6か月の女の子です。左脇下にしこりがあり、近所の小児外科を受診し
たところ、触診、エコー検査で2cm程度のリンパ節腫大と診断されました。2週間後に再度大きさを比較するそうです。1か月前に咽頭炎で発熱し、3日間入院しての抗生剤投与を受けました。また、予防接種は、BCG・三種混合1回目を受けています。この様な月齢でしこりの様なリンパ節腫大はよくある事なのでしょうか。

 

 

2cmのしこりは、正常、というにはやや大きく思います。
「しこり」については、これまでも何度か書きましたが、ご質問の方 は、6か月でBCG接種後ですので、BCGによる脇の下のしこりが鑑別に上がるでしょう。

BCGは結核に対する免疫をつける予防接種で、「ウシ型結核菌」という、ウシに結核を起こす結核菌の毒力を弱めて作った「弱毒生ワクチン」です。通常は接種部位の腫れなどの軽微な副反応しか起こしませんが、時に、接種後2,3か月してから脇の下のリンパ節が腫れることがあります。接種した結核菌の力が少し強く、リンパ節を腫れさせるのですが、肺に病変を作ったり、全身的な症状が出ることはごくまれです。

見分けるための検査としては、血液、レントゲン検査、エコー、 CTの他に、ツベルクリン反応も行います。エコーは体への悪影響もなく、すぐれた検査です。発熱や咳など他の症状がなく、触診やエコー上で腫大以外の異常(多数のリンパ節の腫大、リンパ節同士の癒合や周囲の組織への癒着など)が見られなければ、高度な検査や強い治療がすぐに必要となることはありません。
とは言っても、2週間も様子を見るのは心配かも知れません。その旨をお話しして、小児科で追加の検査をしてもらってはどうでしょうか。

BCGに伴うしこり、と判断された場合、このしこりは数ヶ月かかってだんだん小さくなってきます。定期的に触診やエコー検査を繰り返し、大きくなったり数が増えてきたりしないことを確認しつつ十分に小さくなるまで見ていくことになります。

しこりの鑑別等については、以下のページにも書いています。

首のしこり
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/138.html

わきの下のしこり
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/198.html

くっついたしこり(総合病院を受診すべきか?)
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/236.html

脇の下の3センチのしこり
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/284.html

徳永洋一 


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