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 ハウルの動く城

 「千と千尋の神隠し」から3年。宮崎駿監督最新作「ハウルの動く城」が公開された。すでに多くの人がこの映画を御覧になった事だと思うが、果たして、この映画を見てどのように感じたのだろうか?

公開前から話題になっていた「ハウル」は、映画の内容が一般に知らされる事はなく、宣伝も限られた情報のみ公開するという、今までの宮崎映画にはない宣伝手法がとられたことでも世間の話題になった。今や「ディズニ−」アニメを抜いて、公開すれば大ヒット間違いなしとなった宮崎アニメ。かなり期待をして映画館まで見に行ったのだが、期待が高すぎたのか、それとも思ったよりも出来が悪かったのか、可もなく不可もなくと言った感じを受けた。

この「ハウル」はこれまでの宮崎作品の中でもかなり異色な作品だと言える。それは、「ラピュタ」「もののけ姫」で見られたような子供の恋愛物語が、「ハウル」では少し成長した大人の恋愛物語が描かれているからだ。大人の恋愛物語と言っても別に過激なラブシーンがあるわけでないが、自分に自信のない女性が最後には白馬に乗った王子様と結ばれるといった感じだから、あくまでも絵本の夢物語の粋を超えていないところが宮崎作品らしい。ただし、今回のストーリー構成はいただけない。ヒロインが呪いをかけられておばあさんになってしまうのだが、これがイマイチうまく物語に反映されていない。おまけに、動く城の主、ハウルがなぜ自分の体を変身させて戦っているのかも理由が明確にされないまま、一気にエンディングを迎えていく。観客を飽きさせない展開は見事だが、最後はよくある少女漫画にありがちなハッピーエンドっていうのには、うんざりしてしまった。

ラストシーンの「結婚しよう!」という主人公の一言に、思わずのけぞってしまった映画「耳をすませば」のさむーい恋愛映画に近いものを、この「ハウル」にも感じてしまった。最近の日本での純愛映画ブームの背景には、不純な恋愛ばかりしてきた日本人男女の気まずさが見え隠れするように、この映画「ハウルの動く城」で描かれた、一人の男性を一途に愛する女性の純粋な恋愛は、今や現実には有り得ない夢物語になっているような気がする。

今回の「The Terminal」はスピルバーグ監督作品という事で期待してみると、きっと後悔すると思うので、なんとなく見てみたという感じで見るのがいいのかもしれない。

今回の評価100点満点中、40点
(久石譲氏のテーマ音楽は何度聞いてもいい。が、しかし、この映画を見終わったあとのむなしさはなんとも言えない。)

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