定例記者会見

日時:平成15年3月3日(月)午後1時30分

場所:第一応接室


■一人あたり県民所得・豊かさ指標について
 まず最初は、九州各県の平成12年度の県民経済計算の結果が出そろい、九州だけでみますと一人当たりの県民所得が大分県は福岡県を抜いてトップになりました。
 お配りした資料の一番右のところを見ていただくと一人当たり県民所得とありまして、この県民所得というのは皆さんのサラリーの月給のような所得じゃなくて、大分県の各産業の生産額から原材料費等を差し引いた純生産を総人口で割ったものであります。国民所得も同じ計算の仕方であります。

 私が初めて知事に就任したときに「物も豊か、心も豊かな豊の国」ということを目標に掲げまして、一人当たりの県民所得、それから暮らしやすさ指標、これが九州でもトップになる、全国でも上位に位置するというのを目標にしてまいりました。一人あたり県民所得については昭和54年度の時は129万9000円で、4位。それが佐賀県、熊本県を抜いて、今度はついに九州の中では一番。続いて福岡県、熊本県、佐賀県の順となっております。
 またもう一つの指標で「新国民生活指標」(PLI:People's Life Indicaters)。
 これは経済企画庁、いま総務省になりましたけれども、ここで発表しておりました人間の生活の指標、暮らしやすさ指標ともいうべきものです。12年以降は公表しておりませんが、平成11年版では全国で11位、九州の中では1位であります。住む、費やす、働く、遊ぶ、学ぶ、交わるなど、それぞれの部門別に指標を出して総合順位が11番ということであります。
 部門別の順位では、癒す部門で全国6位。育てる部門では全国8位となっており、それぞれの部門トータルの総合順位が全国で11位ということです。
 物も豊か心も豊かな豊の国、GNP(Gross National Product)、一人当たりの県民所得を上げる、とGNS(Gross National Satisfaction)一人ひとりの人が満足感を持って充足感を持って暮らす、というこの二つの目標を掲げてまいりましたが、数値的に見ると、今のところこういう数値が出ているということで、県民皆さん方のご協力によって少しずつ目標に近づくだけの成果があがってきたんではないか、ということを申し上げたいのであります。

 
■構造改革特区について
 2月27日(木)に構造改革特区構想に対する国の対応結果が示されました。
 大分県から提案した3つの特区構想の中で、特区での特例として認められたものが5つあります。
 皆さんに「構造改革特区提案結果(大分県)」という資料をお配りしていますが、一番目の「留学生特区」についてはいろんな提案をし、結局各府省からの抵抗もありまして、認められた事項としては、留学生が公営住宅に入る時に必ず同居親族がいることが要件であったものが、一人でも入居できるということになりました。例えば別府市が留学生特区に指定されれば、別府市にある県営住宅に留学生が住みたいという時には、家族なしで一人で住むことが出来るということになります。
 それからアジア太平洋大学とかの留学生で、就職が決定していない卒業生の在留資格「短期滞在」の期間が90日から180日に延長されます。これは全国で実施されることになります。
 それから有償インターンシップの「資格外活動」が週28時間から週40時間へ制限緩和ということで、これは現行法のもとで可能となりました。
 二番目は、「田舎暮らし応援特区」。これは都市住民が退職後、農業をやりながら田舎暮らしをしたいということで農地を取得する場合に、この特区においては農地法に基づく農地取得の下限面積を50eから10eまでに引き下げるというもので、これから各市町村が手をあげて、それがまた構造改革特区担当大臣の鴻池大臣のところにいってチェックされ、決まってくるということになります。
 三番目は、「大分港環境・産業活性化・物流特区」ということで、通関・検疫が24時間・365日できる、また高圧ガス製造設備のレイアウト基準が緩和されるというもので、これは九州の物流の拠点づくり、地域経済の活性化ということを頭において提案をいたしましたけど、これは安全性の検証など条件がなかなか厳しいんで、これですぐ大分港で適用されることはなかなか難しいと思います。
 大きな横浜港などの国際貿易港が中心になるんじゃないかと思いますが、一番と二番は我々の提案が一部認められて、これは別府とか、国東半島の市町村が田舎暮らし特区になれば、田舎に帰って農業に取り組む場合に農地法が緩和されるということになりますので、これは積極的に特区に入るように各市町村にもすすめたいと思っております。
 
■新衛生環境研究センターの竣工について
 衛生環境研究センターがいよいよ完成をいたしました。
 皆さんに資料をお配りしておりますが、新たに機能を強化した施設として、環境ホルモン等の専用試験室、電子顕微鏡室、試験品検収室、太陽光発電施設、雨水の利用施設など太い字で書いてあるところが新規分です。オープンは4月1日(火)、竣工式は4月22日(火)に実施することになりました。
 環境立県ということで、ISO14001を県では一番最初に取得し、またいろいろと環境施設の整備について努力してまいりました。この度完成した新しい衛生環境研究センターでは施設、設備等も充実しましたので、複雑、多様化した今日の環境・保健問題に対応することが出来ると思う次第であります。
 
■第20回全国都市緑化おおいたフェアについて
 いよいよ第20回全国都市緑化おおいたフェアまで56日ということになりまして、今日は皆さんにおおいたフェアの魅力をちょっとPRさせていただきたいと思っております。
 いま、メイン会場の大分スポーツ公園と佐野植物公園では、花壇や庭園、園路などの造成工事の進捗率が60%ぐらいになっております。
 63日の期間で1,037種類、株数としては102万5,500株の植物を使用しますが、県内からその99.4%を調達することにしております。
 そこで、本日はおおいたフェアで使用する植物の特色についてお知らせしたいと思います。
  最近は香りで身体体が痩せるというものも出来ておりますが、いわゆるアロマテラピーと言ってますが、そういった「香り」をコンセプトのひとつにしております。いくつかご紹介しますと、まず「ロイヤルプリンセス」。これはご存じのように皇太子殿下のお子様の敬宮愛子様のご生誕をお祝いして命名された新品種で、県外から調達します。
 それからつぎは「イランイランノキ」。オーストラリアの香水の原料となる非常にきれいな、上品な匂いのする花であります。
 それから「グリーンローズ」。これは中国産でありまして、花びらが緑色という非常に珍しいバラです。
 第4番目は「ハンカチノキ」という名前の花であります。中国四川省産で、白いハンカチが舞っているように見える新品種として貴重な花で、大分市の方が生産することになっております。
 その次は「チョコレートコスモス」。これはチョコレートの色と香りがある非常に女性に人気のある品種でありまして、日出町の方が生産して展示することにしております。
 それからこれはインドネシアの「ラフレシア」。花弁としては世界最大の花ということで、強烈な臭いがあり、咲いている期間は1週間程度で腐りやすいために標本にはしにくい花です。
 こういう珍しいものが非常に多く展示されますので、県内はもちろん県外からも、ぜひ多くの方々に見ていただきたいということでご披露させていただきました。
 
■行事のお知らせ
 3月の行事でございますが、まず「豊の匠塾卒塾式」を本日開催いたします。
 これはものづくり大学と同じように、特に伝統的な工芸など優れた技能と経営感覚を持った職種毎のリーダーを養成する塾であります。
 配管、左官、建具製作、板金、塗装、型枠施工、畳製作、建築大工、造園、和裁こういった職種の技能士20名が1年間勉強しまして、今日がその卒塾式。3時半からいたすことにしております。
 それから「豊後牛飼い塾卒塾式」
 これは昨年大分県の豊後牛が全国和牛能力共進会で内閣総理大臣賞、グランプリを受賞し、“牛は豊後が日本一”という名誉をたまわりましたが、県内肉用牛経営者の皆さん方が勉強をする塾でございます。第一期生23名が1期2年間の研修を終え、この度卒塾いたします。この卒塾式を3月24日(月)にいたすことにしております。
 もう一つ、「豊の国21世紀塾卒塾式」
 これは地域づくりのニューリーダー育成のための塾で、1年目は講義を中心とした研修やブロック合同研修、2年目は立命館アジア太平洋大学の留学生との交流や、県外の地域づくり団体との交流を実施しました。2年間の研修を終え、塾生156名の卒塾式が3月16日(日)に行われることになっております。
 
■トピックス
 私はかねがね大友宗麟をNHKの大河ドラマにとお願いしていましたが、大友宗麟は大分県人は知ってるけど、知名度が宮本武蔵、西郷隆盛、織田信長、豊臣秀吉ほど高くなく、全国版にはなかなかなりにくいということでした。そこで、まず誰か有名な人に小説を書いてもらって、大友宗麟の知名度を高めてから大河ドラマにお願いしようと、私は、今はもう亡くなられたカトリック作家として非常に有名な遠藤周作先生に直接お目にかかって、大友宗麟の小説化をお願いしました。遠藤先生は、「書きましょう。ただ私が書く宗麟は、強い戦国大名ではなく、神と人間との間に悩む弱い武将になりますが、それでいいですか」と念を押されたので、「それで結構です」と申し上げました。そして小説新潮に2年間連載したのち、「王の挽歌」という単行本上下2巻が出版されました。
 先般記者クラブでNHKの方から皆さん方に発表があったと思いますが、この「王の挽歌」を原作として、正月の90分番組としてNHKが製作することになりました。
 将来大河ドラマにもしていただけるんではないかとかすかに期待はいたしておりますが、そういったいきさつがありますので、私も非常にこれはうれしく思っている次第であります。
 「平和を求めた戦国大名」という仮題だそうですが、現在イラク問題、その他国際的な紛争もいろいろと起こっております中で、こういう平和を求めた戦国大名のドラマは非常に時宜にかなった番組じゃないかと思って期待をいたしておるわけであります。

 つぎは、「デンソーカップチャレンジサッカー大分大会」
 これは別府実相寺サッカー場、野口原陸上競技場や大分スポーツ公園総合競技場ビッグアイ、サッカーラグビー場を会場に、3月7日(金)、8日(土)、9日(日)の3日間、全国の各地域の大学から大学選抜チームが集まってナンバーワンを決める全国大会であります。
 九州の選抜チームには大分からも日本文理大の3選手がリストアップをされています。

 いよいよJ1に昇格した大分トリニータの公式戦が始まります。ホーム第一戦は3月15日(土)、ビッグアイに名古屋グランパスエイトを迎えて行われるヤマザキナビスコカップであります。
 J1のリーグ戦の方は、まず4月5日(土)の対ジェフユナイテッド市原戦がホーム第1戦ということになります。私も先般行われたプレシーズンマッチ「対ウルサン現代ホランイ戦」を観戦いたしましたが、現代ホランイはKリーグでは第2位というチームでありまして、前半1点入れられましたが後半追いつき、1対1のドローでした。J1の力を持った新生トリニータをこの目で見たわけであります。小林監督は「J1では何とか8位に」と言っていますが、もっと上位を私は期待したいと思っております。

 
 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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