらに乱暴に仰向けにされる。
 『お姉さん』が俺のそばに座って目の前に何やら差し出した。
 「これ、何だかわかる?」
 ピンク色をした小さなプラスティック製の細長いもので端に電線が付いていた。
 「わかった? そうよ、ローターよ。いつもこれで香から行かせてもらうの。あなたはどうかしら? 行けるかな?」
 『お姉さん』はピンクのローターを俺のペニスの裏筋あたりにテープで固定した。
 「さあ、行くわよ」
 『お姉さん』は俺の目の前でスイッチを入れた。そのとたん、ローターが震え始めた。経験したことのない快感が俺を襲ってきた。
 「うっ! うっ! うっ! うっ!!」
 俺はうめき声を上げた。
 「行きそう? まだ行かせられないわ」
 ローターのスイッチが切られた。興奮が冷めてきてペニスが萎える。そうすると『お姉さん』は再びローターのスイッチを入れる。再び快感が俺を襲う。それが繰り返された。その間もフラッシュが焚き続けられていた。
 ローターが止められても興奮が冷めなくなってきた。俺は頂点へ向かっていた。
 「もう止められないようね。そろそろ行かせてあげるわ」
 ローターのスイッチが入れられた。ニヤニヤ笑いを浮かべている女たちの目の前で射精などしたくはなかった。しかし、もう止められなかった。
 「あうっ!!」
 勢いよく射精された俺のザーメンが俺の顔まで飛んできた。
 「あらあら、よく飛ぶわね。元気だこと」
 ローターは震え続ける。最後の一滴まで俺は放出し続けた。
 「お姉さん、拭き取ってやって」
 「拭き取るの?」
 「ええ」
 不満そうな顔を見せながら、お姉さんはティッシュを手に取った。
 「アア、臭い、臭い」
 そう言いながら、『お姉さん』はティッシュで俺の排出したザーメンを丁寧に拭い取っていった。
 俺はぐったりとベッドの上に寝ていた。
 「わあ、よく撮れてるわ」
 そんな声にリビングの方を見ると、ふたりがノートパソコンの画面に見入っていた。俺のザーメンを吐き出す様子がまるでコマ送りの映画のように映し出されていた。
 (恥ずかしい。けど、化粧しているから俺だとは誰も気づかないよな)
 そんなふうに自分を安心させていた。
 「さて、次に行きましょうか?」
 ふたりが俺に近寄ってきた。
 (まだ何かをするつもりのようだ。いったい何をするつもりなんだろう?)
 射精後の気怠さの中で、俺はぼんやりとそう考えていた。
 「香はそっちをやって」
 足首に紐が掛けられた。その紐がさらに太股の付け根に巻き付けられ、俺の両足は曲げられた状態で固定されてしまった。
 「さて・・・・」
 『お姉さん』が上着を脱ぎ始めた。
 「お姉さん、わたしにやらせて」
 島本香がカメラを置いてお姉さんの横に立った。
 「えっ! 香が?」
 「ええ。やり返してやりたいの」
 「そうね。それがいいわね。じゃあ、わたしが写真を撮ってあげるわ」
 島本香が服を脱ぎ始めた。何をするつもりなんだろうと思っていると、彼女は全裸になった上で腰に器具をつけ始めた。それを見て俺は驚きに目を見張った。
 「わかる? わかるでしょう? そうよ。ペニスバンドよ。これであなたを犯してあげるの。やられた分をやり返すの。わかった?」
 冷たい目をして島本香が言った。俺は青くなった。女装させられて、ローターで行かせられたくらいは、まだまだ許せる。しかし、ペニスバンドで女に犯されるなんて!
 俺は何とか逃げ出そうと藻掻いたが、縛られているから何ともしようがなかった。
 「あなたはわたしを無理矢理犯したけど、わたしには慈悲ってものがあるから、痛くないようにしてあげるわ」
 島本香はそう言いながら、俺のアヌスにクリームのようなものを塗りつけた。そうしてから、指を突っ込んできた。
 「うう・・・・」
 「あら? よく締まるわね。はい、はい。ここが感じるの? そうでしょうね」
 島本香は慣れているかのように俺の前立腺あたりを指で刺激し続けた。萎えていた俺のペニスがむくむくと復活してくるのを感じた。この間にも『お姉さん』がフラッシュを焚いていた。
 「もういいかな?」
 島本香が俺の膝を両手でグイと開いて間に入ってきた。勃起していた俺のペニスは恐怖で縮み上がっていた。目は島本香を捕らえていた。
 (やっぱりスタイルがいいな)
 ペニスバンドで犯されようとしているのに、俺は他人事のように彼女の姿に見入っていた。
 「ジッとしていなさいよ。動くと怪我をするわよ」
 そう言うと、ペニスバンドを俺のアヌスにあてがった。
 「ぐうっ!!」
 アヌスに激しい痛みが走った。
 「力を抜きなさいよ。そうした方が痛くないわよ」
 俺は猿轡を填められた口をできる限り開いた。ずるずるとペニスバンドが押し込まれてくるのを感じる。
 「わあ、ほとんど全部入っちゃった。お姉さん、見て、見て」
 『お姉さん』が近寄ってきてフラッシュが光った。
 「さあ、行くわよ」
 島本香が腰を前後に動かし始めた。痛みが俺を襲う。
 「うぐ、うぐ、うぐう・・・・」
 やがてその痛みが次第に治まっていった。そして、痛みの代わりに何とも言えない感覚が沸いてくるのを俺は感じていた。信じられなかったが、それは快感なのだ。その証拠に俺のペニスは再び勃起し始めていた。
 「感じているようね」
 『お姉さん』がフラッシュを焚きながら言った。
 「そのようね」
 島本香は腰を動かし続ける。そうしながら、俺の口を塞いでいた猿轡を外して、唇を合わせてきた。俺の精神は混乱していた。ペニスバンドでアヌスを犯されているのも忘れて、差し入れられてきた彼女の舌を吸った。
 快感が俺を突き抜けていく。
 「ああっ! あううっ! あああっ・・・・」
 俺はまるで女のように喘ぎ声を挙げ続けた。
 「行け! 行ってしまえ!」
 激しく突かれ、俺は絶頂へと向かっていった。
 「おっ! おおううっ!!」
 フラッシュの光の中で、腹の上にザーメンが撒き散られるのを感じながら、俺の意識は遠のいていった。

 目を開くと、目の前に島本香の顔があった。
 「行っちゃったわね」
 彼女は俺の顎を持ち上げて軽くキスしてきた。
 「男はいいわね。わかりやすくて」
 ピンと指先でペニスを弾かれた。
 「どう? 無理矢理犯された気分は?」
 俺の目から涙がこぼれた。無理矢理アヌスを犯された屈辱と不覚にも行ってしまったことへの悔しさから流した涙だった。
 「少しはわたしの気持ちがわかったでしょう?」
 「・・・・だから、最初の時は覚えていないって・・・・」
 「覚えていなくたって、わたしを犯したことは間違いないわ。それに二度目は明らかにレイプだったんだから」
 そう言われれば反論の余地がない。
 「ごめん。謝るよ」
 「謝って済むなら警察はいらないわ」
 『お姉さん』がそばにやってきて俺を睨み付けた。
 「二度やられたんだから、もう一度やってやりましょう?」
 『お姉さん』は島本香を焚きつける。
 「わたしはもういいわ。疲れたから」
 島本香は、ベッドから離れてペニスバンドを外し始めた。
 「そう? じゃあ、わたしが代わりにやるわ。いいでしょう?」
 『お姉さん』がニヤリと笑う。
 「勝手にしたら?」
 「じゃあ、勝手にするわ」
 『お姉さん』は裸になって島本香からペニスバンドを受け取って装着して、俺ににじり寄ってきた。
 「もう一度気持ちよくしてあげるわ。お仕置きで気持ちよくなるんだから幸せよね」
 俺の耳に息をフッと吹きかけた。
 「い、イヤだ!」
 「あら? あんなによがっていたのに?」
 「よ、よがってなんかいない!」
 「そうかしら? もう一度やってみればわかるわ」
 縛られている俺は逃げだそうにも逃げ出せない。叫んで助けを呼ぼうと思ったが、こんな格好を他人に見られたくなかった。『お姉さん』は俺の膝を広げて身体を滑り込ませた。
 「今度は準備しなくてもいいようね」
 ズブズブとペニスバンドが押し込まれた。島本香に入れられたときよりも痛みは軽かったが、やはり痛みが走って俺は顔を顰めた。
 「痛いの?」
 俺は首を縦に振った。
 「すぐによくなるわ」
 『お姉さん』は腰を動かす。すぐに快感が生まれてきた。声を出すまいと頑張ったが、常軌を逸した快感に、俺はついに耐えきれなくなって声を挙げ始めた。
 「あう、あう、ああうっ!」
 「気持ちいいの?」
 俺は首を横に振って抵抗した。
 「嘘おっしゃい! こんなに固く勃起しているじゃない! 気持ちいいって言いなさい!!」
 激しく突かれる。快感が俺を襲う。
 (ダメだ! 耐えきれない・・・・)
 俺は喘ぐ。『お姉さん』はピストン運動を止めない。ペニスバンドは萎えることがないから、いつまでも続くのだ。
 「ほら! 気持ちいいって言いなさい!!」
 俺はもはや抵抗できなくなった。
 「いい! 気持ちいいっ!!」
 ついにそう叫んでしまった。
 「そうそう。素直になりなさい。さあ、行くのよ。その気になれば、すぐに行けるでしょう?」
 言われるままに快感に身を委ねたとたん、一気に頂点へ達した。
 「あうっ! ううっ!! ああうっ!」
 ザーメンが俺の腹を濡らす。こんなに短時間で3回も射精したのは初めてだった。俺は完全に意識を失ってしまった。