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 誰も知らない
   
 
 最近見たい映画がたくさんあって困ります。今週末からは「アジアフォーカス福岡映画祭2004」が始まるし。時間がいくらあっても足りないね〜。ではでは、先週末に見に行った「誰も知らない」です。

 1988年に東京・西巣鴨で起きた、実際の事件をモチーフにした作品。出生届も出されていない4人の子どもを残して、母親が恋人と暮らすため出て行く、という設定は同じで、子ども達4人の生活部分は是枝監督の脚本によるもの。クエンティン・タランティーノ監督が主演の柳楽優弥君の眼差しが印象的だった.といってたくらいに彼の眼には不思議な力がありました。

 子ども達の演技が本当に自然でかわいくって、つい顔がほころんでしまいます。でもお話は結構シビア。それぞれ父親が違う4人の兄弟は、あるルールの中で幸せに暮らしています。そのルールとは、子供達は長男の明以外は外に出てはダメ。住人に気付かれないように騒いでもダメ。子供達は学校にもいかず、家事をこなしながら母親を毎晩待っています。ところが「好きな人が出来ちゃった」と20万置いてどこかに行方をくらました母親。明の頑張りでしばらくは楽しく暮らすものの、段々とお金が底を尽き…。

明の顔に注目。最初と最後では全然顔つきが違うのだ。柳楽優弥君自身、演技するのは初めてというところから、撮影の佳境に入ってくるにしたがって成長していったんだろうね。

母親は無邪気に自分の幸せを考えて、子ども達を長男に預けていったのでしょうが、所詮は14歳の子ども。限界があったのです。本当の話では、もっと悲惨だったようですが、この子達が今は幸せに生きていればいいなと願わずにはいられない映画でした。
   
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