5歳の女の子です。2週間前から突然まぶたが腫れました。眼科を受診しましたが、異常はないといわれました。また、小児科を受診して尿検査をしましたが、尿にも異常はありませんでした。食欲も普通で元気に遊んでいるのですが、あまりにも腫れぼったいので心配です。

 

 

「まぶたの腫れ」から予想される疾患として、眼科の病気としては、結膜炎、麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、霰粒腫(さんりゅうしゅ)などがあげられます。

結膜炎は細菌やウイルスによる眼球やまぶたの感染です。ウイルス性のうち、アデノウイルスによる「流行性角結膜炎」や、「咽頭結膜熱」(結膜炎と同時にノドの腫れや高熱が見られる、いわゆる「プール熱」)は感染力が非常に強いため、幼稚園や学校などはお休みする必要があります。

麦粒腫(いわゆる「ものもらい」)は、まつげの根元に細菌感染を起こしたもので、まぶたの一部がコロッと腫れます。

霰粒腫は、見た目は麦粒腫と似ていますが、まぶたの奧にある脂腺が詰まって腫瘤を作るものです。

小児科領域の病気でまぶたが腫れるものとしては、「ネフローゼ症候群」があります。これは、血液の中のタンパク質が大量に尿中に失われ、それによって体の中に水分がたまり、まぶたが腫れぼったくなるものです。まぶただけでなく、足にもむくみが出るようになり、水分が体にたまった分体重も増えてきます。

まぶたに限らず、体の一部分が腫れる病気としては、じんましんなど全身的なアレルギーによるもの、ウルシやハゼなど植物の樹液によるかぶれ、その他の接触性皮膚炎、アブなどの虫に刺されたりケムシの毛にかぶれたりするものなどが挙げられるのではないかと思います。

また、「重症筋無力症」のようにまぶたを動かす力が弱くなる病気では、まぶたが下がって目が半開きの状態になるため、「腫れぼったい」と感じられることがあるかも知れません。

結膜炎、麦粒腫などの眼科的な病気では、抗生剤や炎症止めの点眼薬を使います。また、尿に蛋白がでていれば、ネフローゼ症候群として、ステロイド治療の必要があります。

今回はどちらもないということであれば、とりあえずすぐに治療を必要とするものではない可能性が高いのでしょう。2週間と経過が長いので、数日から1週間おきぐらいに小児科を受診して、自然によくなってくるかどうかきちんと診てもらう方がよいのではないかと思います。


徳永洋一 


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