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 Finding Nemo

 「モンスターインク」のピクサー最新作「Finding Nemo」は、海洋を舞台にした父と息子の壮大なアドベンチャー・ムービーだ。監督に「バグズライフ」のアンドルュー・スタントン。

今回「Finding Nemo」の主人公は海底に住む海洋生物たちである。美しい海洋生物たちや、日頃滅多に見る事ができない海底の様子がコンピューターグラフィックスで細かに描かれている。必見は、擬人化された魚たちの表情がすばらしさである。笑う、泣く、怒る、ボケルなどなど、俳優顔負けの演技を見せてくれる。個人的なお気に入りキャラは"ドーリー"という記憶喪失のメス魚。アメリカ人気ナンバーワンのコメディアン、Ellen Degeneresが声を担当し、天真爛漫の性格"ドーリー"を見事に演じきっている。この"ドーリー"というキャラなしにはこの映画は成功しなかっただろう。

肝心の物語の方も、オープニングシーンから観客をストーリーへとグイグイ引っ張っていく。さすがはピクサー、「トイストーリー」から確立してきたCGアニメ本家の底力を見せ付けてくれる。しかし、問題はテーマである。"父親の子離れ"という、ファミリー映画にしては難しいテーマを扱っているため、残念なことに後半のストーリーが中途半端になってしまっている。「母をたずねて三千里」という名作があるが、この「Finding Nemo」は父魚が「息子をたずねて三万マイル」というパターンなのである。

一度見たらもう一度見たくなるピクサーの映画であるが、その大きな理由は画面の美しさだけでなく、よく練り込まれたストーリーと、見ていて楽しくなるキャラクターが豊富だからではないだろうか。お子様向け映画しているようで、実は、扱っているテーマは大人向け。それ故に、子供を連れてきている親も楽しめて、その子供ももちろん楽しめるという、娯楽映画の鉄則を貫いているような気がする。暑い夏に、涼しい海の底を描いた「Finding Nemo」を御家族の皆さんで楽しんで見てはいかがだろうか。

今回の評価100点満点中、70点
(物語が中途半端なのが残念。クールな親亀"クラッシュ"の声は、この映画の監督アンドルュー・スタントンだというから、この監督なかなか多彩な才能の持ち主なのかもしれない。もし、この映画が子供向けではなかったら、間違いなく主人公"マーリン"と"ドーリー"の恋愛が描かれていたはずである)


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