定例記者会見

日時:平成15年1月6日(月)午後1時30分

場所:第一応接室


 
 みなさん、明けましておめでとうございます。今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
 今年のお正月は大変天気も良くて、私も春日神社と宇佐神宮にお参りして昨年のワールドカップが無事に終了できたお礼と、今年一年の大分県の安心と安全、平和であることを祈念した次第であります。
 本日の仕事始め式の際に職員の皆さんにも申し上げましたが、今年のキーワードは「望(のぞみ)」。来年への展望の開ける、大分県の将来についての展望の開ける年にしたいというのが私の願いであります。
 今年一年の日本経済の見通しについては、年末年始に新聞等において経済専門家の方々の発言がいろいろございました。株価でいうと今8千円ちょっとですが、一番悪い時は7千円台、いい時でも9千円台と1万円には達しないというような意見を言う人が大部分で、中には若干強気な方もおりましたが、この一年おそらく依然として不況脱出というところまではいかず底ばい状態が続くという見通しが大方の意見のように私は思っております。
 また、国際情勢もイラクとアメリカの非常に緊張した状態が続いており、アメリカの元国務長官のキッシンジャー氏、ニクソン大統領時の国務長官として米中国交正常化を行った方でありますが、この方がテレビの討論会で発言しているのをたまたま拝見したわけですけれども、アメリカとイラクとは4月頃から戦争状態に入るというようなことをはっきりとした表現で言っておられました。
 また北朝鮮の核問題もかなり緊張が高まってくる事態でありますから、国際的には非常に緊張状態、景気も長引く不況から脱出できないという時代でありますし、また国内政治も解散、総選挙ということを言う向きも大変多いようであります。いろいろと極めて流動的で緊張感の高まる一年になると思います。
 
■今年の県政
 そうした状況の中で、我が大分県について申し上げますと、東芝が大分工場と三重県の四日市工場に、合わせて3,500億円近い投資をして新しい半導体製造工場をつくる。また豊後高田市の中核工業団地で東海ゴム、これは杵築市にあるキヤノンの下請け工場でありますが、ここが部品についての製造工場を新たに一棟拡張する。またダイハツ車体につきましても、中津港整備のための来年度の港湾予算も昨年末見通しがつきましたので、16年末操業開始を目指した起工式が2月か3月には行われる予定になっております。
 だんだんと雇用の場の拡大、また民間設備投資による景気浮揚効果も期待されるところであります。
 また、男女共同参画社会の実現に向けて、女性・消費生活会館が4月にはオープンするということになっております。さらには環境立県を目指し、環境問題に取り組む研究拠点、新衛生環境研究センターが4月に大分市高江にオープンする予定でございます。
 そういったことで、この一年非常に厳しい経済状況、また国際的な緊張関係の中ではありますが、大分県は将来に向けての明るい展望が開けるような年にしたい。
 4月の終わりからは、国土交通省の承認で大分県、大分市と財団法人都市緑化基金の共同開催により、花と香りの緑化フェア「第20回全国都市緑化おおいたフェア」がビッグアイで行われますが、6月末までの2ヶ月間で百万人の入場者を予定しており、昨年のワールドカップほどではないかも知れませんが、かなり観光効果、また景気浮揚効果も期待できると考えております。
 今年はなんと言ってもまず第一番目に景気・雇用対策に力を入れたい。政府も2兆4千億円の補正予算を閣議決定しておりますが、政府原案が国会で可決されれば、3月に受け入れの補正予算を組んで景気・雇用対策を進めたい。雇用交付金等でセーフティーネットを拡充していくというようなことで雇用対策に全力を上げていきたいと思います。
 第二番目は、今年は「環境と安全の年」ということで、安心・安全な食材の提供。やっぱりその土地で採れたものをその土地で消費するのが一番身体にもよいということで、地産地消。ファストフードではなくて、大豆から納豆を作ったり、豆腐を作ったり、手間暇かけて作るスローフード運動というものがいま全国的に高まりを見せておりますが、大分県でもスローフード運動についての推進協議会を是非つくりたいという民間からの声も非常に強いわけです。昨年は大分県の豊後牛が全国和牛能力共進会でグランプリを受賞し、ブランドとしても非常に評価が高まりましたが、大分県の一次産品の生産増加のために安心・安全の食材の提供という立場で「スローフード運動」を推進したい。
 安心して食べられる野菜、魚などの食材、安心して住める木材というように安心・安全な農林水産物の供給を産業としてやっていくよう、いろんな対応をこれから考えていく年であろうと考えております。
 最後に分権社会。官から民へ、国から地方へという小泉首相の構造改革で、これからいよいよ地方分権が進んでまいります。したがいまして、その分権の受け皿づくりとしての市町村合併が今年は一層促進されてまいります。これは県が旗を振るわけではありません。地域住民の方々が主体的な意志でこういった地方分権に備えた合併を推進していくということでありまして、今年にはいって西高地域、中津下毛地域、日田地域、それから杵築速見地域と、4つの地域で法定合併協議会が設置されます。これらに対するいろんな助成措置、対応というものを進めていく年であろうと考えております。

 今年も非常に厳しい一年になると思いますが、そういった意味で将来の展望が開ける年でもあります。私も4月をもって任期が終わるわけでありますが、大分県の展望を開く意味でインパクトを与える知事交替であってほしいと念願をするものであります。

 
■交通事故死亡者数5年連続二桁台達成
 昨年の県政10大ニュースでも取り上げましたが、昨年の県内交通事故死亡者数が70名ということで、5年連続二桁台を達成いたしました。昨年に比べて23名減っており、九州の中では減り方が一番大きくなっております。これは近年にない快挙でありますので、本日、県警本部長に特別賞詞を授与いたしたいと思っております。
 
■全国都市緑化おおいたフェア「100日前祭」
 行事関係ですが、先ほど申しました全国都市緑化おおいたフェアのプレイベントとして1月26日(日)10時半から16時まで大分市ガレリア竹町の竹町ドームで「100日祭」を開催いたします。「花緑・香りの体験講座」とか、「大道芸パフォーマンスショー」といった催しで、全国都市緑化おおいたフェアを大いにPRしようと思います。
 
■トピックス
 トピックスですが、大分のデジタルバンク株式会社とアソシエントテクノロジー株式会社が、これからのITの人材育成の拠点ということでITを利用したいろんな新しい産業を興すための専門家を養成する研修センター「豊の国ネットワークラーニングセンター」を本年4月に大分ソフトパークの第2ソフィアプラザビルの中につくります。
 これから新しいIT産業、ITネットワーク企業を立ち上げていくための人材を育成していくということでございまして、協力会社は富士通株式会社、サン・マイクロシステム株式会社、アライドテレシス株式会社、日本オラクル株式会社であります。

 もう一つは、世界最高のオーケストラ「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」の大分公演が、県立総合文化センターの開館5周年記念特別事業として11月11日(火)にグランシアタで行われることが決まりました。いささか早いのですがお知らせをさせていただきます。

 
 
※知事発言内容については、単純ミスと思われる字句、重複した言葉づかい等を整理のうえ、作成しています。
[記録作成:企画文化部広報広聴課]

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