3〜4ヶ月検診で「足の開きが悪い」「左右の足の長さが違う」ということで股関節脱臼の疑いがあると言われ、整形でレントゲンを撮ってもらいました。異常は無く、月1回の通院をその後2回行い、再度レントゲンを撮っても異常は無いとのことで通院は終了しました。でも、6〜7ヶ月検診の際、「左右の長さが違うし気になるな」と言われました。結果的には「整形で診てもらってるなら良いでしょう」ということを言われたのですが、整形の診察を信じて様子を見ていいのか、再度通院して診てもらったほうがいいのかわからなくなってしまい、不安です。このような場合どうしたらよいのでしょうか?

 

 

「足の開きが悪い」(開排制限)は股関節の脱臼のために股関節 の動きが制限されることです。「左右の足の長さが違う」は、脱臼のために股関節の位置がずれるために、正常な足よりも短く見えるものです。また、両膝を立てたときに脱臼している方の膝が低くなる (アリス徴候)、脱臼がある方の大腿にシワが多くなる、股関節を開くときのクリック(クリッとした感触)を感じる、なども股関節脱臼を疑う所見となります。

健診や小児科の診察でこれらの所見から股関節脱臼を疑った場合は、整形外科に紹介し、股関節のレントゲンを撮って診断します。明らかに脱臼があれば、「リーメンビューゲル」という装具を付けて脱臼を改善する治療を行い、それで効果がなければ、入院して牽引による治療や手術を行います。逆に脱臼がはっきりしなければ、脱臼を防ぐような抱き方などを指導した上で、定期的に脱臼の有無を確認します。

ご質問の方の場合、整形外科で複数回レントゲンを撮って異常ないとされたので、おそらく股関節脱臼ではないのでしょう。人間の体は完全に左右対称ではないので、正常でも軽度の左右差はみられることがあります。しかし、股関節以外の原因で足の長さの左右差が出ることも考えられますので、念のためもう一度同じ整形外科の診察を受ければよいのではないでしょうか。

また、骨、関節、筋肉など整形外科的な原因以外で足の長さの左右差が出ることもあります。この場合は小児科でも検査などをすることがあります。集団健診を受けたのなら、かかりつけの小児科で、個別健診なら同じ小児科で、何回か定期的に足の状態を確認してもらってはどうでしょうか。7か月健診以降は1歳半まで定期健診がないことが多いので、ハイハイ、つたい歩き、一人歩きなどでの足の動きに問題がないことを数ヶ月おきに確認していけば安心と思います。

股関節脱臼については、以下のページも参考にしてください。

股関節脱臼
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/127.html

股関節脱臼と睡眠時の姿勢
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/148.html


                        徳永洋一 


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