定例記者会見

日時:平成14年12月2日(月)午後1時30分

場所:第一応接室


■臼杵坂ノ市有料道路・大分湯の平有料道路の無料化について
 昨日から臼杵坂ノ市有料道路と大分湯の平有料道路が無料となりました。
 臼杵坂ノ市有料道路は、昭和47年から総事業費72億6千万円をかけ整備をいたしまして、当初計画では昭和53年11月から平成20年11月までの30年間の料金徴収という予定でございましたが、借入金の償還が済みましたので、本年12月1日(日)をもちまして無料化をすることにいたしました。
 大分湯の平有料道路は、昭和51年に事業に着手しまして、料金徴収期間は昭和56年3月から平成23年3月までの30年間という計画でしたが、これも今月から無料化いたしました。
 有料道路というのは、国や県などからの貸付金、出資金及び借入金で整備をして、償還が済めば無料にして県が引き続き管理する。「やまなみハイウェイ」という道路公団がつくった道路がありますが、これは現在無料化して、大分県と熊本県が県道として管理をしているということでございます。いずれも非常に住民の方々に感謝されておりますし、利用状況も非常にいいと思います。
 いま道路関係四公団民営化推進委員会の委員の皆さん方の議論に、採算にあった有料道路を民営会社に移管して、そしてその料金収入で国の借金も返し、また株式を上場し配当もしていくと。したがって、その民営会社に移管された有料道路というのは、永久に料金を徴収して、そして配当していくという考え方、ちょうど新幹線のような考え方でございまして、これは明らかに基本的に道路に対する観念が間違ってる。
 私は、全国高速道路建設協議会会長としても申し上げておりますが、道路というのは国の財産であり、国が責任を持って整備をすべきものでありまして、会社そのものは民営化しても、国の財産を預かって管理をし、それで借金を返した後は無料とし、また国の財産として国が管理をする、または地方公共団体が管理をする、というべきものであろうと考えております。
 民営化推進委員会の皆さん方にもそのことをよくわかってもらいたいという気持ちを込めて、12月1日からこの大分の有料道路の無料化に踏み切ったわけでございまして、皆さんもその趣旨を民営化委員会の人にもおわかりいただくように、記事に書いていただければ大変ありがたいのであります。
 「完無料」という言葉がありまして、完済すれば無料だと、高速道路は完無料と、こう私は申し上げているわけです。完無料というのは、感慨が無量であるということじゃなくて、完済すれば無料であるという意味ですから間違えないようにしていただきたいと思います。
 
■平成15年度予算対策本部の設置について
 いよいよこれから平成15年度の予算編成が始まり、年末には来年度予算の政府原案が決まることになっております。
 小泉内閣の構造改革により公共事業も1割カット、交付税もカット。超緊縮財政、景気対策についても30兆円の公債費の枠がどのくらい突破できるか、補正予算の枠もどのくらいか、まだはっきりしていない状態でございます。
 例年東京におきまして予算対策本部を設置し、各省庁を回って、県の重点施策予算を確保するという作業が始まるわけでございますが、県としては、3年前からこの予算対策本部は東京には置かず大分に置いて、東京には担当部長以下数人が行って、各省庁に対し財務省内示に対する復活要求等をやるということで、東京の前線基地は極めて少人数、少数精鋭主義で行うということにしております。
 12月16日(月)、県庁に予算対策本部を設置し、そこで県の最重点の10項目を発表することにいたしております。
 いまのところ財務原案の内示が12月20日頃行われる予定ですので、当日この応接室で皆さんに内示状況の説明をいたします。その後大臣折衝を経て24日頃政府予算案の閣議決定という日程になっておりますが、今年も東京での予算活動というのは極めて小規模に、かつ重点的に行う予定でございますのでお知らせをいたしておきます。
 また現在、国は約6兆円規模の補正予算の編成作業を行っておりますが、国も直轄事業をやるにしても、100%国費で賄うのではなくて、約3割は地方負担なってますからその負担分、地方の裏負担の予算、地方公共団体における補正予算に対応する予算というものについては、例えば補正予算債とかでどうみるかということについて、財務省と総務省の間で今のところなんら対応策が示されていないように見受けられます。
 明日私は議会開会後上京し、明後日関係省庁を回りますので、この際、地方公共団体の財政運営に支障を来さないよう十分な地方財政措置を講ずるよう、九州地方知事会として緊急要望をいたしたいと思います。
 これは全国の地方公共団体共通の問題でもありますが、特に、我々のところはこれから補正予算の中で行う公共事業、こういったものの裏負担の問題も一緒にこれ考えていただきたいという話をしないと、ご案内のように地方公共団体は国と同じように税収も大幅に減少しておりますし、三位一体と言われた補助金もカット、交付税もカット。それに対応して税の財源を中央から地方に移管し、地方と中央の割合を6対4ではなくて5対5にするという議論がありましたけれども、地方分権改革推進会議においても、政府税調においても、税源移譲については答申に盛り込まれませんでした。減る方の話ばっかりで、それに見合う財源はなんら手当をされていない。こうした状況の中で、国は補正予算を組みながら、公共事業を行う際の地方公共団体の裏負担の方は全然予算的な措置がなされてないように見えますので、これを十分やってもらいたいということを政府に特に要望いたしたいと考えております。
 
■「おおいた元気債」の募集終了報告について
 それから、大分県が独自に債券を発行するという初の試み「おおいた元気債」でありますが、1万円単位で最高100万円まで、発行総額10億円ということで、11月25日(月)から30日(土)まで一般に公募いたしました。利率年0.34%、5年満期一括償還という内容のもので、条件はいいわけであります。
 最終的な応募数は3千通近くになる模様で、1通100万円で計算すると30億円。だいたい25億円から30億円の間ぐらいだろうと思いますが、抽選になるわけでございます。これによってお預かりする資金は、県立学校施設の充実のために大切に使わせていただきます。
 これからだんだん地域が自立していき地方分権社会になる。そうなればだんだんと県が独自の債券を発行することになっていくということで、大分県もこうした方式を取り入れたわけでございます。不肖私も50万円だけ応募いたしましたが、抽選ですので当たるか当たらないかわかりません。
 応募していただいた県民の皆様に厚くお礼を申し上げたいと思います。
 
■年末の交通事故抑止対策について
 これから年末・年始にかけて、交通死亡事故抑止ということで、各地方振興局ごとに、例えば夕暮れ時の早めのヘッドライト点灯運動など、いろんなキャンペーンを行っておりますが、県内の交通事故死者数は12月1日現在で64人、前年同期に比べてマイナス18人と大幅に減少しておりまして、年末までで100人を切れば、これは“5年連続二桁台”という県政始まって以来の新記録になるわけです。もちろんゼロが一番いいんですが、年末年始になると飲酒運転等による死亡事故も多くなる傾向にありますので、さらに一層努力して70人前後で年を越せればと、これから年末にかけてさらに交通安全についてPRを強化してまいりますので、各マスコミの皆さん方にもぜひ一つこのキャンペーンに協力をしていただきたいと思います。
 まだ車が少なかった昭和30年代初頭に61人という数字がありましたけれども、当時に比べ自動車台数は40倍以上になっております。それでまた70人前後に抑えられるということは、これは県民の皆さんが交通安全の重要性をご理解いただき、協力していただいたお陰であり、ぜひこれからは車の台数は40倍に増えても交通事故死者数は昭和30年代初頭の頃と同じぐらいまで押さえられる、こういうことで努力してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 パンフレットも皆さんにお配りしておりますので、「年末・年始の事故ゼロ運動」、「早めのヘッドライト点灯運動」にぜひご協力ください。
 
■萬学遠中国国家外国専家局長の来県について
 中国には国家外国専家局という局があります。 私もこれまでこの専家局に招かれて中国の湖北省、江西省、それから陝西省で一村一品の講演をし、また、「友誼賞」という賞も北京人民大会堂でいただきました。
 この専家局というのは国務院というか、日本でいうと内閣の中に外国の専門家、エキスパートを招聘する局があって、例えばいま一番問題になってる黄河の上流、いわゆる中国西部の砂漠化問題というものについて、この専家局が外国の専門家を招き、2ヶ月ぐらい滞在してもらって、砂漠化、緑化についての専門家の意見を聞き、その対策のための事業を行う、こういう局であります。私は日本もやっぱりこういう局をつくって、日本の公害問題やいろいろんな問題についても、専門家の意見を聞くようなことをすれば非常にいいんじゃないかと、これは日本も学ぶべき組織だと思ってます。その専家局長の萬学遠さんが、かねがね大分に来て一村一品運動を見たいということで、この度おみえになります。立命館アジア太平洋大学へ中国からの学生を派遣することにもいろいろと力を入れていただいたのもこの方であります。
 12月9日(月)の日中国交正常化30周年記念講演会で講演をしていただくことなっておりますので、お知らせいたします。
 
■行事のお知らせ
 大分駅付近の連続立体交差事業、21世紀の大分のための大分駅高架化事業が進んでおります。また、大分駅南側の土地区画整理事業などの大分駅周辺総合整備事業を県と大分市が共同で実施しておりますが、いよいよ高架本体橋梁工事が始まり、その起工式が行われます。
 今月7日(土)11時から、この大分駅南の土地区画整理地区内で行うことになっておりますので、お知らせします。
 それから、去る11月5日(火)に大分県立図書館創立100周年記念式典を開催したところですが、子どもさんから高齢者の方まで非常に利用者が多うございますので、「明日の県立図書館を語る集い」を開催し、これからどういう図書館であるべきかということのご意見を承るパネルディスカッションを行います。私も出たいと思っております。
 これは12月14日(土)、県立図書館の中にある視聴覚ホールで行いますのでお知らせします。
 毎年恒例でございますが、児童福祉施設の歳末訪問。私は、別府の栄光園、それからいま全面的な改築をやってます光の園白菊寮。この白菊寮の改築を行うため、南こうせつさん、伊藤京子さん、それからチャイコフスキー国際音楽コンクール声楽部門で1位になった佐藤美枝子さんのチャリティーコンサートが来年1月に行われることになっていますが、その光の園白菊寮。それから、大分の青松園にまいりたいと思っております。
 
■トピックス
 ワールドカップサッカーのいろいろな成果を継承していくためには、今後どういうことをやっていかなければいけないかということで、いま「ワールドカップ成果継承委員会」でいろいろ議論をしていただいておりますが、その一環で、大分トリニータ市民後援会が主催となって、来年2月28日(金)、「サッカーフェスティバルin Oita」として、この度J1昇格を果たした「大分トリニータ」と韓国Kリーグの「ウルサン現代ホランイ」との国際プレシーズンマッチを行うことでクラブの合意が整い、Jリーグに開催を申請しましたのでお知らせをいたしておきます。
 韓国の大統領候補になられた韓国サッカー協会会長、FIFA副会長の鄭夢準さん、大分にも何回か来られました。私もウルサンには何回かまいりまして、私はいま鄭夢準さんが理事長をしている蔚山大学の理事で、卒業式の時にはいつも行って講演をするんですが、5年前にあのビッグアイがまだ地ならしをしている時に鄭夢準さんがに大分に来られて、「この場所で将来日韓中のアジアカップサッカーをやろう」と私に約束をしました。そしてこの度、このウルサンの現代ホランイというチームと大分トリニータとのマッチが実現するわけでございます。
 中津江村の活躍等もあって、大分のワールドカップサッカー会場のビックアイが全国的、世界的に有名になりました。ゆくゆくは中国、韓国、日本のサッカーリーグをここでやりたいということで、いまいろんなサッカー協会ともお話をしております。
 また、「豊の国カップ少年サッカーフェスティバル」が1月4日(土)から6日(月)までこれも、大分スポパーク21サッカー場・ラグビー場ほかで行うことになっており、韓国からソウル特別市東明初等学校チーム、中国から大分と定期便があります上海市選抜チームがまいります。それに九州各県、大分県内の合計28チームが試合を行い、友好交流を進めることになっております。
 次に、“LOVE&BUY商店街運動”ということで、非常に景気が低迷し、また大型店の進出等もあって、大分県の各地域の商店街の年末の売り上げ、年末セールというものが非常に沈みがちでございます。大いにこれに活力を入れて、県民みんなで商店街で物を買いましょうということで、私もボーナスが出る12月10日にはなにがしかのお金を持って大分の商店街で買い物をします。県議会でもそれを申し上げるんですけれども、記者クラブの皆さん方もボーナスを貰うでしょうから、ぜひ“LOVE&BUY商店街運動”にもご協力願いたいとこのように思っております。
 最後になりましたが、先般行われました「園田高弘ピアノコンクール・おおいた音楽芸術週間」。これは今年で18回目になりまして、特に今回は、愛知県の15歳の方が最優秀賞の園田高弘賞を受賞されました。最近、経済にしろ何にしろ日本は世界から非常に遅れてるといわれる。不振の年とか、失われた10年とか言われるけども、こんな若い素晴らしい人が出てくる。日本も捨てたもんじゃないと園田さんも大変喜ばれました。
 このピアノコンクールもこれで18回目でございますので、これを機に一度見直そうということであります。
 したがって、園田高弘ピアノコンクールは、今回をもって一応幕を引こうと考えておりますのでお知らせをしておきます。
 
 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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