上の子が水ぼうそうにかかってしまいました。下の子はまだ生後2ヶ月で、予防接種を受けることができません。母親からの免疫はなく、うつってしまうと重症になると聞きましたが、今更ながら気をつけたほうがいいこと、できることはないでしょうか。 

 

 水痘でも、母親に免疫があれば「移行免疫」はあります。ただし、免疫力が弱まるのが他のウイルス性疾患より早いため、生後1, 2か月たつと感染する状態になります。母親の水痘への免疫力が強いほど移行免疫の強さは強くなります。
ご質問のお子さんは、ちょうど2か月ですので、母親に水痘の罹患歴があって免疫がしっかり着いている場合は発症してもかえって軽くて済むのではないかと思います。

感染した水痘の強さは、ウイルスの量によるため、家族内の感染では屋外で短時間接触した場合より症状が強く出ることが多くなります。乳児期後半の小児では移行免疫が完全に切れているため、症状が強く出やすいと言われています。また、13歳以上の小児や青年、成人でも重症になりやすいと言われています。

年齢にかかわらず、家族内の感染の時は、潜伏期間が14日程度で発症しますので、12日目頃より皮膚をよく観察し、少しでもあやしい発疹を見つけたらすぐに小児科で水痘ウイルスを抑える飲み薬をもらうとよいでしょう。

なお、妊婦が周産期に水痘を発症した場合は、出生児への影響が大きくなります。出産4日前から出産2日以内に水痘を発症した場合は、水痘ウイルスが胎盤を通って胎児に移行するため、死亡率が30%にもなる「周産期水痘」になります。妊娠中の水痘感染については、

妊娠中の水疱瘡
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/19.html

を参考にしてください。

                          徳永洋一 


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