5ヶ月の男の子の母親です。コンビのハイローチェアでスイングするものがあるのですが、息子がハイローチェアに座りながら足でテーブル蹴り、凄い勢いで揺れています。チェアは斜め20度位の傾斜にしてあります。楽しそうにやっているので、見守っている程度ですが、「ゆさぶられっこ症候群」にならないか心配です。大丈夫でしょうか

 

 治揺さぶられっ子症候群(ゆさぶられっこ症候群:Shaken baby syndrome)とは、赤ちゃんの頭部が激しく揺さぶられた時に、脳や目の奧に出血し、けいれんなどの神経症状を起こす事を言います。

赤ちゃんの頭部の特徴として、

・脳が軟らかい

・脳と頭の骨の間の隙間が広い

・体に対して頭が大きい

・頭を支える首の筋肉が弱い

などがあり、このため、頭を十分に支えずに体を揺さぶったり、椅子から落ちるなどして激しく頭を打ったりした時には、頭の骨の中で脳が大きく揺さぶられます。このときに脳と骨の間をつないでいる血管が切れて出血を起こしてしまうことがあり、その結果、けいれん、意識障害、顔色の不良などを起こすのが「ゆさぶられっこ症候群」です。麻痺や発達の遅れなどの障害を残すことも多く、ひどい時にはそのまま死亡してしまうこともあります。

「乳幼児虐待」で赤ちゃんを激しく揺すぶった時に起こることがよく知られていますが、首の坐っていない赤ちゃんをあやすつもりで(首を支えずに)「高い高い」などをして起こすこともあります。また、1才半ぐらいのお子さんでも起こすことがあり、注意が必要です。

ご質問のベビーチェアの揺れは、振り子のような運動(振幅の大きいところまで徐々にスピードが遅くなる)なので、頭部への「衝撃」は少なく、「揺さぶられっ子症候群」にはなりにくいと思います。ただ、赤ちゃんが蹴って激しく揺れるのであれば、そのために椅子が転倒することなどの方がむしろ心配です。足で蹴っても椅子が揺れない位置に置くなどの配慮は必要かと思います。また、5か月ですともう寝返りが始まる頃ですので、ベビーチェアに寝かせておくより床の上の方が喜ぶかも知れませんね。 徳永洋一 


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