定例記者会見
日時:平成14年9月2日(月)午後1時30分
場所:第一応接室


■モンゴル国訪問の概要報告
 お手元に資料をお配りしてありますが、去る8月20日から23日の間、モンゴル国を訪問いたしました。
 ご存じのようにモンゴルは戦後ソ連の政治体制下に入り、モンゴル社会主義人民共和国という、いわばソ連の社会主義経済を機軸とした国家でございましたが、ペレストロイカと共に社会主義体制から外れ、今は「モンゴル国」になっております。現在、モンゴル国内の言語はモンゴル語でありますが、看板などの表記は全部ロシア文字であります。
 同時にまた昔の外蒙古で中国の内蒙古と境を接しておりまして、中国との間に国境問題、また経済問題等緊張関係もあるわけでございます。モンゴル国としては日本からいろんな経済援助を受け、独自の外交、独自の国づくりをしたいということで、特に大分県の一村一品運動にかねてから関心を持っており、この度モンゴル国政府からの招聘で訪問したものであります。
 大分モンゴル協会会長の岡先生、渡邉企画文化部次長兼報道官、国際交流センターの後藤専務理事、それから大分モンゴル協会でこれまでずっとやってこられました吉田県議会議員も一緒にまいりました。
 モンゴル国のバガバンディ大統領、この方は確か52歳の非常に若い大統領でございますが、ぜひ一村一品運動をモンゴルにも取り入れたいと、予定時間を25分ぐらいオーバーして会見をいたしました。それからまたトウルムオチル国家大会議議長、向こうは衆議院と参議院一院制でその議長さんとも会見をいたしました。その後、モンゴルの各地域の知事さんや村長さんが集まり、一村一品のセミナーを開催しました。
 特に一村一品運動に関心を持っておりますのは、バヤンホンゴル県という県でございまして、私が行ったウランバートルから自動車で14時間ぐらいかかる所で、まだ道路も十分できておりません。そういった地域の村長さん方がとても熱心に耳を傾け、質問もたくさん出まして、非常に活気があリました。私もいろんな国で一村一品運動の説明をしてまいりましたが、これだけ長時間にわたって質問が出たのは初めてでございました。
 その後エンフトゥブシン内閣官房長官との間でモンゴル国と大分県との交流協定を、同時にバヤンホンゴル県の知事さんとの間で国際交流センターの理事長という立場で、覚書を締結いたしました。その後、蒙古のジンギスカンがいたという白い天幕、パオ、いまではゲルと言いますが、このゲルの中でロシア語で書いてある名誉県民章をいただきました。そして大変よく似合ってると言われましたが、ジンギスカンの時代からの蒙古の服を着せていただいて、皆さんと一緒に記念撮影をいたしました。
 また最終日にはモンゴル日本センターへ著書を贈呈いたしました。
 バヤンホンゴル県は温泉が出るところで、かねがね農政部からも地熱を利用した農業栽培についての指導員を派遣しておりますが、来年はここでどういうものが一村一品になりうるかといったことを検討するための調査団を派遣する。また向こうからJICAを通じて大分の一村一品運動の盛んな現地を勉強する研修員を受け入れる。またアジア太平洋大学に現在8名モンゴルの学生さんが来ておりますが、この留学生をさらに増やすと、こういったことについて努力をしてまいりたいと考えているところでございます。
 現地の新聞記事も参考までにお配りしてありますので、後でお読みいただきたいと思います。
 向こうではヤギのお乳を入れたお茶にバターを溶かして飲むんですが、若干アレンジをして大分県の牛乳でバター茶にしたものをお配りしていますので、これを飲んで蒙古のゲルの中でのバター茶の味を味わってもらいたいと思います。
 ゲルでは、お客さんが来るとその真ん中で絨毯を敷いて、そこで馬乳酒やバター茶を飲みながら山羊の肉を食べ、そしてお客さんを歓待します。現在ゲルは観光施設になっておりまして、蒙古の大草原の中にこういうゲルをつくっております。
 今後とも、こうしたモンゴル国との交流についてさらに努力をしてまいりたいと、このように思っております。
 
■県民参加型ミニ市場公募債の発行について
 次は、県民参加型ミニ公募債「おおいた元気債」についてでございます。
 これまで地方債は各市中銀行等を通して起債しておりましたが、これから地方分権になっていくと、分権、分財で財源も地方にまかされ、財源調達も地方がやるということになってくることも考えまして、県立学校16校の施設整備のための資金を県がダイレクトに一般の県民の方に市場公募債を発行して調達いたします。
 すでに群馬県と兵庫県が発行しておりますが、県レベルでは九州で大分県が一番最初になると思います。発行規模は10億円。償還年限は5年満期一括償還で金利は国債よりも高く設定する予定で、条件がよいことから、おそらく即時に売れるんじゃないかと思いますので、購入限度額も一人あたり100万円にいたしました。
 こういった市場公募債を県が発行するということは、将来、各市町村、都道府県が独自で資金を調達する時代がやってくることをいまから考えること、もう一つは県民の皆さんが県の財政状況についてしっかりした信用を持っていただかないとこの債権は売れませんので、この債権を発行することによって、県庁の財政担当の職員をはじめ、県庁職員も県政の財政運営が信頼されるにたるよう歳出について十分考えるとともに歳入についても十分努力するということ、一致団結して健全な財政状態を作り上げるということを県職員にも励んでもらうという意味もあります。
 また同時に、県の財政について県民の皆さんによく説明をしてわかってもらう。信頼してもらうということも大切であります。そういうこともやる必要があります。
 ただ1兆円を超えて県の財政は非常に危ないというのは非常に誤った認識で、実際上は県の起債残高の中で、6割以上は国からのちゃんとした償還が計画されており、実際上の借金は一人約80万ではなくて30万ぐらい。しかもそれが大分県の場合は赤字公債じゃなくて、みな道路等の資産として運用されているわけでございます。、貸借対照表で見てもプライマリーバランスで見ても、県はちゃんと借金に見合うだけの資産というものは持ってるわけでございますので、そういったことがよくわかっていただかないと、ただ財政が危険だ危険だというようなことを皆さん思いすぎている面もありますので、こういった公募債の発行を機会に、よく県民の皆さんに直接県の財政状況の中身を説明する。このことがこの公募債の発行を円滑ならしめるための前提条件ですから、そういうこともちゃんと県民の皆さんに直接もっと知らせたいと、このように思ってこの「おおいた元気債」を発行することにいたしたわけでございます。
 
■秋の全国交通安全運動について
第3番目は「秋の交通安全運動」でございます。
 9月1日現在の県内の交通事故発生状況でございますが、件数、死者数ともにマイナスでございます。しかし、これから非常に交通事故が多発する時期にもなりますので、重点的に交通安全について積極的に取り組みたいと考えておるところでございます。
 なお、これと関連してですが、昨日、県主催の総合防災訓練が杵築市で行われましたが、これまでのところ、台風は房総半島の方に行くか中国の方に行くかで、大分県を直撃することなく無事にきておりますが、これからがいよいよ米の収穫シーズン、梨も摘果の時期になります。これからの台風が一番問題でございますので、交通安全運動と並んでこれから来る台風に対応するための対策について早めにそれぞれ農政部、林業水産部、土木建築部で対応するように今日部長会議で指示をいたしたところであります。
 
■行事のお知らせ
 それから第4番目は毎年でございますが、「百歳以上高齢者お祝い訪問」ということで、私が9月9日に別府市の高齢者の方々を訪問いたします。いま男性、女性とも県内最高齢者の方が別府市におられます。男性の梶田 廣貞さんという方が106歳、女性の楢ア 春菊さんという方が107歳。このお二方を9月9日に訪問いたしますので、お知らせをいたしておきます。
 平成14年度中に100歳に達する方は大分県では男性24、女性105名。女性の方が男性よりはるかに長命であります。
 私の高齢者のお祝いをもらう方は、記者クラブの中でもおそらく女性以外はいないんじゃないかと思います。
 大分県の高齢化率は、九州では鹿児島県に次いで二番目になっています。

 それから、人づくりが私の県政の一番の中心でございますが、先般は漁業者を対象とした「豊の浜塾」を開塾いたしました。今度は「豊の匠塾」ということで、優れた技能と経営感覚を持った左官さんとか大工さんとか、宮大工さんとか、そういった職能に優れた方を育てるための塾を大分県職業能力開発協会と一緒になって開くことにいたしました。私が名誉塾長で塾長は大分職業能力開発協会の梅林秀伍会長さんでございます。
 9月13日に20人を対象に塾を開きます。当日は埼玉県のものつくり大学の野村学長さんをお招きし、記念講演をしていただくことになっております。

 それから次は「県民スポーツフェスティバル」の開催についてでございます。
 ワールドカップサッカーが終わった後もビッグアイではさまざまなイベントが行われておりまして、先般、大分市が主催しました「ビッグアイで遊ぼう」では5万人近い県民の方々が芝生のピッチで子どもたちと遊んだりいたしました。来年は、「全国都市緑化おおいたフェア」も開催いたしますし、先般、人気ロックバンドB’zのコンサートも4万5千人が集まって非常に盛況でございました。B’zのスポンサーの方に聞いてみますと、「あれだけの大きなコンサートをやれるのは福岡ドームと大分のビッグアイぐらい。これからはたくさんこういうのが来ますよ」というお話がございました。4万5千人もの人が集まることも出来るということが証明されました。
 これまで県民体育大会の開会式はブロック毎の持ち回りで行われていますが、今年は特にワールドカップサッカーをビッグアイでやったことを記念して、第一部として県民体育大会の総合開会式、第二部は子どもから高齢者、身体障害者のみなさんも誰もが参加できるスポーツフェスティバル「すこやかスポーツ広場 in Big Eye」を開催します。グランドゴルフ、ゲートボール、太極拳、ウォーキング、綱引きなど延べ34種目をこの会場を広く使って、県民の皆さんと一緒にスポーツに汗を流すということをいたしたいと考えております。
 約1万2千人が集まって、県体の入場式、開会式とそういったスポーツ広場でアトラクション、体験教室等をいたす予定でございます。

 次は、文化の秋でございますが、恒例の「第4回大分県民芸術文化祭」
 今回は、「世紀(とき)をつむぐ文化の風2002」を全体テーマに、平成14年10月1日から11月30日までの間さまざまな文化行事を催します。オープニングステージは9月29日に、「宗麟南蛮絵歌留多」という中世府内物語を皆さんの出演で上演いたすことにしておりますので、お知らせいたします。

 なお、この前東京で大分県人会の総会があった際に、「ふるさとは遠きにありて思うものという言葉はありますが、最近は交通の便もよくなったし、またワールドカップも開催いたしましたので、ぜひ大分を1回見に来てください」と申し上げたところ、在京大分県人会の皆さん方が、9月12日から14日に「ふるさと大分訪問の旅」をいたすことになりました。
 県内の観光地や大分のビッグアイを見学し、また大分市内で交歓会もいたすということになっておりますので、お知らせいたします。

 
■報告事項
 最後に報告事項ですが、第22回の大分車いすマラソン。いよいよ来る10月19日に開催いたしますが、8月末現在のエントリー状況は、外国28カ国・地域から84名、うち初出場19名、国内は41都道府県336名、うち初出場28名となっております。今後さらに増えると思いますが、今年も熱い戦いがなされることと思います。
 
 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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