4ヶ月の男の子です。膝・肘などに白い鳥肌のようなブツブツができ、病院に行き血液検査の結果、「卵アレルギー」と判明しました。測定値
はIgE 11.1、卵白1.17、クラス2という検査結果が出ました。混合ではありますが、授乳中という事もあり医師からは「お母さんも卵を控えるように」と言われましたが、卵を全く食べない方が子供の直りも早いのでしょうか?また、少量であれば子供への影響はないのでしょうか?それから、離乳食が始まったら1日3回食前の30分前に飲ませるようにと、粉薬(プレント内服用、10%)をいただきましたが、おもゆなど卵を含まない離乳食のときでも飲ませるのでしょうか?

 

 

食物アレルギーの診療においては、「正しい診断」と「最小限の食物除去」が基本です。
診断については、

食物アレルギー
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/39.html

を参考にしてください。診断には特に「病歴」(どのような食物で症状が出たか)と「負荷試験」が重要と言われています。また除去食を行う場合は血液検査の結果のみで判断すべきではないとされています。
授乳中の母親に「アレルギー性疾患発症の予防のために食事制限を行うこと」の有効性については、肯定的、否定的、両方の研究結果が発表されており、結論は出ていません。しかし、食物アレルギー診療のガイドラインでは、「推奨しない」となっています。

2005年に作られた厚生労働省のガイドライン(「食物アレルギー診療の手引」)を以下で見ることができます(医師向けなので分かりにくいかも知れません)。

http://www.jaanet.org/medical/guide.html
http://www.allergy.go.jp/allergy/guideline/05/06.html

「ガイドライン」は必ずそこに書いてあるとおりに診療しなければならないというものではなく、細かい治療法などは医師によって異なることがあります。

ご質問の方の場合、どの程度強い症状が出たのか、それがどの程度まで卵と関連していると担当医が判断しているかが問題になるでしょう。質問内容の印象から言うと、おかあさんの食事に対する指示は、「卵の過剰な摂取をしない」という程度ではないかと思います(時々、「体によいから」と一日に卵を3つも4つも食べている方がいますので)。

プレント内服用(一般名:クロモグリク酸ナトリウム。「インタール内服用」としてよく処方されます)は、「食物アレルギーによるアトピー性皮膚炎」と診断された場合に使います。使用する場合は、食材に卵成分が少量含まれていたり、調理の過程で少量混ざったりすることもあり得るので(おもゆのみしか食べない期間は離乳初期の一時期のみですので)毎食ごとに使うのが基本です。ご質問の方では、これも「念のため」の使い方のように思います。

いずれにしてもどの程度厳密に行うべきと判断されているか、主治医の先生にきちんと確認していただいた方がよいでしょう。


徳永洋一 


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