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 恋文日和

 ジョージ朝倉の原作漫画を4人の監督が実写化した、恋愛オムニバス映画。主演俳優陣も注目の若手が脇をかためた作品となっている。主演に村上絵梨、中越典子、玉山鉄二など

少女漫画が原作のため、映画の内容も高校生をターゲットにしたようなものに仕上がっている。しかも、今日本でなぜか流行の「純愛」路線に便乗したような映画だったが、残念ながらよく出来た映画とは言えない仕上がりになっている。

感全編デジカメで撮影したような映像も効果がなく、まるでフジテレビのドラマを見ているかのような安っぽさ。極めつけは、内容そのものが漫画の枠を抜けておらず、とても映画だとは言えない。唯一「映画」として観ることができるのは、第三話「イカルスの恋人たち」という、病気で死んだ兄貴の恋人である中国人女性に、その弟がビデオメッセージを渡すという内容のものだった。

映画が始まって30分過ぎて、もう映画館から去りたい気持ちになってしまうほど、これほどコッパズカシイ映画も久々である。きっと今時の高校生が観ても満足するわけがないと感じた。中学生で当たり前のように恋人がいて、高校生ともなると大人顔負けの性体験を持つという、まるでアメリカのティーンをコピーしたかのような最近の日本の中、高校生にとって、恋愛なぞは人生の内のゲームでしかないように思える。大人の責任なのか?それとも、時代の流れなのか?この「恋文日和」の描くストレートな恋愛ものよりも、もう一歩深い次元の映画が観たいと思った。

人は恋するものだが、その一方、人は平気で人を裏切る生き物である。「純愛」という言葉が珍しがられるという、倒錯した時代に生きていることを実感しながら映画館を後にした。

今回の評価100点満点中、0点
(何も映画にしなくても、深夜の安っぽいTVドラマとして流した方がマシである。ただし、主演女優の演技には光るものがあった)

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