赤ちゃんを育てるには、やはり母乳が良いのでしょうか?

母乳の利点は
1)消化吸収がよく、生後3〜6か月くらいまでの赤ちゃんにとってもっともすぐれた栄養である
2)腸管からのばい菌の侵入を防ぐ免疫物質(分泌型IgA)が含まれている
3)スキンシップにより、母子関係の形成によい影響を与える
4)吸う力やかむ力がつきやすい
5)アレルギーになりにくいと言われている
6)お金がかからない
7)調乳、哺乳びんの煮沸などの手間がかからない
などです。特に、1)〜5)の点から、できる限り母乳をすすめるようにしています。

 一方、ミルクの利点は
1)母親以外の人でも授乳できる
2)母乳性黄疸を起こさない(ただし、母乳による黄疸であると確認できれば黄疸があっても問題はない)
3)ビタミンKが添加してあるため、ビタミンK欠乏症による頭蓋内出血を予防できる(母乳の場合には、ビタミンKのシロップ剤で予防する)
4)ATLなど、母乳を通じておかあさんから赤ちゃんにうつる病気の心配がない
5)母親が服薬していても問題ない(おかあさんの飲んだ薬や、コーヒー、タバコ、アルコールなどの成分は母乳を通じて赤ちゃんに影響を与えることがある)
などがあります。

 それぞれの欠点はこれらの反対と考えてもらえばよいでしょう。

 おかあさんの感染や服薬などの理由で、生まれたときから母乳をあげられないこともあります。また、おかあさんの仕事のために、早くからミルクに変えて保育園にあずける場合もあるでしょう。いずれも、赤ちゃんとおかあさんに一番メリットの大きい授乳法を選べばよいのです。また、どうしても母乳の出が悪いのに、ミルクをあげずにがんばって、赤ちゃんが大きくなれないのも困ります。

 母乳とミルクのどちらでも選べる状況なら、母乳の利点の1)〜5)を考えて、できるだけ母乳をあげるようにすればよいと思います。赤ちゃんが生まれて最初に出る「初乳」には、腸のなかでばい菌から体を守る「分泌型IgA」が特に多く含まれています。また、赤ちゃんがおかあさんの乳首を吸うことで出産後の子宮が収縮するため、母体のためにもよいのです。

 母乳にもミルクにも、このようにそれぞれいろいろな利点と欠点があり、それをふまえて上手に併用すればよいと思います。


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