定例記者会見

日時:平成14年11月5日(火)午後1時30分

場所:第一応接室


■大分トリニータJ1昇格について
 11月2日(土)の大宮アルディージャ対トリニータの試合で、大分県の手づくりのチーム、大分トリニータがJ1昇格を果たすことができました。
 4年かかってJ1に昇格することができたということは、ひとえに県民の皆さんあげてご声援をしていただいたおかげで、また名前もトリニータ、三位一体と名付けたように大分トリニータは地元の企業、それから県民の皆さん、そしてまた行政と、三位一体で支援したチームでありますが、このJ1昇格は特に大分県民の若い青少年の皆さんに夢と希望と自信と勇気を与えてくれました。私もテレビで勝利が決まり、昇格が決まった瞬間に若い人たちがお互いに抱き合って感激しいてる映像を見て大変感銘をいたしました。
 県民の皆さんのご支援に心からお礼を申し上げたいと思っております。
 これからJ1の中に入って大分の情報発信をするチームとしてさらに活躍するように、民間の支援をしていただいた皆さんと共々、より強化を図りたいと考えているところであります。
 
 
■道路整備促進に向けた取り組みについて
 さて、いま一番私にとっての大きな問題は道路問題であります。
 お手元に資料がございますが、10月30日、31日の両日、いずれも東京のプリンスホテルで「高速道路ネットワーク実現全国大会」、日比谷公会堂で「道路整備の促進を求める全国大会」、また帝国ホテルで「九州の高速道路整備を求める緊急東京大会」と続けて出席し、道路整備の必要性を訴えてまいったわけでございます。
 小泉総理の構造改革の一環として道路関係四公団民営化推進委員会が公団の民営化と並んで、高速道路について採算を重視して、運営を民間会社が行う高速道路を選定し、それ以外の高速道路については整備計画路線であっても採算がとれないものは凍結するという方向が中間報告で出され、11月中に基本的な方針が出るということでございますので、地方としては非常に危機感を持っておりますし、私はまた全国高速道路建設協議会の会長もいたしておりますし、九州知事会長もいたしておりますので、この前福岡市で開かれた民営化推進委員会の一日委員会のヒヤリングにも出て以下の点についてご意見を申し上げたわけです。
 小泉さんの構造改革、官から民へ、国から地方へという方向はいいし、また道路公団に民間的な手法を取り入れ、出来るだけ建設費を下げて、そして料金も引き下げる。また公団ファミリーと言われる関連企業も全部検討して、道路公団そのものの採算があうように運営するという方向はいいんですが、ただ料金収入と建設費との関係のみで採算を考えるんじゃなくて、高速道路というのはこれは何回も申し上げておりますように、高速道路ができることによって、例えば九州横断道路が通れば湯布院のお客さんが増えて湯布院の売り上げが増えるとか、津久見まで高速道路が延びると臼杵に行くお客さんが増えて、フグの売り上げが増え、そこの地域が活性化していくと、こういう地域の沿道効果。
 また、津久見市の急病人を県立病院に搬送するのに今まで1時間かかっていたのが、高速道路で運ぶことによって30分に短縮され、病人の命が助かる。阪神大震災の時に物資輸送が寸断されたことは記憶に新しいところでありますので、その際の緊急輸送路、こういった生命財産の安全確保という、ライフラインという意味の効果。
 こういったことも含めて高速道路というのは考えていくべきで、これは国が、内閣総理大臣が国土開発幹線自動車道建設審議会の審議を経て、9342キロという整備計画をつくったわけでございますので、これはぜひとも国の責任においてやっていただくべきで、これはアメリカにおいても、イギリスでもドイツでも世界各国どこも高速道路はみな無料で、特別に税金を取って国が責任を持ってやっております。
 また国際競争力を付ける意味で物流というのは、ますます大切になる。中国は今や2万キロの高速道路をつくって、中国の農産物、工業製品の国際競争力を高め、また物流が格段と安く行くようになったということでわかりますように、やはりこれは国の責任でやるべきものであるということを申し上げました。
 採算についても、ちゃんと50年償還でやっていけば公団の借金も返しながら整備計画も出来るということを申し上げているのですが、50年じゃ長すぎると。50年ということは総理自ら閣議決定されているんですけれども、委員の皆さん方が早く借金を返して上場し、ゆくゆくは配当という、全く民間会社の考え方で道路というものを考える。どうしても民営化推進委員会の皆さんと地方の声というものが食い違っているところでございまして、いくら話しても議論が平行線でございます。
 私は官邸で開かれた全国知事会議でも直接総理にも申し上げたんですが、どうもご了解をいただけないようですので、さらにまたこれから最終的に意見が出された段階で、引き続き民営化推進委員会の今井会長さんはじめ皆さんにも強く訴えてまいりたいと考えております。
 特に西の九州縦貫自動車道に比べ東九州自動車道はまだ19%しか供用開始してない。循環型の交通体系が出来て、九州が一つの経済圏になることによってはじめて「九州は一つ」になり、九州の国際競争力、地域力も強くなっていくし、またこれからの地方分権、地域が自らの財源で自らの事業を行うということをやるためにも、また市町村の合併に伴って役場が真ん中になったら周辺の人たちがそこに行くための道路、こういった道路整備もやっていかないと合併もうまくいかないというようなこともございますので、道路特定財源の一般財源化という議論もありますが、やっぱり道路特定財源はあくまでもこういった地方分権を成功させる意味においても必要なインフラに充てるべきである。
 インフラというのは必要最小限度でやらなければならないものという意味でありまして、予算が余っているからやる、余らないから止めるというものとは違うのであります。高速道路はそういった意味で基礎的なインフラであるという認識を強く言いたいと思っております。
 そこで、今度東九州自動車道の早期完成のPR活動として、「大分発「一村一品」直行便」、「都会のくらしを支える地方の高速道路」、「みんなでつなごう九州の環」、こういったステッカーを車に貼って、東九州自動車道の早期完成を多くの皆さんに訴えていきたいということで、本日午後3時から県庁前広場で県トラック協会、県バス協会、県タクシー協会、県漁業協同組合、全国農業協同組合大分県支部の出席により、東九州自動車道大分県北建設促進期成会、東九州自動車道大分県南建設促進期成会の主催で出発式を開催いたします。
 高速道路ができれば関アジ、関サバなどの新鮮な一村一品を東京までいち早く運べるということであります。
 それから、「21世紀おおいたの『未来と道』を考えるシンポジウム」ということで、11月19日(火)に立命館アジア太平洋大学のミレニアムホールにおきまして、道づくりというのが九州の将来、大分県の将来に大変大きな意味を持つということで、全総を手掛けられた川勝平太先生に講演をしていただき、また若い高校生の自由な発想で議論をしていただき、若い人にも道というものの持つ意味、歴史的な意味、また将来の文化創造の意味を考えてもらう、こういったシンポジウムも開催いたしたいと思っております。
 
■第8回アジア九州地域交流サミット・カンボディア会議について
 一昨年、別府で開催いたしました「アジア九州地域交流サミット」ですが、いまASEANプラス3が開かれておりますカンボディア王国のフン・セン首相がぜひアジア九州地域交流サミットをここ(カンボディア)でやりたいというんで、第8回のアジア九州地域交流サミットをカンボディア王国のプノンペン市で開催いたします。
 九州各県から知事代理として、出納長さんや各担当部長さん、また中国の江蘇省、甘粛省、福建省、韓国、タイ、マレイシア、フィリピン、インドネシア、ラオス、ヴィエトナム、カンボディアの計38地域の知事さんや副知事さん、副省長さんが集まって、プノンペン市で11月15日(金)、16日(土)の2日間サミットを開くことになっておりますので、私と企画文化部長が大分県を代表して出席することにいたしております。
 
■行事のお知らせ
 あとは行事関係でございますが、これまで第1回から15回まで韓国の地と大分の地で交互に開催をいたしております「豊かな地域づくり日韓国際交流大会」でございますが、韓国のセマウル運動の皆さんと大分県の一村一品をやってる方々で交流大会を行っておりまして、今年は「第16回豊かな地域づくり日韓交流国際大会インおおいた」ということで開催いたします。
 大分全日空ホテルオアシスタワーで11月6日から9日まで、「これからの日韓交流を考える ―ローカル外交と地域づくり― 」というテーマで講演やパネルディスカッション等をいたしますが、セマウル運動中央会の姜会長さんもおみえでございます。今度会長をおやめになることになりますので、これまでイギリスのハウ外務大臣やアルゲリッチさんなど、大分県と非常に熱心に交流をされた方に差し上げている「大分県外国人名誉県民証」を姜会長にも差し上げることにいたしております。
 また、青少年団体がみな集まって、子どもたちの体験コーナー、遊びの広場、フリーマーケット、また大分県少年の船の事後研修会、こういったことでいろんな体験・交流を行う「青少年つどいの広場」を毎年開催しておりますが、今年は11月10日(日)にビッグアイで開くことにいたしております。
 それから経済産業省主催、大分県共催の「情報化フェスタ2002 in大分」ということで、これは別府のビーコンプラザでございますが、11月11日(月)、12日(火)に「IT装備都市研究事業」の成果発表ということで、ITによる新しいまちづくり、都市づくりの成果の発表でございますとか、また(社)行政情報システム研究所の百崎 英理事長さんや国際大学グローバルコミュニケーションセンターの公文 俊平所長さんの講演とか、パネルディスカッション、テーマ別研究会等が行われます。
 いよいよ来年度の予算ということで、大変厳しい予算になりますが、「平成15年度県政重点事業に関する県選出国会議員との懇談会」ということで、来年度の県政重点要望について、県選出国会議員の方々に説明を行います。11月22日(金)に東京で行われますので私も県議会議長共々出席をし、懇談会終了後には要望活動も行うことにしております。
 「豊の国づくり塾の塾生大会」、これも毎年開催しておりますが、今年は11月30日(土)に竹田市で行うことにいたしております。
 
■トピックス
 先般の農林水産祭中央審査委員会で大分県は畜産部門と水産部門で天皇杯をいただくことになりました。畜産部門では山香町の畜産農家の小原春美・美鈴さんご夫妻が、水産部門では大分県漁協臼杵支店の共同出荷組合が今月23日(土)に明治神宮会館で行われる農林水産祭式典におきまして天皇杯を授与されます。
 先の全国和牛能力共進会では、“牛は豊後が日本一”と豊後牛がグランプリに輝きましたが、今度は畜産部門と水産部門で農林水産祭天皇杯の受賞。農業、水産業を取り巻く情勢は非常に厳しいわけでございますが、非常に元気に活躍しておられるこういう方々が栄誉に輝かれますと、後継者の皆さん、また若い人たちにとっても非常に励みになると思っております。
 
 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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