シネマ予告編 シネテリエ天神 大分のシネマ 掲示板
シネマコラム シアターサイト リンク
シネマコラム
 
 National Security

 全米人気のコメディアン、マーティン・ローレンス主演「National Security」は、ドジな男二人組が繰り広げる爆笑ポリスストーリーである。共演に「アウト・オブ・サイト」のスティーブ・ゼーン。監督に次回作「ジュマンジ2」が決まっているDennis Dugan。

マーティン・ローレンスと言えば、次回作にウィル・スミスとの共演で大ヒットしたアクション映画の続編「Bad Boys 2」が控えているが、彼の日本での人気はイマイチなのかもしれない。元祖人気コメディアン、エディー・マーフィーがそうであったように、マーティンもなぜか次から次へとポリス・ムービーに出演している。エディーがマシンガントークだったのに対し、マーティンのトークは流行語大賞にノミネートされるようなボキャブラリーが多いのが特徴だ。今回も「Bitch」を独特の発音で連発し、白人中心のアメリカ社会の現実を大いに皮肉っているのが面白い。やりすぎ?と言えばやりすぎだが、マーティンのギャグはあくまでも現実的でユニークである。

今回マーティンとコンビを組んで悲惨な目にあうのが、スティーブ・ゼーン。マーティンのせいで、警察はクビになり、刑務所に入れられ、おまけにガールフレンドから見放されるという役だからたまらない。それでもスティーブ・ゼーンは同僚を殺した悪人を追っかけるという健気なストーリーだから、果たしてマーティンの役柄がこの映画に必要だったのか疑わしくなってくる。当然、アクション・コメディー映画に感動を期待してはいけないのだが、やはり感動もないままに銃撃戦とアクションシーンで終わってしまう。個人的にはDVDでしか見ることができないマルチエンディングの方が面白くて好きなのだが、実際の本編は予告編で流れていた通りのエンディングになっていて残念だ。黒人と白人がコンビを組んだバディー・ムービーというお決まりの内容だが、マーティンに振り回されていくスティーブ・ゼーンの姿を見た白人の観客はジョークの毒がキツすぎてあまり笑えなかったに違いない。

映画を見て思った事がある。それは遠い昔、人類がこの地上を2本の足で歩くようになってから、人類はこの映画で描かれたような生活を繰り返していたのかもしれないという事だった。食べ物を食べ、歌や踊りを楽しみ、愛し合い、そして次の世代を育てていくという、現代でも貫かれている人間の営みがこの映画を通してストレートに伝わってくる。間違いなく、最近のハリウッド映画にはない新鮮な驚きと感動がこの作品にはあった。

今回の評価100点満点中、40点
(笑える映画を見たい時はこの手の映画に限ります。くだらないアクションシーンを抜きにしたらもしかしたら、「マトリクス2」よりは面白いかも?!しれません(笑))


藤本さんのホームページへ
   
天神コアラ 大分コアラ