1)3歳の娘と1ヶ月半の息子がいます。いとこ(5才)が7/23〜おたふくにかかり、その妹(3才)と8/1〜7に3回ほど一緒に遊びました。その子が今日からおたふくになったみたいなんですが、うちの子供達にもうつってる可能性はありますか?もしうつっていたら、合併症になったり将来的に障害が残ったりすることはありませんか?

2)おたふく風邪の人と5分程話をしましたが、感染している可能性は大きいでしょうか。症状が出ていない人から感染することもあるのでしょうか。それはどのくらいの期間でしょうか。

 

 おたふく風邪(ムンプス)の質問2つにお答えします。

おたふく風邪の潜伏期間は、2-3週間(平均18日程度)です。また、おたふく風邪ウイルスは発症する(耳下腺が腫れ始める)6日前から9日目後くらいまでの間、唾液の中に排出されており、この期間中は耳下腺が腫れていなくても感染する可能性があります。感染の様式は「飛沫感染」で、唾液に混じってウイルスが飛び散ります。病院に入院した時は、個室隔離、診察後の手洗いと1m以内に近づく時(診察時)にマスクをすることで感染を予防します。

(1)の御質問のいとこの女の子(3歳)は8/10頃に発症する可能性が高く、3日前まで一緒にいた質問の方のお子さんは、感染している可能性があります。

ただし、おたふく風邪ウイルスの感染率は、同一学級に患者がいる場合で70-80%程度と言われており(家族内に患者がいる場合は90%以上)、またウイルスが感染しても発症しない「不顕性感染」も30-40%とかなり多くあります。「3回ほど一緒に遊んだ」「5分ほど話をした」程度の短時間の接触であれば、必ず発症するとまでは言えないでしょう。

また、1か月半のお子さんは、お母さんにおたふく風邪の免疫があれば生後6か月頃までは母体からの「移行免疫」のために感染しません。移行免疫がない場合でも2才未満では不顕性感染の方が多いため、発症する確率は小さいかと思います。

不幸にして発症した場合には、合併症の可能性があります。

髄膜炎は比較的多い合併症です。膵炎も時に起こり、腹痛や嘔吐が見られます。これらは後遺症なく治ります。

聴力障害はおたふく風邪患者2万人に一人と言われています。片側性のため見逃されている事もあり、実はもっと高い頻度で発症しているとも言われ、注意が必要です。

思春期以降では精巣炎・卵巣炎、心筋炎も起こすことがあります。

これらの合併症にかからないためにも、今回感染していなければぜひともおたふく風邪のワクチンを打って予防してください。

おたふく風邪については、以下のページも参考にしてください。

おたふく風邪
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/46.html

おたふく風邪の診断
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/91.html

おたふく風邪(合併症)
http://www.coara.or.jp/baby/dr/1999/106.html

                          徳永洋一 


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