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 Signs
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アメリカ在住の元映写技師の藤本直樹さんから届いた最新映画情報


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 「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督最新作「Signs」は、い ままでにない感覚で人類のエイリアン遭遇を描く感動SFドラマである。主演にメル・ギブソン、ホァキン・フェニックス。

<STORY>
 舞台はアメリカ、ペンシルバニア郊外。グラハム・ヘス(メル・ギブソン)のトウモロコシ畑に突如出来た「ミステリーサークル」は、ヘスとその2人の子供、そして彼の弟 (ホァキン・フェニックス)の生活を一変させてしまう。異星人からのメッセージか?それとも何者かのイタズラか?謎が深まる中、時を同じくして世界各地に出現する「ミステリーサーク ル」群と複数の飛行物体。はたして、この「ミステリーサークル」は世界の終焉を意味するのか? 世界が騒然とする中、ヘスの2人の子供たちはエイリアン襲来を信じるのであったが・・・

<解説>
 実にユニークな物語である。一見するとスピルバーグの名作「未知との遭遇」 を思い出してしまうところだが、さすがはシャマラン監督、今までにない人類のエイリアン遭遇を描き出している。
メル・ギブソン演じる父親とその子供、弟の心の交流が物語の中心で、それは実に感動的である。この映画のポイントである異星人遭遇までの展開も早く、観客を飽きさ せない。
スピルバーグ監督がエイリアン性善説を主張するなら、今回のシャマラン監督作は古典的なエイリアン性悪説を支持しているように思える。
 文句無しの作品と言いたいところだが、この作品に見え隠れする本当のテーマを考えるとそうはいかない。実はこの映画、 エイリアン襲来に 託けたアメリカの古き良き価値復興を主張する映画に見えて仕方がないのである。
 世界情勢が不安になるとSF映画が流行するのはいわば定説だが、9月11日のテロ以来、騒然としているアメリカ国内に対して、このSF映画はアメリカ人への応援歌のように写ってしまう。 それくらい、SF映画として見るには疑問が多い作品なのである。それはラストシーン(ネタばれになりますので、あえて書きませんが)を見る限りアメリカのテロ組織撲滅キャンペーンを諸手を上げて支持しているかのように見えて仕方がないのである。純粋に感動ドラマと受け入れる事ができるか?それとも胡散臭いプロパガンダ映画と取るのかは、 観客次第だが、アメリカ人には受け入れ安い価値観も、一歩国外に出たら疑問の多い価値観だということをアメリカンは知る必要があるように考えてしまった。

<藤本さんの評点>
今回の評価100点満点中、50点。(感動作ではある、しかし、疑問点が多い作品である)

 
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 アメリカの映画館「CENTURY 16」の外観←と内観↑です。最近の日本の映画館もこういった形態の映画館が増えてきていますよね。でもアメリカの映画館というだけで、なんかかっこいいですね!?
 
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