定例記者会見
日時:平成14年3月4日(月)午後1時30分
場所:第一応接室


■新エネルギービジョン『エコエネルギーの導入に向けて』
 お手元に配ってありますが、この度、大分県の新エネルギービジョン「エコエネルギーの導入に向けて」を策定いたしました。
 “21世紀は環境の世紀”と私は常々言っておりますが、大分県は環境立県に基づき、これから環境にやさしいエコロジカルなエネルギー、エコエネルギーの導入に向けて積極的に取り組むために計画を策定をいたしたのであります。
 特に地球温暖化防止のための温室効果ガスの排出を抑制するということで、クリーンなエネルギー、大分県の各地域の立地条件に合った多種類のエネルギーを作っていこうということであります。
 したがって、太陽光発電、風力発電、バイオマス等の新しいエネルギー、特に大分県は地熱が日本の1/4ぐらい供給してるので地熱エネルギー、それから中小の水力エネルギー。こういったものを大分県の各地域それぞれの立地条件に応じて導入いたしまして、「大分県エコエネルギー周遊マップ」ということで広く県内県外の人にもそういう施設を見学していただき、今後の21世紀における新しい環境にやさしい、エコエネルギーの将来のあり方をお見せするという計画を作りたいと思っております。
 例えばこの「大分県エコエネルギーマップ」で、前津江村ではすでに風力発電をここ(椿ヶ鼻ハイランドパーク)でやっておりますが、風の強い国東半島周辺等でもこういった風力発電について調査中であります。
 それから新しい太陽光、これはすでに県庁の屋上にも小さなものを置いてあり、発電量は20kwぐらいですが、将来これを太陽光発電のマークのついた他のところでも行う。
 県畜産試験場では、畜産の廃棄物を利用したバイオマス発電というものを考える。八丁原には地熱発電があります。それから野津原町にあるような廃棄物を原料とした発電というものも考えていきたいと思っております。
 将来は木質バイオマス発電や佐賀関などで潮流発電、波力発電、こういったものまで含んだ研究をする。また、津久見市のドリームフューエルセンターのようないろんな形の環境にやさしいエネルギーの施設をこれから計画的に作っていく。
 2002年を「大分エコエネルギー元年」と位置づけ、「大分県新エネルギー導入促進条例(仮称)」を制定するとともに、こういったビジョンに示されたモデル事業の事業化可能性調査し、NEDO、国の機関等と連携を取りながら、モデル的に大分県内にそれぞれ立地条件に応じた環境エネルギー、エコエネルギーの発電施設を作る。そしてこれらの県内周遊マップを作って、将来21世紀におけるエコエネルギーを県内県外の人に勉強してもらう。また大分県の子供達にもこれを見学してもらう、ということを考えているわけであります。
 具体的には今年度このビジョンを策定したのち、来年度に条例を策定して事業計画を組み上げ、15年度から導入の実施に踏み切りたい。そのためにもフィージビリティースタディ((注)feasibility study;事業化可能性調査)を14年度にやって、15年度から建設に取りかかりたいと考えております。
 
■春の緑化キャンペーン
 第二番目は春の緑化キャンペーン。今日私はみどりの羽根を着けておりますけれども、3月から5月までは緑化強調期間でありますので、緑化木の無料配布、緑化相談や植樹活動等の緑化キャンペーンを実施いたします。
 また、お手元にありますが、2002年グリーンセンチュリーキャンペーンということで、芥川賞作家の新井満さんの「緑百年物語」の講演会、“人みな花に酔うときも”という「坊がつる賛歌」を歌った芹洋子さんのグリーンセンチュリーコンサート、またグリーンフェアを3月10日に開催します。また「緑の募金」も実施いたします。
 特に最大イベントとして、「第2回豊かな国の森づくり大会」。一昨年天皇皇后両陛下をお迎えした全国植樹祭の県内版ですが、昨年は「第1回豊かな国の森づくり大会」として久住町でいたしました。今度は九重町のグリーンパーク泉水キャンプ村で5月11日にいたす予定にしておりますのでお知らせします。
 
■県産品の適正表示対策
 第三番目は、地産地消運動の一環として、そしてまた最近はいろいろとBSEの流通問題とか中国産の輸入野菜の問題等がございますので、食品の原産地証明としてこれから県産品についてはシンボルマークを付けて、それを県民の皆さんに買ってもらう、食べてもらうということであります。いわゆる県産品のシンボルマークであります。
 まず第一弾は大分県産しいたけのシンボルマークということで、こういうものでございます。大分県椎茸振興協議会が認定する、つまり学識経験者、生産者、それから消費者団体、そういう人で構成するシンボルマークの椎茸の審査会を開きまして、その審査で通ったところが売り出すしいたけにはこのマークを付ける。
 私は、「大分空港で大分県の一村一品と書いた椎茸を買ってみたら、半分は中国産だった」という苦情の手紙をもらったことがあります。
 空港などの一村一品ショップで、大分県特産品と書いたものを買ってみても、それにはいろいろ混合している場合があるということですので、今後は県産品だけが入っているものをパッケージして売るというところを認定しまして、そこから出す物についてこのマークを付けます。
 ちなみに大分県椎茸振興協議会というのは会長は副知事で、県と53市町村、経済連、椎茸農協、県森連による協議会でありますけれども、この協議会の中に、大分椎茸原産地証明審査委員会というのをこしらえて、そこで審査します。
 ここに書いてありますように、大分県椎茸農業協同組合、それから(有)唐橋商店、(株)姫野一郎商店、また本匠村生活改善グループをいま認定いたしておりますので、ここから出る物についてはこのマークがついており、これはまさしく全部県産品であるということをギャランティー((注)guarantee;保証)する一種の原産地証明というものとして、これから使うことにいたしております。
 それから豊後牛肉につきましても、最近雪印の牛肉問題等、輸入牛肉を国産品と偽るというようなことで、いろいろと消費者に迷惑がかかっているようでございますので、特に大分県の豊後牛については「豊後牛肉通行手形」ということで、出荷責任者として大分県経済農業協同組合連合会の印を押して、この牛肉は糸福の系統でこの人が作ったこういう牛ですという通行手形で、牛肉の県産品のギャランティーをするということにいたしたいと考えております。
 それから白ねぎ、これについても「大分 白ねぎ ねぎっ娘(こ)」というシンボルマークを作りまして、このねぎであれば地元産の白ねぎであるということで、いずれもみな3月中にそれぞれの協議会の中に第三者委員会を作って、全部その品質等をチェックした上でこのマークを付けて、原産地の保証をするということを考えているところであります。
 いま一つは、大分県の消費生活センターの中に「食品表示110番」を本日設置いたしました。大分のどこかの販売店で買った豊後牛肉が開けてみたらどうも違うようだとか、大分県の一村一品とか大分県特産とか書いておきながらどうも違うといった情報を受け付ける窓口でございます。
 不審な食品表示に関する情報、食品の表示制度に関する質問等をここで受け付けまして、消費者の苦情に対応するとともに、消費者が大分県で作った原産地証明付食品として安心して食べられるという制度の充実を図っていくために、こういった「食品表示110番」を今日設けたところであります。
 それからさらに必要に応じて、それ(食品表示)が常時守られているか、本当にそうであるのか、立ち入り検査等でチェックをして信用をさらに補強するというか、信頼に値するようなチェック体制を常に作っておくことにいたしましたので、お知らせをいたします。
 
■行事のお知らせ
 あとは行事関係でございます。
 3月18日に大分県立看護科学大学の第1回の卒業式が行われます。
 4年前に看護科学大学を県立で作りまして、今度初めて76名の学生が卒業いたします。県内の方が42名、県外の方が34名、就職が決定した者が95.7%(平成14年2月21日現在)と非常に就職率も高くなっております。

 つぎに、大分県の漁業協同組合が全県1本ということで、最後の段階で中津とか保戸島にいろいろありましたけど、結論は小異を捨てて大同に付くということで、大分県で信用事業を含めた全国初の大型合併ができあがったわけでございますが、正式の大分県漁協合併認可証の交付式を3月28日に県の共同庁舎でいたすことにしておりますので、お知らせをいたします。

 それから、もうすでに皆さんにお話しましたが、日出バイパス速見インターチェンジから大分空港道路藤原ジャンクションまでの開通式。
 これは3月30日の11時から私も出席して速見インターチェンジのところで開通式をして、記念植樹、通り初めを行います。これができますとワールドカップをひかえて、それぞれの地域からみな高速道路で空港まで行けるようになります。津久見の方はいままで大分まで来てホーバーに乗って国東の空港に行っていましたが、この前東九州自動車道が津久見まで開通しましたので、津久見から高速道路で速見インターチェンジまで行き、空港への日出バイパスに乗っていけば、ずっと高速道路で空港まで行けるようになります。したがって、大分空港のカバーするエリアが非常に広くなる。今までは日田の方は福岡空港、竹田の人は熊本空港、県南の人も一部宮崎空港利用がありましたけれども、日出バイパスができることによって、中津からも日田からもまた県南からも直接高速道路で直行できるようになりますので、大分空港の利用率が非常に上がる。また非常に便利がよくなるということになろうかと思います。またワールドカップの時にも大いに利用されると思うのであります。
 
■トピックス
 あとはトピックスでございます。
 ワールドカップ大分開催が6月ですが、その気運を盛り上げる意味でもJリーグの公式戦がいよいよ開幕をしました。昨日アビスパ福岡と対戦しましたが、はじめの予想ではアビスパにトリニータが勝つかなと、皆さんの多くの記事は何かやや冷たいものが多かったように思いますが、私は勝利を確信しておりました。果たせるかな最後に1点入れられましたが2対1で勝ちまして、今日は「幸先よいスタート」と各紙とも祝福記事を出していただきました。きのうはアウェイでございましたが、3月9日はビッグアイでホーム開幕戦ということになります。
 そこで、ワールドカップの気運を盛り上げる意味においても、大分トリニータの活躍を願い、私も会費を払って今日付けをもって「大分トリニータを支援する県職員の会」の会員になりました。記者クラブの皆さんもぜひ応援をよろしくお願いいたします。

 それから、2002年FIFAワールドカップ開催10都市縦断トロフィーツアーが行われ、ワールドカップの優勝者にあげる黄金のトロフィーが横浜を皮切りに、大分には3月21日にトキハのわさだタウンのフェスタ広場に到着することになっておりますので、お知らせをいたします。
 このトロフィーをもらった人は皆キッスをする。トロフィーの黄金ではなくて、だいぶ黒くなっているところが、皆さんの何十年にわたる唇のキスの跡だそうです。

 最後に、いま市町村合併が非常に各県において進められておりますけれども、同時にこれからは国の地方分権改革推進委員会においても分権の受皿づくりとして、いまの47都道府県でいいのか、道州制に行くべきかと、これは総理もこの前の予算委員会でそういう発言をしておりましたけれども、九州各県の知事の中にもこれから九州8県を1本でやっていく考え方というのがあります。これから国税と地方税の関係を考えるときも、それぞれの地域の税金を1本で徴収してそれをその地域で使う。九州の道路、空港、港湾とかいうものを全部一々国の政府の第三者委員会で、これはいい、これは悪いと選別されるんじゃなくて、みんな九州の住民の払った税金で九州の道路はつくる。九州の各県知事が空港をつくるか、高速道路をつくるか、港湾をつくるか、住民の皆さんの意見を聞いて選択してやっていく。それぞれのブロック毎で税金を一括納めて使うという新しいドイツの共同税方式みたいなこともやるとすれば、やっぱり道州制でないと一つの県だけでは出来ません。
 昨年の10月31日に福岡県で開催された九州知事会の際に、いろいろこれから九州の全体のあり方を検討しようということになりました。県合併という形もありますし、また九州が一つにまとまれば1300万人ですから、東京都みたいに九州都大分区、九州都熊本区と都政という考え方もありますし、また道州制という形もあります。私は連合国家制ということを考えております。
 そして、2月18日に九州各県の担当次長、山口県はオブザーバーで参加ということで、大分県は総務部の福浦次長が出席しまして、都道府県のいろんなあり方を検討する「道州制等都道府県のあり方を考える研究会」というのを立ち上げました。私が九州知事会長なもので、研究会の会長は知事会長県の担当次長、ここにいる福浦次長であります。
 いろいろ知事会議の席でも懇談をしていくことを考えておりますので、いずれまた、国の方の第27次地方制度調査会、また地方分権改革推進委員会の中で分権の受皿づくり、市町村の合併と並んで、都道府県の今後のあり方という問題が議論になりますので、九州もぜひそれをやりたいと各知事さんの発議もありまして、研究会を作ることになりましたのでお知らせをいたしておきます。
 
 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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