今妊娠10週ですが、9週目の診断で、胎のうの側に別の小さな胎のうが超音波で見つかり、「バニシングツインかも…。一卵性だと残った児に異常があるかも。」と言われ、心配です。

心配ないと思います。「バニシングツイン」とは何でしょう?「バニッシュ」とは、消える・なくなるという意味で、「ツイン」とはご存知のように双胎・ふたごを意味します。すなわち、「消えるふたご」となります。実際には、妊娠の初期に赤ちゃんの袋(胎のう)が別々に2つ見えることがあり、そのまま胎児がそれぞれの袋の中に順調に育つと双胎となります。

 一卵性はもともと一つの受精卵が二つに分かれたもので、全く同じ遺伝子を持ちますから、うりふたつ、そっくりになります。二卵性はそれぞれ別の受精卵が大きくなっていったもので、当然、性別が違うこともありますし、顔つきや体格が異なっても当たり前です。

 妊娠の初期に袋が2つ見えていて、その後、一方は普通に発育してもう一方は胎児が見えないままにしだいに小さくなって消えてしまうという状態をバニシングツインと呼びます。要するに、一方だけ初期の流産になってしまう状態のことです。

 初期妊娠の流産の原因としては、胎児に染色体異常を認めることが多く、そのため、「もし一卵性なら…。」と言われたのだと思いますが、現在9〜10週で今のところ片一方の胎児の発育が良好なら、さほど心配することはないと思います。(経験的に、バニシングツインの胎のうの形からは、二卵性のものが多いと思います。)ほとんどの方は残ったもう一方の胎児は問題なく成長します。

            渡辺産婦人科 渡辺綱伸


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