もうすぐ、6か月になる子どもです。4か月までは混合栄養で、以後は母乳のみにしています。1週間ほど前から、便の中に点々と赤いものがごく少量混ざるようになりました。小児科に便を持っていったところ、下痢だといわれました。ビオフェルミンをもらい飲み始めたところ、緑色の便になり、回数も一日に7-8回くらいに増えました。次の受診ではホスミンドライシロップが加わり、便の回数は 1日に5回となりましたが、緑色の便のままです。また、微量の赤い点々も混じります。緑色の便はよくないのでしょうか。

 

 

母乳栄養児の便はもともと水分が多く、病的な下痢かどうか迷う場合がよくあります。1日5回まではまず正常。回数がそれ以上であっても、1回量が少なく、全身状態がよい場合は、多くは病的な下痢ではないと考えられます。その他、機嫌、元気、哺乳力、体重減少の有無などを総合的に判断して下痢といえるかどうかの診断をします。

サルモネラ、キャンピロバクター、病原性大腸菌などによる細菌性腸炎の時には粘血便がみられることがあります。また、ウイルス性腸炎でも血便が見られることがあります。しかし、この場合の血便は大腸粘膜が傷ついたことによるものなので、便と混じり合い、多少赤黒く見えます。逆に、便の表面に鮮やかな赤い血液が少量ついている場合は、肛門が切れた出血の場合が多く、ゆるい便が勢いよく出るときに見られるこ
とがあります。

便についた赤色のものが血液かどうかの判断は、血液混じりの便を検査すれば分かります。また、細菌性かどうかは培養検査で分かりますので小児科で検査をしてもらってはいかがでしょうか。

なお、便の色は母乳栄養では鮮やかな黄色のことが多いのですが、体調などによっては緑色になることもあります。腐敗臭などがなければ心配することはありません。これもよく分からなければ小児科で相談してください。ビオフェルミン(整腸剤)やホスミシン(抗生剤)は「念のため」の意味の治療のように思います。便性が変わらなかったのであれば、むしろ細菌性腸炎ではなかった証拠と思ってもらってよいと思います。

                           徳永洋一 


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