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 竜馬の妻とその夫と愛人
<ミーハー通信竹下さんの映画日記>

市川準監督といえば、CMではクスリと可笑しいCMを続々と世に送り出している人ですが、映画はどうも淡々としていて、好みが分かれるところ。私は結構、独特のその雰囲気が好きですが。どーかすると爆睡しそうな起伏のない映画であることも、また事実。ところが今回は、なんたって脚本が三谷幸喜。そもそも三谷氏の同名の舞台劇が元らしいです。(そう言われてみれば、そんな感じの話。舞台設定が長屋だけでも終わるじゃんっていう点が。)舞台を見て是非映画にしたいと市川準監督が申し出て、三谷幸喜氏も喜んで映画用に脚本を書き直したらしいです。これが、もしも三谷氏が監督したら違った作風になったんでしょうが(あくまで私の想像ですが、バタバタしすぎてしまったと思う)、今回は市川準監督で、すごくイイ具合にコメディと人情劇の部分が混ざり合って、良かったんではないでしょうか。
 タイトルに「竜馬と......」とついているのに坂本竜馬その人は登場しないというのがまず人を食っていてます。(正確には映画では回想シーンでチラと出ますけど。演じるは、なんとウルフルズのトータス松本!)話は「竜馬が亡くなってもう今年は十三回忌だ」という相談を勝海舟らがしているところから始まるのですから。竜馬が亡くなった後、未亡人のおりょう(鈴木京香)は再婚していて、おりょうの妹のダンナである覚兵衛(中井貴一)が十三回忌の案内を伝えに行くのだけど、その再婚相手の松兵衛(木梨憲武)というのがテキ屋を仕事としている男で、あの”竜馬の妻”だった人が、今やすっかり貧乏な長屋住まいで....という導入部。ふうーっと自然に下町に入っていく感じで上手いです。そして、この3人の息が見事。中井貴一って、こんなにコメディ上手かったっけ?! ノリさんとのコンビの息もピッタリ。この二人のコメディは、もう一本くらい映画作って欲しいぞーっていうくらい、絶妙なノリの良さです。


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